店長たちに聞くライブハウスの魅力 番外編 [バックナンバー]
ウイルス感染拡大で苦境に立つライブハウスの現状を、全国15店舗の店長に聞いた
政府に求めること、ライブハウスを愛する人々に伝えたいこと
2020年4月30日 20:00 76
福岡・Queblick EGACCHO(SHIMA)
(参照:連載第7回 福岡・Queblick|SHIMAのボーカリストと店長を両立させながらの5年間)
現在の状況
ただ一つ言えることは、よくはないです。
他店との情報交換や協力
やっております!
ここまで連絡取り合うことなかったので逆に新鮮です!
新型コロナウイルス感染拡大および緊急事態宣言を受けて
オリジナルグッズの販売を始めました!
きゅーちゃん!
政府や行政に求めること
迅速な判断と健康
ライブハウスを愛する人へ
僕はライブハウスが大好きです。
茨城・mito LIGHT HOUSE 稲葉茂氏
(参照:連載第8回 茨城・mito LIGHT HOUSE|地元アーティストに魅了された店長が語る30周年目前ライブハウス)
現在の状況
感染拡大前と比較すると売り上げ100%減の状況です。
他店との情報交換や協力
懇意にさせて頂いているライブハウスとは連絡を取り合っております。
ただ、どこも状況は同じなので協力というより、
「気持ち」を共有しているといった感じです。
新型コロナウイルス感染拡大および緊急事態宣言を受けて
感染拡大させない為に、今は公演を断念すること。
先の見えない事態収束ではあるけど、信じて待つこと。
政府や行政に求めること
ライブハウスだけの話では無く、
経営難におかれている各事業への「持続的」な補償の確立など、対策対応して頂きたいと思っております。
ライブハウスを愛する人へ
沢山のご心配を頂き有難うございます。
ライブハウスの持つパワーは皆さんが一番良く知っているはずです。
ライブハウスとバンドの持つ底力を信じて「元気な体」で待っていて下さい。
負けません!!
愛知・HUCK FINN 黒崎栄介氏
(参照:連載第9回 愛知・HUCK FINN|退職のタイミングを逃して気付けば25年)
現在の状況
現時点では5月6日までのライブは中止及び延期で決定しております。
3月中は開催できるライブは開催しておりましたが、4月1日からはすべてのライブがなくなりました。
他店との情報交換や協力
近所のライブハウスとはある程度情報交換など行っております。
新型コロナウイルス感染拡大および緊急事態宣言を受けて
うちで企画をやるはずだった方々を中心に、配信ライブを一度だけやりました。
これから機会があればやりたいと思ってます。
あとはグッズなど、できる範囲で展開するつもりです。
政府や行政に求めること
補償など早急に対応して頂きたい。
ライブハウスを愛する人へ
また営業再開したらお待ちしてます!
静岡・Shizuoka UMBER 南谷吉光氏
(参照:連載第10回 静岡・Shizuoka UMBER|地元アーティストとタッグを組む、居心地のいいライブハウス
現在の状況
現在は一旦5月6日までの営業自粛を公表していますが、それ以降も当店主催ではないイベントがほとんどキャンセルになっています。
オンラインストアを開設して一部のドネーションを行っています。
4月は1本もイベント開催していないので収益はそれのみになります。
売り上げに関しては前年の5%程です。
他店との情報交換や協力
電話やメールで仲の良いライブハウスは情報を共有しています。
もちろんですがみんな店を存続するために前向きに考えているので声聞くだけで元気もらいます。
新代田FEVERから連絡をもらい「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」に参加させてもらいました(参照:toeライブハウス支援プロジェクトに東京事変、ナンバガ、ブラフ、石野卓球、ceroら参加)。
新型コロナウイルス感染拡大および緊急事態宣言を受けて
無観客ライブはUMBERが考える「ライブ」ではないと思っているので一切行っておりません。また現状ではこの先も実施したくないと思っています。
ドネーションについても大変なのはライブハウスだけじゃないので、ただライブハウスへの支援を求めるというのはあまりしたくなくて。
出演者の今後のケアの為の動きはしたいと思い、「LIVE WITH OUR LOCAL」というプロジェクトを立ち上げ、営業再開出来た際に地元バンドがライブ活動を少しでもやりやすくするための支援を募っているところです(参照:静岡のライブハウスUMBERが地元バンドノルマ支援プロジェクトを始動)。
またマネジメントしているTrack’sのリリースツアーでチケット料金の分納制を導入しました(参照:Track'sがフルアルバム発売&ツアー開催、チケット代は分納制で中止の際は一部寄付に )。これによって延期・中止になってしまった場合のライブハウスのホールレンタル代やフリーランスのスタッフへの報酬を保証できたらと思っています。
政府や行政に求めること
何の期待もしていません。
これまでも特に何の恩恵も受けてませんし。
しっかりと保証された高い給料もらってるならやることはしっかりやって下さいってくらいです。
ライブハウスを愛する人へ
今はみんなが大変だと思います。
ライブハウスへの支援の動きが多いですが、無理はしないでください。
営業再開できたときに遊びに来てくれることが何より嬉しいです。
今はとにかく耐えてその時まで元気でいて下さい。
岡山・YEBISU YA PRO 丹正功一氏
(参照:連載第11回 岡山・YEBISU YA PRO|失敗から学んだのは、本当に好きな音楽だけで勝負すること)
現在の状況
3月末から5月6日まで営業を自粛しています。
5月6日以降もイベントの中止・延期が相次ぎ今後の営業再開の目処が立っていないのが現状です。
他店との情報交換や協力
初めての状況で3月の上旬からどうするべきか悩んでいましたが、岡山の他ライブハウスの方に連絡し意見を共有しました。また東京や他県のCLUB、ライブハウスの方とも情報交換をしました。初めてのことで自分たちでは決めきれないことばかりだったので本当に助かりました。
新型コロナウイルス感染拡大および緊急事態宣言を受けて
・助成金制度を使用しました。
・4月17日からCAMPFIREさんのクラウドファンディングを利用させて頂いています(参照:YEBISU YA PROクラファン始動、石野卓球インタビュー記事や年間フリーパスをリターン )。
・新型コロナウイルス感染症特別貸付の申込みを行っており、現在金融機関内で協議していただいています。
・6月から有料のYEBISU YA PRO FANCLUB「でえれ~通信」を開設予定です。弊社で2007年から発行してきたフリーマガジン12号分の、アーティストの皆さんによるコラム・インタビュー・アートワークを配信していきます。他にも色々な企画・会員特典を考えています。
政府や行政に求めること
・もっと素早い対応を求めています。
・営業の見通しが立たないので金融機関からの借り入れが難しく困っています。
・自粛を求める業種に関して安心して融資してもらえるよう求めます。
・営業自粛に対して、東京都の感染拡大防止協力金のような補償制度が岡山県にはまだありません。感染拡大を防ぐためにも、自粛を行う事業所への経済的支援を求めます。
ライブハウスを愛する人へ
わたしたちは、お店の存続の為、日々努力しています。
様々な方にご協力頂きクラウドファンディングを始めさせて頂くことが出来ました。
沢山の方にご支援と応援を頂き本当にありがとうございます。一同感謝しております。
皆様からのご厚意を無駄にしないよう、この危機を乗り越えまた営業再開することができ皆様と元気にお会いできる日を願っております。
まだまだ大変な日々が続きますが、皆様お体に気をつけてお過ごしください。
ライブハウスファンの皆様が、これまで以上に楽しんでいただける空間を作っていけるよう一同努めてまいります。
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