「ワイルド・スピード」シリーズ7作品一挙放送!中尾明慶がワイスピ愛・アメ車愛を語る、愛車プリムスクーダも登場 (2/2)

「MEGA MAX」のブライアンにシビれた

──シリーズの中でも特にお好きな作品はありますか?

5作目の「ワイルド・スピード MEGA MAX」がめっちゃ好きですね。映画としての完成度が一番高いと思いますし、カーアクションの範囲の中でのスケール感が圧倒的だった。序盤の列車に積んだ車を1台ずつ盗んでいく場面も素晴らしい。ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)がキャストに加わったのも「MEGA MAX」からですよね。そこから「ワイルド・スピード EURO MISSION」があって、「ワイルド・スピード SKY MISSION」の撮影期間中にブライアン役のポール・ウォーカーが事故に遭われてしまって……。でも作品としてちゃんと形にできたのはすごいなと。「MEGA MAX」から「SKY MISSION」までの流れは単純に映画好きとして震えました。

「ワイルド・スピード MEGA MAX」より、左からブライアン(ポール・ウォーカー)、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)。

「ワイルド・スピード MEGA MAX」より、左からブライアン(ポール・ウォーカー)、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)。

──ドムの相棒でもう1人の主人公でもあるブライアン抜きには語れない「ワイルド・スピード」ですが、“アメ車派”の中尾さんはブライアンにどんな印象を持たれていますか?

いやいや、ブライアンが日本車派だから嫌いとかはないですよ!(笑) ブライアンはもう正統派の男前で、王道の主役ですよね。「MEGA MAX」の冒頭では、ドムの愛車のダッジチャージャーをブライアンが運転するんですよ。僕の中ではあのブライアンがチャージャーに乗っているというだけでシビれました! あと最新作(「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」)で日産のGT-Rがワンカットだけ出てきたんですが、それだけでブライアンの存在が感じられました。

「ワイルド・スピードX2」より、ポール・ウォーカー演じるブライアン。

「ワイルド・スピードX2」より、ポール・ウォーカー演じるブライアン。

──もし中尾さんが「ワイスピ」に出演するなら、どのキャラクターを演じてみたいですか?

そりゃあブライアンです! キャラとしてはローマンが好きなんですけど。僕は普段ローマンみたいなお調子者系の役が多いので、やれるものならブライアンを演じてみたいです(笑)。

中尾明慶

中尾明慶

──今回の特集では1作目から「SKY MISSION」までの7作品が放送されますが、中尾さんが思い浮かべる名場面と言えば?

やっぱり「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」で、日本の“ドリフトキング”こと土屋圭市さんが出てくるところじゃないですか? 峠で「カウンターが遅いんだよな」って言ってましたよね(笑)。あと「SKY MISSION」のブライアンの最後のシーンでは、うちの奥さんがボロ泣きしていました。あのとき初めて「ワイスピ」を観たと思うんですけど……。

──「SKY MISSION」までのストーリーを知らずとも?

そうなんです。隣の席で、俺よりも先にボロ泣きしていて。「もう俺の泣くタイミングなくなったわ!」ってなりました(笑)。でも、うちの奥さんがいきなり感動したように、「ワイスピ」はどこから観ても楽しめるシリーズなんじゃないかな。新作(「ジェットブレイク」)では宇宙まで行ってしまったので、もう行くところないんじゃないかと思いますけど(笑)、楽しいからどんどんやってほしいです。

「ワイスピ」は車好きをつなぐバトン

──お子さんとも「ワイスピ」を一緒にご覧になりますか?

はい。最初は僕が観ているから子供も観ていたんですけど、最近は子供が観たがるから自分も一緒にとなっています。でもキスシーンだけは息子が自分で目をそらしていますね。

──(笑)。それはお子さんの自主規制?

やっぱり恥ずかしいんですかね(笑)。僕は「ワイスピ」を観るとわかりやすく「よし、俺も家族を守る!」と思ったりするんですけど、友人や困っている人を助けるみたいなメッセージが息子にどこまで響いてるのかは、まだわからないです。今は「ドム、かっけー!」とか言って、腕立て伏せしたりしていますけど(笑)。でも「ワイスピ」が好きなら曲がったことはしないんじゃないかな。(登場人物のように)車を盗みだしたら困っちゃいますけど、人間性みたいなものに関しては、作品から得るものもあると思います。

中尾明慶

中尾明慶

──「ワイスピ」のおかげで、中尾さんの車好きも受け継がれていますしね。

バックモニターが付いたり自動運転が発達したり、どんどん車も便利で安全になっていますけど、運転する楽しさみたいなものが失われるのは寂しいんです。車業界全体の元気がなくなってきていますから、そう考えると「ワイスピ」は大きなものを背負っていますよね。僕と一緒に「ワイスピ」を観たことで、うちの息子もいつかダッジチャージャーに乗りたいと思うかもしれない。それって今の大人たちが子供の頃に憧れていた感情と一緒だと思うんです。うちの息子もそうであるように、「ワイスピ」が車好きをつなぐバトンになってくれるといいですね。

プロフィール

中尾明慶(ナカオアキヨシ)

1988年6月30日生まれ、東京都出身。2001年、ドラマ「3年B組金八先生(第6シリーズ)」に出演。以後、「GOOD LUCK!!」、映画「時をかける少女」、ドラマ・映画「ROOKIES」シリーズなど数多くの作品に参加する。近年の出演作に連続テレビ小説「まんぷく」、ドラマ「監察医 朝顔」「ボクの殺意が恋をした」「初情事まであと1時間」、映画「今夜、ロマンス劇場で」「劇場版 ひみつ×戦士 ファントミラージュ! ~映画になってちょーだいします~」「キャラクター」「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ」などがある。2022年3月12日に出演映画「ウェディング・ハイ」が公開。4月4日からNHK総合で放送のドラマ「卒業タイムリミット」にも出演する。車好きで知られ、モータースポーツ・SUPER GTを中心としたテレビ東京の情報番組「SUPER GT+」でレギュラーMCを務めている。YouTubeチャンネル「中尾明慶のきつねさーん」も随時更新中。

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