のっちさん

のっちはゲームがしたい! 第16回(前編) [バックナンバー]

スクエニの武器庫に潜入!大量の小道具に触れつつ、広いモーションキャプチャスタジオを見学しました

拳銃を手にしたのっちさん、自分の言葉に自分で笑う

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ゲームが大好きなPerfumeののっちさんが、ゲームに関わるさまざまな人々に会いに行くこの連載。今回はMMORPG「FINAL FANTASY XIV(FF14)」のプロデューサー兼ディレクターや、アクションRPG「FINAL FANTASY XVI(FF16)」のプロデューサーとして知られる、スクウェア・エニックスの取締役・吉田直樹さんの仕事場を訪問しました。

前編となるこの記事では、のっちさんによるスクウェア・エニックスの社内見学の模様を、たくさんの写真とともにお届け。のっちさんも中に入るのは初めてだったという大きなモーションキャプチャスタジオや、そこで使う小道具を保管してある“武器庫”を見せてもらったりと、今回もいろいろなことを体験させてもらいました。

取材 / 倉嶌孝彦・橋本尚平 / 橋本尚平 撮影 / 上山陽介 ヘアメイク(のっち) / 大須賀昌子 題字 / のっち

壁一面に貼られた、付箋だらけのマップ

のっちさんがスクウェア・エニックスを訪れるのは、この連載の第9回で「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親・堀井雄二さんに会いに行ったとき以来2度目。ただし前回はコロナ禍ということもあって社内が閉め切られていたので、オフィスに入れていただくのはこれが初めてです。

スクウェア・エニックスのロゴの前で記念に1枚。

スクウェア・エニックスのロゴの前で記念に1枚。

社内にはたくさんのデスクが並んでいますが、そこで働いている人は多くありません。吉田さんが事業本部長を務める第三開発事業本部は、コロナ禍に在宅勤務が推奨されていた時期にワークフローを全部リモートワーク向けに切り替え、今もそれを維持しているため、社員の在宅率は社内で一番。でもそれによって、大阪オフィスの人たちとも一緒に仕事をすることができたりと、メリットが多いんだそうです。のっちさんは「皆さん休んでるわけじゃないんですね!」と納得。

しばらくオフィスを探索していると、「FF16」に登場する狼・トルガルのぬいぐるみがソファーの上に寝転んでいるのを発見。よく見ると前足に何かが巻き付いています。

「なんかすごいの付けてる! 何?」

「なんかすごいの付けてる! 何?」

トルガルの足についていたのは、雑誌「週刊ファミ通」のクロスレビューで「FF16」が39点という高得点をマークし、プラチナ殿堂入りをした記念のメダルでした。

「週刊ファミ通」から贈られたプラチナ殿堂入りメダルが前足に。

「週刊ファミ通」から贈られたプラチナ殿堂入りメダルが前足に。

「かわいいー!」

「かわいいー!」

ソファのそばには「FF16」のグッズが飾られています。「あれ、超カッコいいなー!」とのっちさんが指さしたのは、8人の登場人物とその召喚獣のグラフィックが描かれたメタルプレート。「シドとラムウ、同じポーズしててめっちゃカッコいいな!」と、のっちさんのテンションが上がります。

「あれ、超カッコいいなー!」

「あれ、超カッコいいなー!」

ディオン・ルサージュとバハムートのメタルプレートを食い入るように見つめるのっちさん。

ディオン・ルサージュとバハムートのメタルプレートを食い入るように見つめるのっちさん。

こちらに飾ってあるのは、限定ボックス「ファイナルファンタジーXVI コレクターズエディション」に封入されていたワールドマップと、「FF16」発売記念くじのB賞だった胸像フィギュア。のっちさんはこのコレクターズエディションを持っているそうで、「これと一緒に入ってたフェニックスとイフリート、めっちゃ写真撮りました(笑)。どこから撮ってもカッコよくて」とフィギュアの仕上がりを絶賛していました。

のっちさんの自宅にもあるワールドマップ(左下)。

のっちさんの自宅にもあるワールドマップ(左下)。

「こんなものがあるんだ! くぅーっ!」とのっちさんが声を上げたのは、革表紙の本と羽根ペン。これらは「FF16」のCM撮影のために作られた小道具ですが、ゲーム内のあるシーンでまったく同じものを見たというのっちさんは「ええ……? CMに、これが、映ってたんですか……? なんてことなの!」と動揺しつつ、「盛れる!」と言いながら撮影を楽しんでいました。

「なんてことなの!」

「なんてことなの!」

「盛れる!」

「盛れる!」

こちらの壁一面に貼られているのは、「FF16」のさまざまな場所のマップ。メモ書きした付箋をここに貼ることで、ゲーム内のどこでどんなイベントが起こるのかを管理しています。

壁一面に貼られた「FF16」のマップ。

壁一面に貼られた「FF16」のマップ。

イベントはみんなで話し合いながら何度も付箋を貼り直して決めているのだそう。周りに書き込まれたメモの形跡から、試行錯誤ぶりが見て取れます。これを見ながらのっちさんは「ほかの作業はリモートでも、これはこういうふうにアナログでやったほうがわかりやすいんでしょうね」とうなずいていました。

「あ、これはシドの隠れ家ですね!」「こっちは途中で場所が変わってからの、クライヴたちの新しい隠れ家か!」「あー、砂漠もきれいだったなー」などなど、マップを見ながらゲームのストーリーを振り返るのっちさん。「この桟橋、超行ったり来たりしましたよ。こことここが通り抜けられればいいのに!ってホントに思ってました(笑)」と、マップを見ているだけでとても楽しそうです。

シドの隠れ家のマップを発見。

シドの隠れ家のマップを発見。

マップを見ながらゲームの思い出を振り返るのっちさん。

マップを見ながらゲームの思い出を振り返るのっちさん。

吉田直樹さんの仕事部屋で、あの人のサイン発見

このオフィスフロアの真ん中にあるのが吉田直樹さんの仕事部屋です。コロナ禍になってから会議もリモートが増えたため、取締役会などがなければ吉田さんは基本的にほぼ1日中この部屋で作業をしています。部屋に1歩入ったのっちさんは「グッズの量がすごいです!」とびっくり。でもこの中で吉田さんの私物はスノーボードギアくらいで、ほとんどは世界中のプレイヤーの皆さんが送ってくれた差し入れなんだそう。

対談に先がけて吉田直樹さん(左)にはじめましての挨拶。

対談に先がけて吉田直樹さん(左)にはじめましての挨拶。

テーブルの上にワインを発見。「フランスのプレイヤーの方が贈ってくださったんです。お酒を飲みながら仕事してるわけじゃないんですよ(苦笑)」と吉田さん。

テーブルの上にワインを発見。「フランスのプレイヤーの方が贈ってくださったんです。お酒を飲みながら仕事してるわけじゃないんですよ(苦笑)」と吉田さん。

「あ、この絵かわいい!」と言ってのっちさんが見つけた色紙、よく見ると何やらサインが。吉田さんによると、神木隆之介さんが2021年の「FF14」ファンイベントに遊びに来た際に「自分が愛するキャラを描いていいですか?」と言って、このイラストを描いてくれたんだそうです。「『ただ 1人のユーザーです』って書いてある(笑)。なるほどそうか神木くんだったか!」と納得するのっちさん。

色紙のイラストを描いたのが神木隆之介さんだと気付いたのっちさん。

色紙のイラストを描いたのが神木隆之介さんだと気付いたのっちさん。

奥の壁にずらっと並べて飾ってあるのは、「FF14」と「FF16」のイメージアートを高品質印刷した複製原画です。のっちさんが「FF16」のジョシュアのイラストに見とれていると、吉田さんが「それ描いてもらったの、もう7年前ですね」とつぶやき、「えっ! そんなに前なんですか?」とのっちさんはビックリ。これらのアートは開発初期にキャラ設定を詰めて、表情やまとっている雰囲気をイメージするためにキャラクターデザインの高橋和哉さんによって描かれたものなんです。

のっちさんが見ているのが、7年前に描かれたというジョシュアのイラスト。

のっちさんが見ているのが、7年前に描かれたというジョシュアのイラスト。

「例えば『ジルとミドが一緒に買い物に行ったら』みたいな、ゲーム中には存在しないシチュエーションの絵も描いてもらいます。そういうのを描くことで、デザイナーにニュアンスをつかんでもらうんです」という吉田さんの説明を聞いて、そのキャラ作りに対する姿勢にのっちさんはすっかり感服していました。

吉田さんから話を聞かせてもらうのっちさん。

吉田さんから話を聞かせてもらうのっちさん。

このあとの対談まで吉田さんとは一旦お別れをして、次にのっちさんがやってきたのは20階にあるコミュニケーションスペース。併設された社員食堂は朝から夜まで営業していて、ここで働く皆さんの胃袋を支えています。

スクウェア・エニックスの社員食堂。

スクウェア・エニックスの社員食堂。

安さと種類の豊富さがこの社食の特徴。メニューを見せてもらったのっちさんは「えっ! 安い! いいなあ!」と思わず声を上げ、「お料理もいろんなのがあるから毎日でも食べられるし、もし仕事が忙しいときでも、この食堂があればご家族も安心ですよね」と品ぞろえの充実ぶりを賞讃していました。

社食の日替わりメニューをチェックするのっちさん。

社食の日替わりメニューをチェックするのっちさん。

社食のすぐ隣にはソファーに囲まれた、さまざまなゲームやアケコンなどが置かれたスペースが。社員さんはここで、休憩時間などに自由にゲームをプレイすることができます。さらにソファーの後ろには、ゲームの様子を観るための観覧席も設置。窓からは新宿の街並みを一望することができ、のっちさんは「こんなパノラマをバックにゲームするって、気持ちよさそうー!」とうらやましそうです。

ソファーの後ろに観覧席も設置されたゲームコーナー。

ソファーの後ろに観覧席も設置されたゲームコーナー。

続いてやって来たのはサウンドチームのフロア。ここにはアフレコブースなどの録音スタジオや、録った音を調整するコントロールルームのほか、チームメンバーが1人1室使える個別ブースもありました。

「こちらがサウンドチームのフロアです!」

「こちらがサウンドチームのフロアです!」

コントロールルーム

コントロールルーム

個別ブースには開発用のゲーム機が置かれているので、ここでは実際に音楽を実装してゲームをプレイし、うまく音が鳴っていないバグがないか確認したり、サラウンドスピーカーで後ろからの音がちゃんと聞こえるかチェックしたりといった調整をしています。

サウンドチームの個別ブース。

サウンドチームの個別ブース。

サウンドチームもリモートワークの導入が進んでいるため、個別ブースはフリーアドレスになっていて、自宅にシステムがある人は家で作業しているんだそう。それを聞いたのっちさんは「それって逆に言えば、おうちにそういうシステムがある方が何人もいらっしゃるってことですよね……」「音の調整って、全部スタジオみたいなところでやってるのかと思ったら、今はそういうことまでおうちでできちゃうんだ」と感心していました。

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大量の小道具がそろった“武器庫”を見学、そしてモーションキャプチャスタジオへ

読者の反応

Perfume_Staff @Perfume_Staff

「のっちはゲームがしたい!」
第16回の前編が公開‼︎

今回はスクエニの
“武器庫”を潜入取材⚔

いろんな武器を手にしてポーズしながら
思わず…🤭

https://t.co/hfYlCVxtJJ

#FF16 #prfm https://t.co/RLgTVrAJFL

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