左から渡辺未詩、足立光先生。

目指せ!フィ女子の道 第4回 [バックナンバー]

アップアップガールズ(プロレス)渡辺未詩は筋トレが嫌いだった

「筋肉はコンプレックスじゃない。私を輝かせる個性だと気付いた」

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宮本佳林さんに筋肉で認知をもらった

足立 そこから練習メニューをガラッと変えて、本格的なトレーニングをやるようにしたんです。今では未詩はパワーがあって当たり前みたいなイメージですが、ここまで話してきた通り、最初は全然違って。体つきが変わったし、特に背中がすごい。だから背中を見せるコスチュームを着るようになったんだけど、それにも前は抵抗があったんだよね?

背中の筋肉を見せる渡辺未詩。

背中の筋肉を見せる渡辺未詩。

渡辺 ありました。私の推しメンに、背中が逆三角形の子なんていないんですよ(笑)。でも、「私が輝くのは筋肉だ!」と気付いてからは全然抵抗がなくなりました。今は面白半分で「筋肉で服入らないなー」って言ったりします(笑)。

足立 彼女の筋肉のつきやすさは、もともと持ってる才能なんですよ。でも前は、そのギフトを全然生かさなかった。

渡辺 当時は「筋肉のギフトよりも、橋本環奈さんの顔が欲しかった」って言ってました(笑)。

足立 (笑)。意識が変わり、コンプレックスや嫌だったものをプラスなものに捉えられるようになったんですよね。本格的に筋トレをやり始めて、体が変わったのはもちろん、性格や気持ちの面にも影響があったと思います。

渡辺 今でこそフィットネスは人々にとって身近なものになりましたが、高校生時代の私のように「筋肉なんていらない」と考えてる女の子は多いと思うんです。でもただ細いだけじゃ、心も体も健康にならない。筋肉があるからこそ体の美しさ、さらには心の美しさが作られるんだと思います。

足立 トレーニングによってホルモン生産量が上がって自律神経の調整がしやすくなるので、メンタル面にも確実にいい効果があるんですよ。

渡辺 私の場合、コンプレックスで隠したかった筋肉を、逆にアピールすることで喜んでくれるファンの方がたくさんいて、「これが1つの個性になるんだ」と実感したことも気持ちが前向きになれた要因の1つですね。さらに言うと、アイドルの推しメンに筋肉を触ってもらえることがあるし(笑)。

足立 筋肉がコミュニケーションのきっかけになったってことでしょ?(笑)

渡辺 そうです(笑)。宮本佳林さんに筋肉を触ってもらって、認知をいただけるという経験ができました。推しメンだけなく、いろんな方に私の存在を覚えていただけますし、筋肉には感謝しかないです。

コンプレックスで悩んでる人の希望になれたら

足立 あと、僕から見てすごく変わったと思うのは、お菓子をそんなに食べなくなったこと。前はチョコレート1枚丸ごと食べてたのに(笑)、自然と食べるものをコントロールするようになりました。

渡辺 昔、アイドルのオーディションをいっぱい受けていた頃は、何も食べない、飲まない、みたいな断食をやってました。それって今考えると、とても不健康だったなって思いますね。本格的に筋トレを始めてからは「これを食べるなら今じゃなくて明日の筋トレ前にしよう」とか、自然と考えるようになって。あと日常的に「タンパク質はどれくらい入ってるんだろう?」と、食べ物の成分表を見るようになりましたね。

足立 それは、美容や体調も気にして?

渡辺 全部ですね。一番は毎週コスチュームを着るから、人から見られることを意識しているのが大きいです。将来的にコスチュームを着なくなったとしても、不健康になるのは怖いんですよ。コロナ禍で1カ月のステイホーム期間があったときもそう思って、家の中でできる運動をこまめにやったりしていました。食べ物の成分表を気にするようになったのもその頃ですね。自然と健康を意識するようになっていきました。

足立 別に僕が「食事をコントロールしろ」と言ったわけじゃなく、未詩が自発的にやり始めたことなんですよ。体調コントロールはホントにしっかりしてますね。その自発性が一番成長したところだと思います。

渡辺 ありがとうございます!

足立 さっき話に出たけど、タンパク質を摂ることが筋肉にとっては大事なんですよね。そして、それにはプロテインが一番効果的。未詩はどのタイミング飲むことが多い?

渡辺 やっぱり、より筋肉をつけたいときですね。撮影があったり、ビッグマッチが近いときは、筋トレをしたら必ずプロテインを飲みます。先生はよく「食べもののタンパク質だけだと限りがある」と言っていて。一番効果的なのは先生がオススメしているマズくて有名なプロテインを飲むことなんですけど、あれだけはホントに苦手です(笑)。

足立 まあ、腐った雑巾の匂いがしますからね(笑)。

渡辺 体にいいのはわかってるんですけど、なかなか(笑)。

足立 アハハハ(笑)。でもやっぱり、筋トレにしても食べ物にしても、すべては意識の持ち方ひとつなんですよね。アプガ(プロレス)の後輩の鈴木志乃もがんばって食事をコントロールしているんですよ。それは未詩を見て真似しているわけで、新メンバーのウタも「未詩さんに褒めてほしいから」って未詩を参考にするんです。彼女が作って来た道を、後輩が歩けるようになったのは大きいと思うな。

渡辺 うわ、なんか私、すごい人みたいじゃないですか(笑)。

足立 でもホントだよ。「未詩さんを見てたら『これ以上練習できない』とか言えない」って後輩が話してるんだから。

渡辺 うれしいですね。

足立 あと、タンパク質を気にして摂ると、筋肉だけじゃなく肌や髪の毛もよくなるんだよね。

渡辺 肌もそうですけど、私の感覚としては、やっぱり心の部分が一番変わったなと思います。筋肉がコンプレックスだった高校生時代はすごくマイナス思考で、不健康なダイエットをしては後先考えず食べてっていうことを繰り返してたんです。でも今は考え方も前向きになったし、自分の健康を実感できるようになりました。

渡辺未詩

渡辺未詩

足立 最後に、筋トレを躊躇している人に向けてメッセージを伝えてみたら?

渡辺 やっぱり、毎日続けることが一番難しいと思うんですよ。私も「毎日1時間動かなきゃいけないんでしょ」「有酸素運動20分以上やらないといけないのはしんどいな」って思ってましたし。でも自分は「変わりたい!」と意識したときに、ちょっとずつでもいいから毎日絶対に体を動かそうと決めて、ジムに通うようにしたんです。そうやって何かをやり始めて、少しでも新しいことができるようになったら、人間って自然と「もっと成長したい」と思うんですよね。今ではお風呂に入るのと同じくらい、筋トレが日常になりました。筋トレに躊躇してる人は、ちょっとした運動の積み重ねから健康的な体を作っていってほしいです。心の面でもやったほうがいいと思いますし、昔の自分と同じような気持ちの人には特に筋トレをオススメしたいです。

足立 未詩は最近、「ヤンマガWeb」の「戦う女グラフィティ」という企画で、人生初グラビアに挑戦したんだよね。

「ヤンマガWeb」に掲載された渡辺未詩のグラビア。

「ヤンマガWeb」に掲載された渡辺未詩のグラビア。

渡辺 はい。部活でついた筋肉がコンプレックスになっている子は、世の中にたくさんいると思うんですよ。「それはコンプレックスじゃなくて、あなたが輝くきっかけの1つなんだよ」と伝えたいし、コンプレックスで悩んでる人の希望になれたらなと思います!

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渡辺未詩のフィジカルトレーニング紹介

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渡辺未詩🎀Miu Watanabe🌷 @uug_p_miu

私の筋トレが嫌いなところから今に至るまでのことを聞いていただきました!!!
ぜひ!筋トレ好きな方も筋トレしない方も筋肉コンプレックスな方もプロレスアイドル好きな方にも!!たくさんの人に読んでもらいたいです!!!🎀💪 https://t.co/hJ6YqFYRiB

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