映画ナタリー Power Push - 「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」
宮藤官九郎×神木隆之介×桐谷健太×清野菜名“鬼特訓”乗り越えた地獄図(ヘルズ)メンバーが極楽音楽トーク
長瀬さんはリーダーという感じがしました(神木)
──普段からミュージシャンとして活動されている長瀬さんとバンドを組んだことはいかがでした?
桐谷 俺は、長瀬くんとは宮藤さん脚本のドラマ「タイガー&ドラゴン」から仲良くしてもらってたんですけど、音楽を一緒にやるのは初めてでした。今回、最初は俺と長瀬くん2人のレコーディングだったんですけど、やっぱり言うことが完全にアーティストだなって。みんなが歌うハモリの部分も、長瀬くんが音を取ってきてくれたんです。
宮藤 そうそう。4つくらいのパートを全部作ってきてくれた。
桐谷 4種類のメロディを、全部長瀬くんの声で録音してくれてるんですよ(笑)。
神木 これが僕用で、そっちが健兄用、とか!
桐谷 そうそう。そういうところは安心感があったよね。
清野 はい。
神木 リーダーという感じがしました。
宮藤 桐谷くんも日本語のラップのところを考えてくれたよね。
桐谷 日本語バージョンの主題歌(「TOO YOUNG TO DIE!」)のレコーディングで「ここも日本語で言ったら面白いよね」って流れになったときに、7秒で書きました。
神木 ははは。
桐谷 同じことを繰り返して言うてるだけですからね。最初は「ゲゲゲの鬼太郎」みたいなイメージで「学校も試験もない!」って言うてたんですけど、「いや、あるよ」ってツッコまれたので地獄風に直して。それを歌わせてもらって、しかもエンドロールで採用してもらったのですごくうれしかったです。
乳首ビンビンになるくらい気持ちよかった(桐谷)
──撮影の合間は、長瀬さんや神木さんのギターに合わせて桐谷さんが歌っているような和やかな雰囲気だったと伺いました。地獄図の曲を歌っていたんですか?
桐谷 あのですね、「天国」という、最っ高にいい曲があるんですよ。監督が歌詞を書いて、向井(秀徳)さんが作曲した劇中歌で。それをリュウが「健兄ちょっと歌ってよ」って感じでギターを弾いてくれて、熱唱したときに……乳首ビンビンになるくらい気持ちよかったんですよ。
宮藤 ははははは!
桐谷 聴いてたスタッフさんも「すごいよかった」って言ってくれたんです。それがきっかけで、テレビの収録でも向井さんと歌わせていただいて。
宮藤 よくよく考えたら、そのときはまだ長瀬くんも歌ってないのに(笑)。気持ちよさそうだったよ。あの日も乳首勃ってるんだろうなって思ったもん。
神木 テレビ番組で(笑)。
一同 (爆笑)
桐谷 まあとにかく、うれしかったですね。空き時間にリュウがギターを弾いてくれる感じも。
宮藤 待ち時間が長かったんですよね。皆さんすごく早く入って特殊メイクしてもらうんだけど、だいたい誰かのメイクが進んでなかったりして。青いのと赤いのと緑のが外で待ってるみたいな(笑)。
桐谷 でも待ち時間も全然苦にならなかったよね。ずっとしゃべってて。地獄図の4人は、撮影が終わってから隣にあった焼肉屋でよくごはん食べてたんです。今思い出すと、ちょっとキュンとするんですよ。楽しかったなあって。過酷な撮影のあとにお酒飲む感じがよかったなあ。
神木 お疲れ様ーって本当のバンドのような感じで、楽しかったです! ちゃんと監督のラジオを聴きながら「あっ、こんなこと言ってる! 明日話そう」って話していました。
宮藤 行けなくてすいませんでした(笑)。いいですよね、バンドって人をそういう気持ちにさせるんでしょうね。
桐谷 お芝居の場合、地方での撮影以外ではなかなか「ごはん行こう」「飲みに行こう」っていう空気にならないんですよ。でも音楽の場合はやっぱり高揚するんでしょうね、飲まずにはいられない(笑)。みんなで話してちょっとチルアウトしないとっていう気持ちがあって。しかも僕らの撮影、地獄でやってましたから。
清野 確かに、テンションすごい上がりました! 特殊メイクもすごかったので、素顔見るほうが珍しかったですよね。「あれ、そんな顔してましたっけ!?」みたいな。
桐谷 「清野菜名かわいいぞ、オイ!」みたいなね(笑)。だって邪子と全然ちゃうでしょ? あのメイクでしゃべってると正直、素顔を忘れるわけですよ。
宮藤 (邪子の写真を見ながら)これでジャスティン・ビーバーが好きって言われたらちょっとびっくりするもん。
桐谷 あんた、そんならなんでそんな格好してんねんって(笑)。
一同 (笑)
地獄図メンバーの思い出ソング&死ぬまでに聴くべき地獄ソング30
- AC/DC「Highway to Hell」
- Kiss「ヘル・オア・ハレルヤ」
- Black Sabbath「Die Young」
- Pantera「Cowboys From Hell」
- Tenacious D「ロックは死んだ、完全に」
- Tenacious D「Tribute」
- RADWIMPS「会心の一撃」
- Ozzy Osbourne「Suicide Solution」
- Ozzy Osbourne「Hellraiser(Album Version)」
- Nirvana「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」
- YUI「Rolling star」
- Justin Bieber「ボーイフレンド」
- Number Girl「NUM-AMI-DABUTZ」
- THE MAD CUPSULE MARKETS「SCARY -Delete streamin' freq. from fear side-[1997-2004 Mix]」
- WAGDUG FUTURISTIC UNITY「HAKAI(ЯAW Ver.)」
- AC/DC「Hell Ain't a Bad Place to Be」
- Kiss「The Devil Is Me」
- The Cardigans「Country Hell」
- Black Sabbath「Heaven And Hell (2007 Remastered Album Version)」
- グループ魂「NO YOUNG TOO YOUNG」
- グループ魂「I was PUNK!! ~グループ魂にあっちゃん(NEW ROTE'KA)は?~」
- グループ魂「DEAD OR ALIVE2」
- 快速東京「メタルマン3」
- 聖飢魔II「地獄の皇太子」
- Char「Smoky」
- MARTY FRIEDMAN「Inferno」
- bloodthirsty butchers「地獄のロッカー」
- Agent Orange「Too Young To Die (Album Version)」
- AC/DC「Hells Bells」
- 浦島太郎(演:桐谷健太)「海の声」
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CONTENTS INDEX
ABOUT THE MOVIE
「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」2016年6月25日より全国公開
ストーリー
普通の高校生・大助は、同級生のひろ美のことが大好き。しかし修学旅行中のある日、大助は不慮の事故で命を落としてしまう。彼が目を覚ますと、そこは真紅に染まった空が広がり、ドクロが転がる“地獄”だった。慌てる大助を待ち構えていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)のボーカル&ギターを務める赤鬼のキラーK。彼によると、閻魔大王の裁きにより人間に転生するチャンスがあるという。「ひろ美ちゃんにもう一度会いたい!」と願う大助は、キラーKの“鬼特訓”のもと、生まれ変わりをかけた地獄めぐりをスタートさせるが……。
スタッフ
監督・脚本:宮藤官九郎
主題歌:地獄図「TOO YOUNG TO DIE!」
キャスト
キラーK:長瀬智也
大助:神木隆之介
なおみ:尾野真千子
ひろ美:森川葵、宮沢りえ
COZY:桐谷健太
邪子:清野菜名
松浦:古舘寛治
じゅんこ:皆川猿時
修羅:シシド・カフカ
鬼姫:清
えんま校長:古田新太
その他キャスト:坂井真紀、荒川良々、瑛蓮、みうらじゅん、Char、野村義男、ゴンゾー、マーティ・フリードマン、ROLLY、快速東京、木村充揮、関本大介、ジャスティス岩倉、烏丸せつこ、田口トモロヲ、片桐仁、平井理央、中村獅童ほか
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映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」監督の宮藤官九郎と、劇中バンド・地獄図(ヘルズ)メンバー役の神木隆之介、桐谷健太、清野菜名が好きなバンドの曲を集めたチャンネル。定番地獄ソングや映画ゆかりの曲も!
PROFILE
宮藤官九郎(クドウカンクロウ)
1970年7月19日、宮城県生まれ。1991年より大人計画に参加し、「真夜中の弥次さん喜多さん」「少年メリケンサック」「中学生円山」といった作品の監督を務めるほか、多くの脚本、演出などを手がける。ドラマでは「うぬぼれ刑事」「11人もいる!」「あまちゃん」「ゆとりですがなにか」などの脚本を担当。俳優としての出演作も「ゲゲゲの女房」「バクマン。」ほか多数。1995年に結成したパンクコントバンド・グループ魂ではギタリストを務め、作詞作曲も担当している。
神木隆之介(カミキリュウノスケ)
1993年5月19日、埼玉県生まれ。1999年「グッドニュース」でドラマデビュー。2005年に主演作「妖怪大戦争」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。「11人もいる!」「サムライせんせい」などテレビドラマで活躍する一方、「劇場版 SPEC~天~」「桐島、部活やめるってよ」「るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編」「脳内ポイズンベリー」「バクマン。」「太陽」などに出演。2016年8月26日に声の出演をした劇場アニメ「君の名は。」が封切られるほか、主演作「3月のライオン」が2017年に公開予定。
桐谷健太(キリタニケンタ)
1980年2月4日、大阪府生まれ。2002年にテレビドラマ「九龍で逢いましょう」で俳優デビューし、2007年に「GROW 愚郎」で映画初主演を飾る。主な出演ドラマに「ROOKIES(ルーキーズ)」「天皇の料理番」、出演映画に「クローズZERO」「ソラニン」「BECK」「GONIN サーガ」「バクマン。」など。2017年に出演作「彼らが本気で編むときは、」の公開を控える。2015年よりauのCM「三太郎」シリーズで浦島太郎役を務めている。
清野菜名(セイノナナ)
1994年10月14日、愛知県生まれ。2007年に雑誌ピチレモンの専属モデルとしてデビュー。映画では、2014年に園子温監督作「TOKYO TRIBE」でヒロインに抜擢され、2015年には押井守監督作「東京無国籍少女」で初主演を務める。ほか、2016年6月4日公開の清水崇監督作「雨女」に主演。ドラマではAmazonオリジナル「はぴまり~Happy Marrige!?~」が2016年6月22日より配信中。