インディー映画のパーティシーンにときめくRINA（SCANDAL）

取材・文 / 瀬下裕理 撮影 / 伊藤元気

コーディネートについて

サテン生地のワンピースにファーコートを合わせて、アメリカのインディー映画に出てくるパーティシーンをイメージしました。私自身、実際はそういうのに参加するタイプじゃないけど（笑）、映画の中で女の子たちがパーティしているシーンが大好きなので。

着用アイテム（ブランド名または購入店名）

アウター：ファーコート
インナー：カットソー（OHOTORO）
オールインワン：ミニワンピース（Opening Ceremony）
シューズ：ロングブーツ（OHOTORO）
アクセサリー：リング（GAGAN / Chrome Heartsほか）

ポイント

・ファーコート

パリの古着屋さんで買いました。パリへはビンテージショップでバイトしている友達と行ったんですけど、私も古着が大好きなので一緒に何件も回りました。ブラックのファーコートって一見ゴージャスになりがちだけど、これくらいの丈感だとカジュアルに着やすい。あと裏地がダークブラウンになっていて、レトロでかわいいなと思ってます。

・ミニワンピース

これはOpening Ceremonyと水原希子ちゃんとのコラボアイテム（「Kiko Mizuhara for OPENING CEREMONY」コレクションのアイテム）。1920年代のパリのキャバレーをテーマにしたコレクションだったみたいで、今日のファーコートに合うなと思って。このミニ丈具合もかわいくて、すごくお気に入りです。

こだわり

映画がすごく好きなので、映画を観ながら「こういうコーディネートもいいなあ」って考えることもあります。最近だと「ティーンスピリット」という歌手を夢見る女の子が主人公の映画を観たんですけど、実際に古着屋さんで集めたビンテージの洋服が衣装に使われていたり、主演のエル・ファニングがそれをしっかり着こなしていて、すごく素敵でした。その映画にもパーティシーンがあって、今日私が着ているのと同じくらいミニ丈のドレスも出てきて……自分でリアルに取り入れたいと思う要素がいっぱいありました。

普段からよくPinterestで年代やアイテム別に画像を検索して、好みのスタイリングとかムードのある写真をボードに集めてます。あと最近はXYLO（※Oはストローク符号付きが正式表記）のInstagramや音楽が特に好き。中国のモデルさんもファッションの参考にチェックするようになりました。

もう1年半くらいずっと金髪なので、洋服を選ぶときは髪色を考えて、色を使いすぎないようにしてます。ハイトーンの髪に合わせて全身ベージュ系でまとめるときもあるし、今日みたいに黒でまとめて、差し色は使っても2色までにするとか。

あと私はトレンドを追うタイプではないので、そのときどきの自分のブームに合わせて服を選んでますね。だから、メンバーと一緒にやっている「Feedback!」（SCANDALがプロデュースするアパレルブランド）では、自分はガーリーなアイテムを考えることが多いですけど、プライベートではガーリーな日もあれば、めっちゃストリートの日もある。学生時代は基本ガーリーだったけど、大人になってからはいろいろ着るようになりましたね。あとはなにより、常に自分の気持ちがアガる服を着ていたい。ステージ衣装もそうで、ドラムの叩きやすさよりもいかに自分の気分がアガるかということのほうが大事。自分でも「私、洋服でめっちゃテンション変わるなー」と思います（笑）。

挑戦してみたいファッション

いつもは古着屋さんでサイズ感が合うものから選ぶことが多いんですけど、アイテム的にはセットアップが欲しいかも。1着で決まるという楽さもあるし、メンズライクなテイストも好きになったから、長く付き合えるスーツっぽいセットアップを見つけられたらいいな。

RINA

1991年奈良県生まれ。2006年にHARUNA（Vo, G）、MAMI（G, Vo）、TOMOMI（B, Vo）と共に結成したロックバンド・SCANDALのドラムとボーカルを担当。2008年に1stシングル「DOLL」でメジャーデビューを果たし、翌2009年には1stアルバム「BEST★SCANDAL」をリリースした。以降もコンスタントに楽曲を発表しながら、日本だけでなく海外でもライブ活動を行う。2012年にメンバープロデュースによるアパレルブランド「Feedback!」がスタート。2019年にはSCANDALのプライベートレーベル・herを設立した。