アーティストを作った名著 Vol.18 [バックナンバー]
Yudai(Survive Said The Prophet)
原点回帰できる「スラムダンク」ほか、影響を与えられた3作
2019年7月9日 12:30 3
日々創作と向き合い、音楽を生み出し、世の中に感動やムーブメントをもたらすアーティストたち。この企画は、そんなアーティストたちに、自身の創作や生き方に影響を与え、心を揺さぶった本について紹介してもらうものだ。今回は
01. 「L'Arc-en-Ciel Seven days」(ぴあ)
自分にとって永遠の憧れ
インターネットがあまり普及していない時代に使用機材の写真や活動休止からの復活、メンバーそれぞれのバンドへの思いがつづってあり細かいところまで穴が空くほど見てましたね。
衣装とかもいろいろ載っていて、同じものは買えなかったんですけど似たような形の物を探してきて自分で切ったり縫ったりして服を作ってましたよ。
そして休止からの復活という大事なライブの一発目が国立代々木競技場7Daysという最高のクレイジーさ。
1週間連続ライブで毎日セットリストも演出も変えるなんて!
自分にとって永遠の憧れです。
02. 「100万回生きたねこ」(講談社)
作・絵:佐野洋子
心臓を何かにつかまれたような気持ちになった
僕も含めて世の中の人がただただその純朴な思いを描いた世界観を望んでいることを表現した本。
人間が願っている芯の部分にある思いを忘れないようになれる1冊ですね。
物心ついたときにはこの本が家にあって、たぶんですけど両親が買ってきたのかな?
細かいディテールは全然覚えてないんですけど最後まで読んだときに今まで経験したことのない、心臓を何かにつかまれたような気持ちになった初めての本というのは覚えています。
03. 「スラムダンク」(集英社)
著者:井上雄彦
墓場まで持っていきたい「スラムダンク」31巻
僕自身がバスケットを小学生のときに始めて、おこづかいをもらっては親父と本屋さんに行って「スラムダンク」を買えるだけ買うっていうことをしていました。
あきらめない心、何がなんでもひっくり返してやるという素直で頑固な意思というものをこのマンガを通して教わり、一番感動した場面が、主人公が怪我をしてコーチに選手交代を言い渡されるも
「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか? オレは今なんだよ!!」
と言うシーン。
まさに1つひとつのライブに対しての思いと相まって今の自分があったり、歳を重ねるごとに感情移入できるキャラクターが変わってくるんですよ「スラムダンク」って。
もういなくていいキャラなんて1人もいないし、誰が好きって聞かれても全員好きです! 嘘じゃないっす!
話変わって、ほかのバンドさんがどれぐらいライブしてるのかあまりわからないんだけど。自分のバンドは1年を通してたくさんライブしてると思っていて感覚が麻痺ってきそうなスケジュールのときがあるんだけど、そういうときには誰にも知られないように密かにマンガ喫茶に行って「スラムダンク」を読んで原点に帰ってライブに臨んでますよ。
“墓場に持ってくこの1冊”みたいなのがあったとして
「スラムダンク」31巻以外に考えられないですね。
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