ジェームズ・ガンの監督作「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」が8月13日に全国で公開される。
マーゴット・ロビー演じる悪カワのハーレイ・クインをはじめ、サメ人間のキング・シャーク、武器オタクのブラッドスポート、水玉陰キャのポルカドットマン、筋肉野郎のピースメイカーら、14人の悪党たちが成功率0%の「怪獣」プロジェクトに挑むさまを描いた本作。冒頭からアクセル全開の笑いの連打と予測できない怒涛の展開に、キング・シャークに声を当てたシルヴェスター・スタローンは「脳みそを玄関に置いて、ただ楽しめばいい」と、難しいことは考えずに楽しめる映画であることを明かしている。
そんな本作を6名の著名人にひと足早く鑑賞してもらった。「今際の国のアリス」のマンガ家・麻生羽呂、「BEASTARS」のマンガ家・板垣巴留、ゴールデンボンバーの歌広場淳、「土竜の唄」のマンガ家・高橋のぼる、アイドルグループPARADISESのメンバー・テラシマユウカ、マルチアーティストのVaundyの感想を紹介する。
板垣巴留(マンガ家)
やりすぎ!! こんなことしていいの!?
なんて及び腰になりながら、
悪党たちに翻弄される時間を全力で楽しんでいる自分がいました。
人の小さな過ちがすぐやり玉に上げられる昨今、
悪党たちが倫理観を置き去りにして大暴れする姿はなんだか眩しいです。
日常から抜け出して、彼らのお祭りに巻き込まれるのは、まさしく素敵な映画体験になります!
(といいつつ、本当はハーレイ・クインの圧倒的存在感だけで十分満足しました。マーゴット・ロビーさん、この役を勝ち取ってくれて本当にありがとうございます)
- プロフィール
- 2016年3月、週刊少年チャンピオンにて4号連続の読み切り作「BEAST COMPLEX」でデビュー。同年9月に「BEASTARS」を連載開始し、2018年に第11回マンガ大賞、第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、第22回手塚治虫文化賞新生賞、第42回講談社漫画賞少年部門を受賞した。現在は週刊少年チャンピオンで「SANDA」を連載中。
歌広場淳(ゴールデンボンバー)
「スーサイド・スクワッド」はすごい部隊です! だってこの集団に関わった人たちはヒーローだろうが敵だろうがギャグみたいにバンバン◯んでいくんですよ! 見ながら「あっ、命の重さは人類みんな平等なんだ!」と良くも悪くも思い知りました! っていうかこの映画に出てくるキャラってみんな悪党なんですよね! だから見てるこっちとしても罪悪感を感じることなく「わーい! ブッ◯せ〜!」とか思えるしすっごいスッキリします! あと「コイツ…なんか嫌だな〜」とか「なんかムカつくな〜」って奴は作中で大抵酷い目に遭います! やったぜ! まあ悪いことは悪党に任せて僕たち一般人は「あいつ早く◯なないかなー!」と思って見るのが最高にクールです!
- プロフィール
- 1985年8月30日生まれ、千葉県出身。ヴィジュアル系エアーバンド「ゴールデンボンバー」のベース。同バンドの楽曲「女々しくて」はオリコンカラオケランキング歴代1位となる51週連続1位を獲得した。ドラマ・映画・ミュージカル・宝塚歌劇団の鑑賞、格闘ゲーム、早押しクイズなど多くの趣味を持つ。2021年3月より全国ツアー「楽器を弾いたらサヨウナラ」を開催。
高橋のぼる(マンガ家)
面白かったァ~~。ジェームズ・ガン監督が楽しんで楽しんで創り上げた映画っていうのがたまらなく嬉しい!
僕も毎日漫画を描いているけど楽しみながら描いている。
“仕事を楽しむ”が信条だ!
そして悪党こそ、バイタリティに溢れ、胆力があり、洞察力に優れ、死んだふりが出来る。
正義の味方や聖人君子じゃ、世界は救えない!!
アウトローにしか出来ない事がある!! サイコーーーー!!
- プロフィール
- 1964年生まれ、千葉県出身。1988年、ビッグコミックオリジナルにてデビュー。2005年からは週刊ヤングサンデーで暴力団に潜入捜査する警察官の物語「土竜の唄」を連載する。同作はのちに「週刊ビッグコミックスピリッツ」に場所を移し、2014年に実写映画第1弾「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」、2016年に第2弾「土竜の唄 香港狂騒曲」が公開された。2021年11月にはシリーズ完結編となる「土竜の唄 FINAL」の封切りを控える。そのほか著作に「知事ラン子」「警視正 大門寺さくら子」「リーマンギャンブラーマウス」など。現在ビッグコミックで「劉邦」、グランドジャンプで「最強の弁護士」も連載中。
テラシマユウカ(PARADISES)
ジェームズ・ガン監督の魅力満載、夏の憂鬱な暑さをもド派手に吹っ飛ばし、身体中の血液をこれでもかとグツグツ沸かせてくれる興奮度MAXで最凶×最強な一作!
掟破りのイカれまくったキャラクター達は魅力を挙げろと言われれば尽きることなく愛しさだだ漏れしてしまい、推しキャラができること間違いなし。
笑いあり、ド派手でそれぞれの個性が輝くバラエティ豊かなアクションシーン満載で、切ないはずのシーンで少しシュールでクスッときてしまうユニークさは「ザ・スーサイド・スクワッド」ならでは。
鑑賞前のポスタービジュアルや予告に期待で胸を膨らませきっていても易々と超えてくるエンターテイメント、
絶対に見逃してはいけません!
- プロフィール
- テラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールド、キラ・メイ 、キャ・ノンからなるアイドルグループ、PARADISESのメンバー。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、2020年4月からはグループが分裂。以降、PARADISESのメンバーとして活動している。映画好きが高じて、StoryWriterにて「テラシマユウカの映画コラム-今日はさぼって映画をみにいく」を連載中。好きな映画は「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY」「少年は残酷な弓を射る」など。
Vaundy(マルチアーティスト)
DC作品は子供のころから大好きでたくさん観ていたのですが、DCはもともとリアルにヒーローを描く側面があったり、バックグラウンドに常にダークな部分のある作品が多い印象でした。毎回その密度に吸い込まれていくような感覚で楽しんでいますが、そんなことをぶっ飛ばすような“クレイジーさ”が今回の「ザ・スーサイド・スクワッド」には盛り沢山でした。さらに、そんなクレイジーさの中に細かいギミックやユーモアもしっかり仕掛けられていて、気づいたら観終わってしまっていたくらい、時間の流れを忘れて引き込まれてしまう作品です。前作からもよりパワーアップしていて、実際に観ないと分からない面白さがいっぱい詰まっています!
- プロフィール
- 現在21歳の現役大学生。作詞、作曲、アレンジをすべて自分でこなし、デザインや映像もディレクション・セルフプロデュースするマルチアーティスト。2019年6月からYouTubeに楽曲を投稿し始め、「東京フラッシュ」「不可幸力」などで話題を集める。2020年5月に1stアルバム「strobo」を発表。現在YouTube、サブスクリプション トータル再生数が8億回を突破するなど、サブスク令和時代の象徴的な存在として注目を集める。2021年7月5日に配信リリースされた「花占い」は、ドラマ「ボクの殺意が恋をした」の主題歌に。9月よりZeppツアー「one man live tour “HINODE”」を開催する。
麻生羽呂(マンガ家)
メンバーの誰もが、クレイジーでユニークで、とにかく愛おしい。
悪党だって、孤独や悔恨や無念を抱えて生きている。
いつもヒーローに良いとこばっか取られてきた悪党たちの、意地と夢を見せてもらいました。
嫌われ者讃歌! 最高でした!