マイベストトラック2022 Vol. 8 [バックナンバー]
シンガーソングライター編
渋谷すばる、Tani Yuuki、にしな、ぷにぷに電機、水野あつ、優河が選ぶ2022年の3曲
2023年1月26日 18:30 27
ぷにぷに電機
Kordhell「Murder In My Mind」
割れ割れのキックの洪水に溺れたくなる瞬間ってありますよね。そういうときにはこちらの曲を。
破壊的なキックでモコモコと鼓膜を押される感覚が心地よく、サビのシンセやコーラス和音の美しさは抜群の中毒性を誇ります。
この曲だけではないのですが、最近はアーティスト本人が(リスナーに勝手にアップされる前に)公式Speed up版やスクリュー版を出しちゃうの、今っぽくていいですよね!
やられる前にやっていきましょう。
さよひめぼう「土偶AI社」
“2050年、アジアヨーロッパ統一後、AIにすべて仕事を委ねた人間社会での衛星列島国、日本コロニーで唯一花開き爆上がりしているコンテンツ=忍者スクール”というコンセプトで制作されたさよひめぼうさんのアルバム「Ninja School」は間違いなく私にとって2022年のベストアルバムです。
奔放に繰り出される高速ビート、四方八方から飛び込んでくる多様な感触の電子音はどこか楽観的でありながら鋭い緊張感に満ちています。
そんな「Ninja School」の中から一番のお気に入りをご紹介します……が、本当はぜひとも全トラック通して聴いて頂きたい作品です。
私も2050年になったら入学したい!
Zeb Maessen「Een mooie droom」
2022年は(今もまだ続いていますが……)絶望的なニュースが多く、精神的につらい時期が続きました。
心の平穏や均衡を取り戻したいとき、この曲は大変助けになりました。
そういえば2022年はとてもよくAmbientやExperimentalを聴いた年でもありました。
輪郭を持たない音楽に触れることで、集中できたり、リラックスできたり、今一度自分自身の自然なあり方を考えることができるようになる気がします。
なかなか寝付けない夜にもおすすめ。
プロフィール
ぷにぷに電機(プニプニデンキ)
インターネットを中心に活動を行っているシンガー / 音楽プロデューサー。これまでにMACROSS 82-99、Night Tempo、Kan Sanoら国内外のアーティストたちと楽曲を制作し、2022年6月には初のフルアルバム「創業」をリリース。同年10月にはPlayStationのプロモーション映像「One Room Playground」に作曲とボーカルで参加した。
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水野あつ
NewJeans「Cookie」
シンプルな進行とアレンジですが1つひとつが洗練されており、どのような環境で聴いてもスッと耳に入ってきます。NewJeansのメンバーそれぞれの歌唱力も高く、聴けば聴くほど魅力にはまっていきます。2022年デビューアーティストなので今後の活躍にも注目です。
フレデリック「ジャンキー」
何度も繰り返されるキャッチーなリフがとてもクセになります。楽器のフレーズのようなボーカルラインや、早口で畳みかけるような歌詞がとても心地いいです。フレデリックはどの曲もフレデリックらしさが詰まっているので、定期的に聴いています。
ずっと真夜中でいいのに。「残機」
楽器隊やボーカルの見せ場がたくさんあるけど、それでいてサウンドとしてのまとまりもすごくあるので、とても大好きです。ACAねさんの作るメロディはすごく複雑ですが、パワフルかつ、そつなく歌いこなしていて尊敬しています。ライブでも音源を超えてくるパフォーマンスが見られるのでとてもおすすめです。
プロフィール
水野あつ(ミズノアツ)
「やさしい音楽」をテーマにした楽曲を作る令和発のシンガーソングライター。これまで花譜、三月のパンタシア、Souら数々のミュージシャンに楽曲を提供し、2021年からバーチャルとリアルを横断するアーティストたちによるクリエイティブレーベル「SINSEKAI STUDIO」に参加。2022年8月には初のワンマンライブ「僕の生きる理由」を開催した。同年11月にはSoodaとの音楽ユニット・雨宿りとしての活動も開始。
水野あつ - YouTube
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優河
フィービー・ブリジャーズ「Day After Tomorrow」
マイア・フリードマン「Sunny Room」
The Staves「Good Woman (Be Kind Version)」
どの楽曲 / アーティストも言葉の置き方、響きやブレスの仕方、ボーカルの抜き差しが本当に素晴らしいです。心地よくて、嫌味がない。特に今年は声の在り方について自分自身とても考える機会が多かったので特にじっとボーカルに集中して聴いた曲を選びました。声の粒というか、音の粒というか、とっても繊細なのにダイナミックに感情が伝わってきます。車の中、電車の中、散歩しながら、机に向かって、いろいろなシーンでたくさん聴きましたが飽きずに何度も聴きたいと思うのは距離感の取り方なのでしょうか。最高です!
プロフィール
優河(ユウガ)
2011年にシンガーソングライターとしての活動を開始し、2015年11月に1stフルアルバム「Tabiji」を発表。2020年にはミュージカル「VIOLET」で主役・ヴァイオレットに選ばれ舞台に初挑戦した。2022年にはTBS系ドラマ「妻、小学生になる。」に主題歌「灯火」を提供したことが話題を呼んだ。
優河 Official Web Site
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水野あつ @atsu361
ナタリーさんの企画に参加させて頂きました!2022年によく聴いていた曲をピックアップしています!よろしくお願いします🙇♂️ https://t.co/UmqVW5VuVy