津波被害を受けた岩手県山田町。(出典:財団法人消防科学総合センター災害写真データベース)

東日本大震災発生から7日間の、アーティストたちが起こしたアクションの記録

被災者を励ます楽曲の配信や、復興を支援するチャリティ企画など

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おとぎ話

2011年3月15日 0:11

新曲「THANK YOU」をSoundCloudで公開。

この曲はCDシングル「THANK YOU / This is just a Healing Song」に収録され、同年8月にタワーレコード一部店舗とROSE RECORDSのオンラインショップで販売された。

トクマルシューゴ

2011年3月15日 0:34

インスト曲「Open a Bottle」をチャリティ配信。

このインストは同年1月に上演された舞台「ちんけさんと大きな女たち」に使用された音源。舞台の企画者で出演もした近藤芳正が快諾したことでリリースが決まった。

泉谷しげる

2011年3月15日 9:04

Ustreamを使った24時間チャリティ番組「お前ら募金しろ!」の生配信を3月19日に行うことを発表。

泉谷は番組配信の告知に際して「トーク&ライブが全部中止になってさ~お前ウチに居ろってか! だったら居ながらヤッてやれ! 停電しながらかも! 一緒に募金の行方考えてくれ! 日に詳しく報せる。石原ぁ~許せんぞぉ思考停止ジジィめ!」とコメント。番組には中村中、嘉門達夫、坂崎幸之助THE ALFEE)などが駆けつけた。

SHAKALABBITS

2011年3月15日 15:03

自主レーベル・MUSHROOMCAT RECORDS名義で義援金の協力を呼びかけ。オフィシャルグッズ「ジャガードフェイスタオル」の通信販売を行い、その売り上げの一部を寄付することも発表。

七尾旅人

2011年3月15日 15:27

新曲「帰り道」公開。

七尾は翌16日には、震災の影響で配信を休止していたDOMMUNEの臨時再開番組に出演し、節電により薄暗いスタジオで「帰り道」や「リトルメロディ」を歌唱した。

また17日には、七尾とTUNKが共同開発したデジタルコンテンツの配信システム「DIY STARS」を生かした義援金募集プロジェクト「DIY HEARTS」が始動。以降はこの「DIY HEARTS」を利用して、後述するU-zhaanや、マジカルパワーマコ、渡邊琢磨COMBOPIANO)、DE DE MOUSE、小室みつ子、大友良英灰野敬二+mito+doravideo、篠原ともえDorianmouse on the keys×灰汁、FISHMANS+、RUMIZAZEN BOYSなどさまざまなアーティストが音源や映像などをリリースした。

サンタラ

2011年3月15日 16:39

「フラッグ」の演奏を期間限定音声ブログで公開。

田村キョウコ(Vo, Harp)は自身のブログで「ミュージシャンのできることはまだまだ後の段階だと思っています。でも今、何もしないというのはできなかった」「西日本ができることは、日本の経済活動を支えること、東日本のぶんまで働いて製造を頑張ることかもしれない。縮こまっている場合ではありません。復興は被災直後から始まっているんだ!」とコメント。

amazarashi

2011年3月15日 16:50

「祈り」と題した詩とイラストを公開。

彼は1年後の2012年3月11日に、この詩に曲をつけて公開した。

orange pekoe

2011年3月15日 16:58

ハンディレコーダーで録音した新曲「ともしび」公開。

藤本一馬(G)は自身のブログで、この音源について「必ず乗り越えられると信じて、平和な日々が戻ってくることを祈るなかで、僕にできることはやはり曲を作ること、そして演奏することと思いました」とコメント。さらに「音はあまりよくないかもしれないのですが、被災地のことを考え、極力、電力を使用したくなかったので、この方法を採用いたしました」と説明した。

SMRYTRPS

2011年3月15日 18:07

新曲「虹が見えたんだ」チャリティ配信。

この曲は地震の発生前にできていたが「雨が降ることもあるけれど、僕たちは顔を上げて虹を探そう」という内容だったことからチャリティソングとして採用したとのこと。同年9月発売のアルバム「Orange Voyagers」に収録された。

ANARCHY

2011年3月15日 18:22

被災者への思いを込めた新曲「G.O.D. 2011」を配信リリース。

この曲と「G.O.D. (Original Version)」をセットで販売し、発生した利益の全額を義援金として寄付した。

浜崎あゆみ

2011年3月15日 18:27

被災者を応援するために、女性向けファッション雑誌「ViVi」とコラボレートしたチャリティTシャツを販売。

Tシャツはmu-moショップにて3月31日まで販売され、収益はすべて義援金として被災者に寄付された。

中村佑介(セイルズ、イラストレーター)

2011年3月15日 18:59

イラストポストカードセットを22日より通信販売すると発表。売り上げの全額を被災者に寄付。

中村は自身のブログで「今現在、被災地にいない僕らが出来ることは、何もこのイラストなんかではなく、音楽でも言葉でもなく、復興の為のお金がすべてだと思います。阪神大震災を経験した僕がそう思ったのですから、今回の被害はその何倍も、つまり何倍もの費用が必要ということです」と訴えた。

百々和宏(MO'SOME TONEBENDER)、オワリカラ、宮田和弥(JUN SKY WALKER(S))、andymoriほか

2011年3月15日 22:30

音楽雑誌「MUSICA」の呼びかけによる、アーティストたちから被災者への応援メッセージなどを紹介するサイト「HOPE FOR TOMORROW」開設。

このページではさまざまなアーティストによるコメント動画や直筆メッセージのほか、百々和宏MO'SOME TONEBENDER)がアコギで演奏した「GREEN & GOLD」、オワリカラによるアコースティックセットでの「砂場」、ワタルS(SISTER JET)による「SAY YES」の弾き語り、仲手川裕介(SPANK PAGE)による「一人じゃないから」の弾き語り、PILLS EMPIREによるブリンズリー・シュウォーツのカバー「Peace, Love And Understanding」などの動画も紹介。また宮田和弥JUN SKY WALKER(S))の「いつかまた逢えるその日まで」や、andymoriの「兄弟」といった震災後に書かれたばかりの新曲も公開された。

なおandymoriの「兄弟」は4月7日に配信リリースされ、収益はすべて義援金として寄付された。

LITE

2011年3月16日 9:29

配信シングル「Rabbit」の売上を全額寄付すると発表。

「Rabbit」はもともとこの日に発売が予定されていた曲。なおLITEはこの日から「SXSW 2011」を含むアメリカツアーを行った。

バンバンバザール

2011年3月16日 10:50

翌17日と18日に2夜連続で、電力を極力使用しないアンプラグドセットのチャリティライブを東京・渋谷CLUB QUATTROにて開催することを発表。

バンバンバザールが主催し、SCOOBIE DOTGMXFRONTIER BACKYARD)、チャラン・ポ・ランタン、中村まり、T字路s、Leyonaなど出演。

中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン) with 伊丹英子

2011年3月16日 12:01

「満月の夕」のセルフカバー音源を公開。

「満月の夕」は1995年に中川とHEATWAVEの山口洋が共作した楽曲。阪神・淡路大震災発生直後に神戸と大阪を往復する道中で、その過酷な状況や被災地の人々の姿を見ながら制作された。中川は東日本大震災の発生寸前まで初のソロアルバム「街道筋の着地しないブルース」を制作しており、このとき公開された音源はそのアルバムのためにレコーディングされたもの。

KenKen(RIZE)

2011年3月16日 12:26

制作中のソロ曲「The 22nd century」の音源を公開。

公開に併せてKenKenは「こういう事態は落ち着いていけばいく程心の傷やダメージや寂しさが押し寄せると思う。その時人にパワーを与えるのが音楽だと思う。出番はその時。それまで気高く生きよう」というコメントを発表。なお「The 22nd Century」は2014年にベース教則アプリの課題曲としてリリースされた。

toto(SUIKA)

2011年3月16日 12:49

新曲「Windy」のミュージックビデオを公開。

「Windy」は同年6月に発売された初のソロアルバム「○ to ○」のために震災発生前に録音されていた楽曲。MVをこの日に公開したことについて、彼女は「少しでも早く映像を届けて、子供たちがファンタジーの世界で心を少しでも遊ばせてほしい、できることなら大人たちもちょっとこの世界で遊んでほしい」とコメントした。

TURTLE ISLAND

2011年3月16日 15:39

楽曲「深海の水のように」を無料配信。

「深海の水のように」は2002年にリリースされた1stシングルの表題曲。力強い和太鼓のリズムと爆音ギターの上で「生き続けろ今を!」という熱いメッセージを叫んでいる。

クハラカズユキ(The Birthday)

2011年3月16日 15:58

クハラカズユキが発起人となり、3月20日に新宿red clothにて援助物資募集ライブイベント「緊急ナイト」を開催すると告知。

出演者は遠藤ミチロウ、大木温之(Theピーズ)、延原達治THE PRIVATES)、フラワーカンパニーズうつみようこ。クハラは“一日店長”としてライブ出演ではなくカウンターを担当し、大木は“一人ピーズ”名義で、フラカンはアコースティック編成でライブを行った。なお「緊急ナイト」はこれを皮切りに何度も開催され、2016年の熊本地震や2018年の西日本豪雨の際にも被災地に義援金を送った。

QUATTRO

2011年3月16日 16:19

チャリティシングル「zzz」をiTunes Storeにて配信。

配信は5月末までの期間限定で、売り上げの全額を被災者の義援金として寄付。メンバーは配信に際して「小さいかもしれないけど僕らに今出来る事です。大勢の人達の気持ちと共にこの曲が被災地に届いて元気を与えてくれる事を願っています」とコメントした。

GLAY

2011年3月16日 18:05

TERU(Vo)がICレコーダーで録音した新曲のアコギ弾き語りを公開。

後日、この曲をバンドアレンジでレコーディングし、「Thank you for your love」というタイトルで5月5日に配信リリース。収益はすべて義援金として寄付された。

あらかじめ決められた恋人たちへ

2011年3月16日 19:12

3月20日に東京・新代田FEVERで投げ銭方式のチャリティワンマンライブを開催すると発表。

ライブ開催を決意した理由について、池永正二(Track、鍵盤ハーモニカ)は「誰かが何かしてくれるのではなく、僕ら自身でなんとかせなダメだと思います。こんな時にこそ音楽だと信じています」「下ばっかし見ていたら下しか見えません。乗り越えなくては乗り越えられません。だからライブやります」と説明。企画当初はアコースティックライブにする予定だったが、「義援金のために演奏するための電力なら使用しても良いと思います。自粛しすぎて鬱屈するよりバァッと演奏する人も観る人もグウァあああとなってそのお金を寄付する事が不謹慎だとは思いません。もっと他で節電します」ということで、あえて爆音でのライブを行った。

Limited Express (has gone?)

2011年3月16日 19:40

当時OTOTOYの編集長で現・同社取締役である飯田仁一郎(G)の発案による復興支援コンピシリーズ「Play for Japan」配信開始。

3月16日の段階で6タイトルを同時リリースし、計112組のアーティストが楽曲を提供。続けて4月2日にvol.7からvol.10までの4タイトルも配信され、さらに74組の新音源が追加された。

中村一義

2011年3月16日 19:42

チャリティバッジ「The Test For Lives」の販売受付を開始。売り上げの全額を被災者に寄付。

中村はこの企画の意図を自身のサイトで「今、彼等にとって真っ先に必要なのは衣食住の基盤です。音楽などの文化的表現の必要は二の次なのかもしれません。音楽で世界が変わるかは僕が知る由もありません。ただ、自分が心から大切にしている音楽はかけがえのない家族として、衣食住を繋ぎます。もう一度、彼等の耳から心へ、音楽が鳴り響くところへ…その支えに少しでもなりたい。それは僕にとって、チャリティーである以前に、生き物として産み落とされた自分自身の試練です」とコメント。

向井秀徳

2011年3月16日 20:52

アコギ弾き語りで童謡「ふるさと」を歌う動画公開。

この映像は、公開当日に自身のプライベートスタジオ・MATSURI STUDIOにて撮影されたもの。

般若

2011年3月16日 22:22

オフィシャルサイトの音声ブログ更新。

彼はここで東北にいる、これまでライブに来てくれた人やオーガナイザー、仲間たちなどに向けてアカペラでラップを披露。「何から語ればいい / まだ揺れてる 馬鹿でかい / 二転三転交錯する情報 / それより早く現地に食料 / まず行き渡るべき被災地 / 2011年 こんな時代に / 現実として起こった / どでかい穴に落っこった / 黙れ石原 何が天罰 / それよりちゃんと言えよ原発 / 見たくないこれ以上 震災 / 力を合わせるべきだここで1回 / いろんな人が見舞われてる不幸 / でも世界大戦後ここまで復興 / やれねえことはねえと信じ / 正面から受け止める真実」というメッセージを贈った。

なお般若はその後4月6日に、「考えた結果、曲を作りました」「賛否両論あると思いますが、一度聴いて欲しいです」というメッセージと共に新曲「何も出来ねえけど」をYouTubeで公開。地震による不安や原発の問題に真摯に向き合ったリリックは大きな反響を集めた。

川嶋あい

2011年3月16日 22:30

6年ぶりに路上ライブを行い、各地で義援金を募る。

彼女は自身のブログで「私は路上でたくさんの方々に支えられて歌手になることができました。この国難に際し、再び路上に立とうかと考えていました」と語り、まだ混乱や不安が続く関東ではなく西に向かうと告知。広島や福岡、山口、神戸、大阪でストリートライブを敢行した。

また川嶋は路上ライブに先駆けて3月15日に既発曲「カケラ」をアコースティックアレンジで再録しており、この曲は同時にレコーディングされた未発表曲と合わせてExcite Musicの特設ページでチャリティ配信された。

渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET、THE ZOOT16)

2011年3月17日 12:12

2日後の3月19日に神奈川・ORDINAIRE CAFEでチャリティライブを開催すると告知。

このライブはセレクトショップ・Rudieとの共同で企画された。

ALTZ

2011年3月17日 13:40

「東日本大地震において、皆様と皆様の関係各者が無事である事を心よりお祈り申し上げます」というコメントと共に、未発表のDJミックスをアップ。

中田裕二

2011年3月17日 18:17

地震発生後に制作した新曲「ひかりのまち」をワーナーミュージック公式YouTubeチャンネルで公開。

この音源にはカホンで小寺良太、ギターで手島大輔という椿屋四重奏時代の盟友が参加。椿屋四重奏の結成地である仙台を思いながら、一発録りでレコーディングが行われた。

なお中田は3月15日から、ずっと避けていたというTwitterを情報発信のために開始。仙台の現状や、仙台に今何が必要かなどをフォロワーに伝え、同年5月にTwitterからブログへと移行した。

かりゆし58

2011年3月17日 18:31

マイクもアンプも使用せず無電源で演奏した「ただひとつだけ伝えたいこと」のスタジオライブ映像をYouTubeとニコニコ動画にアップ。

動画の冒頭で前川真悟(Vo, B)は、犠牲者へのお悔やみの言葉を述べてから、被災者たちに向けて「ただ1つだけ。自分で自分のことを不幸せだとか思ってしまうのが何よりも悲しいことだと思いますので、できればまだ自分に残ったものとか、自分がちゃんと感じられる喜び、幸せ、それを疑わないでほしいなと心から思っております」とメッセージを贈った。

Shing02

2011年3月17日 20:35

同年4月にリリースされるDJ Whitesmithのアルバム「WE ALL VICTIMS」に収録される「誉 feat. Shing02」を、発売に先駆けてShing02のオフィシャルサイトにて無料配信。

Shing02はこの曲の無料公開に寄せて「このような事態になって募金活動の要請も沢山ありましたが、今の自分に出来ることは言葉にかけるだけです。もちろん自分も募金をしました、皆さんも出来る限り助け合いの精神を発揮していきましょう」とコメント。

MiChi

2011年3月17日 21:35

未発表曲「ONE」の動画を公開。

この動画は東日本大震災に対して彼女が自分なりのアクションを起こそうと制作したもの。動画は彼女が自ら撮影した風景写真をスライドショーのようにつなぎ合わせて制作された。なお「ONE」は同年6月にシングルとしてリリースされている。

椎名慶治(SURFACE)

2011年3月17日 21:43

新曲「声」のデモ音源を無料配信。

椎名は自身のブログで「ミュージシャンとして出来る事、それは音楽を届ける事なんじゃないだろうかとずっと考えていた。売名行為と言われようが、偽善者と呼ばれようが、それでもどうしても届けたい事と判断した結果、パソコンでも携帯電話でも誰もがほんの少しの電気で、そして無料で聞ける環境をと今回youtubeに『声』という新曲のデモをアップしました」と、デモ音源公開に至る心境を明かした。

Superfly

2011年3月17日 22:10

「Sunshine Sunshine」のアカペラ音源を公開。

「Sunshine Sunshine」は3月20日に沖縄・ナムラホールで開催されて、全国民放FM52局が同時生放送する予定だったワンマンライブ「MEET THE MUSIC LIVE with Superfly」のキャンペーンソング。同ライブの開催が見送られたことを受け、この音源が公開された。越智志帆はアカペラの公開に際して、オフィシャルサイトの日記で「地震が起きてから、シンガーとして何ができるのか、何をすべきなのか、毎日考えながら過ごしてきました。今日は私ができることの第一歩として、みなさまに歌を届けさせていただくことにしました」とコメントしている。

なお3月22日には、震災後に書き下ろした新曲「You & Me」も公開。1日でも早く発表するためにピアノの弾き語りを簡単に録音したというこの曲は、3月25日に配信リリースされ、売上の全額が震災の義援金として寄付された。

日向秀和(ストレイテナー、Nothing's Carved In Stone)

2011年3月17日 22:29

日向秀和を中心に有志で集まったバンドマンによるプロジェクト・HINATABOCCO始動。

この日向のツイートにチャットモンチーの福岡晃子、ストレイテナーナカヤマシンペイthe chef cooks meのシモリョー、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文、ヌンチャクの溝口和紀、SHAKALABBITSのTAKE-C、ART-SCHOOLの戸高賢史などさまざまなアーティストが賛同したことをきっかけに、プロジェクトの始動が決定。3月21日に行われたミーティングで「このプロジェクトは長く続けることに意味がある」という結論になり、1年後の2012年3月11日に照準を合わせて継続的に活動が行われることになった。

翌22日には東京・代々木公園、およびフォトグラファー橋本塁の写真展の会場でシークレットライブが行われ、3月30日には東京・新宿LOFTでのアコースティックチャリティライブを開催。その後も長く活動を展開し、HINATABOCCOとして2011年の「New Acoustic Camp」や2013年の「ARABAKI ROCK FEST」といった大規模なイベントにも出演した。

凛として時雨

2011年3月17日 23:03

アコースティックギターによるインスト曲を公開。

この曲についてTK(Vo, G)は特設ページで「弾いているのは僕だけどこれは凛として時雨3人からの音、願いです。きっと届くの難しいし、何も変えられないのかもしれないけど自分の手に願いを込めさせて下さい」と曲に込めた気持ちを明かした。

U-zhaan

2011年3月17日 23:14

インドのサロード奏者Sougata Roy Chowdhury(a.k.a. Babui)とのコラボ作品「へまんと」をリリース。

この音源は、当時インドのカルカッタに滞在していたU-zhaanが、震災翌日の3月12日に友人であるBabuiと共に日本を思いながら演奏したもの。ミックスはrei harakamiが担当した。なお、今作は七尾旅人が企画・立案で携わった震災義援金募集サイト「DIY HEARTS」の第1弾作品として販売。価格は投げ銭方式で、売り上げは震災の義援金として寄付された。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

2011年3月17日 23:14

後藤正文(Vo, G)が被災地復興を願った新曲「砂の上」を録音したことを報告。歌詞をブログで公開

「砂の上」はその後、3月21日にJFN系「SCHOOL OF LOCK!」にてオンエアされ、アジカンのオフィシャルサイト内に特設された被災者支援を呼びかけるページ「NANO-MUGEN FES. & only in dreams」で翌22日に音源が公開された。

後藤はこのページで「僕たちはいつだって『砂の上』のような、とても不確かな場所に居るのだと思います。それでも、今、鳴らさなければと思います。僕自身、今歌わなかったら、ミュージシャンである意味がなくなってしまう」と心境を語っている。

AA=

2011年3月18日 0:35

チャリティTシャツ発売。

このTシャツはAA=のCDアートワークなどを手がけるPOSITRONがデザインを担当し、BALZAC / EVILEGEND13が制作。「WE'RE NOT ALONE」というメッセージが書き込まれた、強く握った拳のイラストがデザインされており、この収益金は義援金として全額寄付された。

なお7月1日には上田剛士(AA=)を中心とした震災復興支援プロジェクト・AA= AiDが始動。難波章浩(Hi-STANDARD)、ハヤシ(POLYSICS)、HIROSUKE(BALZAC)、K(Pay money To my Pain)、KjDragon Ash)、Masato(coldrain)、SUGA(dustbox)がゲストボーカルとして参加した楽曲「We're not alone」が無料配信された。

猪苗代湖ズ<松田晋二(THE BACK HORN)、山口隆(サンボマスター)、渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET、THE ZOOT16)、箭内道彦>

2011年3月18日 9:02

「アイラブユーベイビー 福島」をレコーディングしてリリースし、売り上げ全額を被災地に寄付することを発表。

「アイラブユーベイビー 福島」は2010年秋の「風とロック芋煮会」で初披露された楽曲。東京での節電のため名古屋でレコーディングを行い、「I love you & I need you ふくしま」と改題して2日後の3月20日に配信リリースされた。

KREVA

2011年3月18日 12:00頃

「EGAO」のライブ映像をオフィシャルサイトで公開。

2010年10月に東京・日本武道館で開催された「KREVA CONCERT 2010『意味深3』」で初披露された「EGAO」。この曲はKREVAがナビゲーターを務めたJ-WAVEの番組「RADIPEDIA」で初オンエアされ、3月30日には被災者支援のチャリティシングルとして配信リリースされた。配信に際してKREVAは「これを読んでいる人は大きな被害に遭った人たちよりも、通常どおり音楽が聴ける環境にある人が多いと思うから。その人たちに向けて。日本全体が以前のような日常を取り戻すまで、本当に長期戦だと思うから。それぞれが落ちついて、できることをしっかりやりましょう」とコメントした。

Sick Team

2011年3月18日 13:06

配信シングル「逆境」をiTunesでリリース。

「逆境」は震災について5lack、Budamunk、ISSUGIが意見交換して作ったチャリティソング。収益はすべて被災地支援の義援金として寄付された。

ECD

2011年3月18日 14:30頃

新曲「EXODUS11」をYouTubeで公開。

震災後に妻の実家の東広島に妻子を避難させ、仕事のため自分だけ東京に帰ってきたというECD。この曲で彼は不安に満ちた震災後の日本を生き抜いて、絶対に3人目の子供を作るぞと力強く決意している。

キングギドラ(KGDR)

2011年3月18日 13:59

ZeebraKダブシャインDJ OASISが話し合い、義援金チャリティコンサートを行うことを決めたと発表。

その後3人は、同年4月30日に大阪城音楽堂で開催された東日本大震災チャリティイベント「KEEP YA HEADS UP」で約9年ぶりに再集結し、サプライズライブを敢行。6月にKGDR名義で新曲「アポカリプス ナウ」を配信リリースし、7月に東京・赤坂BLITZで被災地復興支援を目的としたワンマンライブを行った。

空気公団

2011年3月18日 16:07

YouTubeとFacebookでライブ映像公開。

公開されたのは、空気公団とアートディレクターの山下浩平とが共演したライブ「えとおと」から「優しさ」の映像。さらに翌19日にはMyspaceで、「少し笑った横顔に」「おかえりただいま」「たぬきにもみえる」「トントンドア」「あかさたな」のオリジナル曲5曲と、コンピレーションアルバム「家族時間 ~NHKみんなのうたカバー集~」に収録された「北風小僧の寒太郎」のカバーという、小さな子供向けの音源をフルサイズで公開した。

FUNKY MONKEY BABYS

2011年3月18日 18:49

東京・八王子市と協力して被災者のための義援金口座を開設。

メンバー3人は福島県柳津町の柳津中学校で卒業式ライブを行った後、帰京する途中の新幹線の車内で地震に遭遇。約11時間にわたって車内に閉じ込められたのち救出され、傷跡の生々しい道路を走って東京へ戻った。この経験もあって今回の震災に強い衝撃を受けた3人は、出身地で観光大使を務めるなど縁の深い八王子市と協議して義援金口座を開設。さらにオフィシャルグッズのブランケット700枚とマフラータオル1100枚という支援物資の提供を申し出た。

なおファンモンは同年9月に、ケツメイシと共に宮城・国営みちのく杜の湖畔公園でチャリティライブを開催。義援金口座に募金された約2372万円と合わせて、このイベント経費を除くすべての興行収益金を寄付した。

EGO-WRAPPIN'

2011年3月18日 19:30頃

「サイコアナルシス」と「a love song」のスタジオライブ映像公開。

動画の公開に併せてオフィシャルサイトでは中納良恵(Vo)と森雅樹(G)のそれぞれのコメントをアップ。中納は「日々、新聞やニュースですざましい光景が繰り広げられていますが恐れていては、何も見つかりません。自分に何ができるのかを考え、希望の光を見つめ、日本全国が再び元気になることを祈り、前へ進んで行こうと思います。協力しあい、思いやりあい、みんなで力を合わせて、復興に力を、生きたく思います。現地で不安になられているみなさま、どうかがんばってこの苦しみと悲しみを乗り越えていきましょう。恐れず前を向いて歩いて生きましょう」と被災者たちに向けてメッセージを贈った。

THE YOUTH

2011年3月18日深夜

中村維俊(Vo, B)が被災中に制作した楽曲「アイ」をYouTubeで公開。

中村と相澤大樹(Dr)の地元は宮城県名取市閖上で、津波により実家やスタジオが流されていた。中村は震災の翌日に物が散乱したままの仙台の自室で楽曲制作を開始。彼はほかのメンバーと連絡がつかないまま、電気も通っていない、携帯も通じない閉ざされた環境の中で、メンバーたちの無事を信じて必死にこの曲を作り続けた。そして仙台に電気が通じるようになってから、中村は自らが講師を務める専門学校で多くの人の協力を得てレコーディングを敢行。できたての新曲「アイ」をYouTubeにアップし、被災地から全国にメッセージを発信した。

THE YOUTHはその後、復興に向けた「THE YOUTHプロジェクト」を立ち上げ、津波被害の大きい場所で弾き語りライブやフリーライブを実施。「アイ」は翌2012年2月にリリースされたシングル「SYNCHRONICITY」に収録された。

なお20日には、同じく仙台在住の半沢武志(ex. FreeTEMPO)も「電力を使ってしまい、申し訳ないと思っております」とコメントしつつ、被災者へのメッセージを込めた「スマイル」をYouTubeで公開。ほかに仙台在住のアーティストとしては、GAGLEが地震発生1カ月後の4月11日に被災地目線でリリックをつづった「うぶこえ(See The Light Of Day)」を制作し、同月20日にiTunes Storeでチャリティ配信をしている。

※動画は現在非公開です。

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本稿では地震発生からの1週間と区切って紹介したが、もちろんその後もこの流れは終わることはなく、その後も数え切れないほど多くのアーティストが、被災者へポジティブなメッセージを届ける歌や、東日本大震災から感じたことを表現した音楽を発表し、全国各地で大小さまざまなチャリティライブが催された。そして9年後の現在に至るまで、まだ復興の終わっていない被災地を支援しようというアーティストたちの取り組みは継続的に行われている。

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🎧 Kw5hine 🎤 @kw5hine

東日本大震災発生から7日間の、アーティストたちが起こしたアクションの記録 https://t.co/mpU7LVGJso

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