10月14日、この日をもって閉鎖となる横浜BLITZで
満員のフロアが暗転しバンドがスタンバイすると、ステージ上部からこの日の公演名が書かれた看板が降りてくる。それと同時に菅原愛子(Cho)、スモーキー・テツニ(Cho)、横山剣(Vo)といったボーカル陣が盛大な拍手を浴びながら登場し、“CRAZY KEN BAND SHOW”が幕を開けた。序盤は饒舌なMCを挟みつつ、「ウォーカーヒルズ・ブーガルー」でソウルに、「Hong Kong Typhoon」で香港に、「タイに行きたい」でタイに、とまるでアジアを旅しているかのようなセットリストが展開される。
CKBは2004年に現在の横浜BLITZが開店して以来、毎年同所でカウントダウンライブを敢行。そのほかのライブを含めるとこの日が30回目の横浜BLITZ公演で、同所の最多出場バンドとなる。この記録に「すごーい!」という声をかけられながら、横山は「今日で閉鎖になっちゃうんだよね。心の準備ができないまま今日が来てしまって、実感がまだ湧かないんだけど、後半につれて出てくるのかなあ」と口にしていた。
中盤では、演奏曲のリクエストを観客から募って「本牧ビーチ・フィールド」や「肉体関係」を披露。これを経てラストスパートに突入しようかという頃には「恋人なんかは失ってから偉大さや愛おしさがわかるものだけど、このBLITZも毎年当たり前のようにファンクラブイベントとかカウントダウンライブをやってきて。だんだん歌いながらさみしくなってきた(笑)」と、横山にも心境の変化が見られた。
ライブは「タイガー&ドラゴン」を皮切りにアッパーなソウルチューンが続くパートへ。本編ラストの「香港グランプリ」ではライブ恒例の、ポーズを決めて静止した横山がテレビ台の上で回転する場面で大いに沸き上がった。
アンコールは、横山とスモーキー・テツニが自由気ままに弾き語りをする“Crazy 鍵盤コーナー”のほか、「あ、やるときゃやらなきゃ、ダメなのよ。」「GT」とライブの盛り上がりに欠かせない鉄板曲をお見舞い。ダブルアンコールでは最新アルバム「FLYING SAUCER」収録の名曲「地球が一回転する間に」と、尾崎紀世彦「また逢う日まで」のカバーを演奏した。バンドは「赤坂(BLITZ)もあるし、横浜の街もなくなるわけじゃないので、通るたびに思い出しましょう。ありがとう横浜BLITZ!」と言い残して笑顔で退場。その言葉通り、12月31日には赤坂BLITZでカウントダウンライブを行うことが発表された。
クレイジーケンバンド「"ありがとう yokohama BLITZ" CRAZY KEN BAND SHOW」
2013年10月14日 横浜BLITZ セットリスト
01. ☆☆☆☆☆
02. 京浜狂走曲
03. ウォーカーヒルズ・ブーガルー
04. スージー・ウォンの世界
05. Hong Kong Typhoon
06. ランタン
07. 混沌料理
08. タイに行きたい
09. 箱根スカイライン
10. SOUL FOOD
11. 太陽 -Sunbeam-
12. 本牧ビーチ・フィールド
13. 肉体関係
14. UFO BOOGIE
15. 廃車復活
16. シフト・チェンジ
17. タイガー&ドラゴン
18. 不良倶楽部
19. LADY MUSTANG~JBメドレー
20. 香港グランプリ
<アンコール>
21. Crazy 鍵盤コーナー
22. あ、やるときゃやらなきゃ、ダメなのよ。
23. GT
<ダブルアンコール>
24. 地球が一回転する間に
25. また逢う日まで
SAYANARA 2013 CRAZY KEN BAND SHOW
2013年12月31日(火)東京都 赤坂BLITZ
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音楽ナタリー @natalie_mu
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