TELASA「桜の塔アナザーストーリー」|主演・岡田健史!本人インタビュー&共演者への“聞き込み調査”で見どころに迫る

裏切り、罠、だまし合い……警視総監の座をめぐる出世バトルを描くテレビドラマ「桜の塔」がテレビ朝日系で放送中。玉木宏が主演を務め、権力を渇望する上條漣を演じる。

その配信オリジナル作品として「桜の塔アナザーストーリー」が動画配信プラットフォーム・TELASA(テラサ)で独占配信されている。同作では、岡田健史演じる捜査一課の“エリート異端児”こと富樫遊馬が主役に。着任初日の様子や、広末涼子演じる水樹爽への恋心、さらにはチャーハン大食いチャレンジなど、ドラマ本編では描かれない富樫の素顔に迫る。

本特集では岡田にショートインタビューを実施したほか、共演者の広末、駒木根隆介、長谷川朝晴、小松和重に“聞き込み調査”を行った。周りから見た岡田の印象とは……!?

文 / 金須晶子

木曜ドラマ「桜の塔」「桜の塔アナザーストーリー」はTELASA(テラサ)で配信中

岡田健史インタビュー

「桜の塔アナザーストーリー」第1話より、岡田健史演じる富樫遊馬。

富樫遊馬

キャリア組でありながら、自ら志願して捜査一課刑事に。上司である捜査一課主任・水樹爽(広末涼子)に恋心を抱く一方、その熱意と有能ぶりを理事官・上條漣(玉木宏)に認められ、まるで興味のなかった組織内の権力闘争に思いがけず巻き込まれていく。

──「MIU404」「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」に続き、3回目の刑事役ですね。「どう差別化して演じるか」が課題とおっしゃっていましたが、実際に演じてみて手応えを感じていますか?

「桜の塔」
「桜の塔」より、玉木宏演じる上條漣。

手応えというものはまだ掴めていないので、これから、掴めたらいいなと思っています。

──富樫遊馬には、ご自身と似ている点はありますか?

頑固なところですかね。

──ベテラン陣に囲まれての撮影はいかがですか?

緊張しっぱなしです。その緊張を隠すために必死です(笑)。

──玉木宏さん、広末涼子さんとはコミカルな掛け合いも多いですね。製作発表会見では、広末さんがいきなり側転をするなどムードメーカーだという話も出ていました。

とにかく広末さんがエネルギーに満ちた方です。撮影の最後までエネルギーを維持して貰えるように僕も芝居で応えていきたいです。

──野望のためになりふり構わず行動する漣のキャラクターを、岡田さんはどのように思いますか?

真面目に生きている立場からすると嫌な存在ですけど、そういう存在っているだろうなと思います。歴史を振り返ると、このような類の人はたくさんいたと思います。

──富樫が主人公の物語、「桜の塔アナザーストーリー」の見どころもお聞かせください。

富樫の始まりですね。

──スピンオフはTELASA(テラサ)配信オリジナル作品です。普段、配信サービスはよく利用しますか? どのようなジャンルの作品を観ることが多いですか?

海外作品を観る機会が多いですね。それか、ジブリ作品です。

岡田健史(オカダケンシ)
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。2018年10月期のTBS系テレビドラマ「中学聖日記」で主人公の相手役に抜擢され俳優デビューを飾る。2019年にFBS開局50周年スペシャルドラマ「博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?」、AbemaTVオリジナルドラマ「フォローされたら終わり」で主演。2020年には映画「弥生、三月-君を愛した30年-」「望み」「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」「新解釈・三國志」、FOD連続ドラマ「いとしのニーナ」、テレビドラマ「MIU404」などに出演し、それらの活躍を受けて第33回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞、第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。現在NHKで放送中の大河ドラマ「青天を衝け」に尾高平九郎役で出演しているほか、映画「そして、バトンは渡された」が2021年10月29日に全国公開予定。

岡田健史ってどんな人?共演者に聞き込み調査!

Case1. 広末涼子(捜査一課主任・水樹爽役)

広末涼子演じる水樹爽。

──彼の第一印象は? 撮影を通して、その印象は変わりましたか?

フレッシュ! 若い! 真っ直ぐ!
一生懸命さとプライドが伝わってきます。役者として大事なこと。

──水樹班のチームワークはいかがですか?

私は水樹班、好きですよ。高杉さん(長谷川朝晴演じる高杉賢剛)がいなくなってしまってかなり淋しいですが、いいチームだと思います。

──富樫遊馬という役のイメージ、印象的なシーンなどはありますか?

富樫は岡田さんが演じることで、Cuteな要素がプラスされ、きっと視聴者の方々からも愛されるキャラになっていると思います。

──スピンオフ、そして今後のドラマ本編の見どころを教えてください。

スピンオフは、皆が富樫を好きになる! 応援したくなる! ストーリーになっていて、岡田くんファンには必見です。女子にキュンキュンしてもらえたらと思います。

本編は後半にいくにつれますます熱くなる派閥争い、それぞれの人生、人格があらわに。
正義とは何か? 生きていく上で大切なものは何か?と問いかけてくれる極上の人間ドラマにご注目下さい!

広末涼子(ヒロスエリョウコ)
1980年7月18日生まれ、高知県出身。1997年公開作「20世紀ノスタルジア」でスクリーンデビューを飾り、その後「鉄道員(ぽっぽや)」「秘密」など話題作に立て続けに出演する。2009年公開作「ゼロの焦点」で第33回日本アカデミー賞優秀主演女優賞、2012年公開作「鍵泥棒のメソッド」で第36回日本アカデミー賞優秀助演女優賞に輝いた。近年の出演作は映画「はなちゃんのみそ汁」「ミックス。」「嘘八百 京町ロワイヤル」「コンフィデンスマンJP プリンセス編」、ドラマ「僕とシッポと神楽坂」「ニッポンノワール ―刑事Yの反乱―」「連続ドラマW トッカイ ~不良債権特別回収部~」など。

Case2. 駒木根隆介(捜査一課刑事・轟啓一役)

駒木根隆介演じる轟啓一。

──彼の第一印象は? 撮影を通して、その印象は変わりましたか?

野球経験が活きた凛とした佇まい。なのにバッグの中にはジブリの本。なにこのギャップ!
というわけで、撮影の合間には今読んでいる本の話を聞かせてもらっています。

──水樹班のチームワークはいかがですか?

とても良いです! コミュニケーションが積極的に取れるのは、班長の広末涼子さんの人柄のおかげです。いいチームワークが発揮できそうだと思っていたら高杉(長谷川朝晴さん)が早々に離脱してショックでした。バカ高杉!

──富樫遊馬の印象的なシーンはありますか?

スピンオフの第2話で富樫と轟はチャーハンの大食いにチャレンジするのですが、現場で岡田君はリアルに驚くほどの量を食べていました。脱帽です。
ちなみに私はグリーンピースを食べずに端に寄せていたのを岡田君に見つかりました。

現場の隅々にまで意識が行き届いていますね。脱帽です。

──スピンオフ、そして今後のドラマ本編の見どころを教えてください。

クライマックスに向けてどんどん緊張感が高まっていますね!
水樹班もいやがおうにもシリアスな局面に立たされていきますが、本編で描かれていない轟と富樫の日常や、少しほっこりできる瞬間をスピンオフで楽しんでいただければ嬉しいです。

駒木根隆介(コマキネリュウスケ)
1981年5月2日生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部映画学科在学中に自主映画で俳優としてキャリアをスタート。2003年に現所属の劇団・赤堤ビンケの前身ユニットに参加し、小劇場を中心に舞台で活動していく。自主映画への出演も続け、2009年公開の映画「SRサイタマノラッパー」で主人公の“ダメニートラッパー”・IKKUを演じて一躍脚光を浴びた。近年の出演映画は「最高の人生の見つけ方」「閉鎖病棟―それぞれの朝―」「無頼」など。

Case3. 長谷川朝晴(元捜査一課刑事・高杉賢剛役)

長谷川朝晴演じる高杉賢剛。

──彼の第一印象は? 撮影を通して、その印象は変わりましたか?

少しの空き時間をも読書に費やし、それでいて皆との会話を拒否するわけでもなく、とても落ち着いている成熟した俳優。第一印象から変わる前に自分の出演が終わってしまったのでそれ以上はわからないが、もしかしたらまだ隠している本性があるのかもしれない。

──水樹班のチームワークはいかがですか?

広末さんの底抜けの明るさに引っ張られとても良い。駒木根は「広末ドンピシャ世代」なので、たまに信じられないくらい目を輝かせている時があった。

──富樫遊馬という役のイメージ、印象的なシーンなどはありますか?

私の知る第三話までは正直あまり印象的なシーンはなかったように思われるが、スピンオフにて富樫をよく確認しておいて頂きたい。今後の本編での富樫の成長、変化がより楽しみになることは間違いない。

──スピンオフの見どころを教えてください。

もう二度と登場することはない高杉最後の瞬間を、決して数多くはないであろう「高杉ドンピシャ世代」の方々に楽しんで頂きたいと思います。ご視聴よろしくお願い致します。

長谷川朝晴(ハセガワトモハル)
1972年3月19日生まれ、千葉県出身。1993年からコントユニット・ジョビジョバのメンバーとして活動。その一方、個人でも映画やテレビドラマに多数出演するほか、趣味の音楽の知識を生かし音楽誌にエッセイを連載するなど多岐にわたって活躍する。2010年公開作「ヘヴンズ ストーリー」で第25回高崎映画祭最優秀主演男優賞を受賞した。近年は大河ドラマ「真田丸」や映画「お父さんと伊藤さん」「ミドリムシの夢」「ファンシー」などに出演。

Case4. 小松和重(爽の父・水樹鉄朗役)

小松和重演じる水樹鉄朗。

──彼の第一印象は? 撮影を通して、その印象は変わりましたか?

まさに好青年!て、感じです。
あと、いつも読書してますよね。
勤勉で賢い子なんだなぁ~っていう印象です。

──玉木宏さん、広末涼子さん、岡田健史さんのチームワークはいかがですか?

チームワークはイイんじゃないでしょうか。
結構シビアなシーンでも、笑顔が見られますからね。
スピンオフは、(岡田さん、駒木根さんと)三人でワイワイやってて楽しかったですね。
本編とは違う雰囲気で、リラックスしてやってました。

──富樫遊馬という役のイメージ、印象的なシーンなどはありますか?

お店を手伝うシーンがあったんですけど、爽の母親のバンダナを巻いて登場する姿が、真面目で誠実な富樫らしいな。と、思いました。
きっと、鉄朗にコレ使ってと渡されたのを嫌な顔せずに巻いていたんだろうなぁ。あはは。

──スピンオフの見どころを教えてください。

富樫と鉄朗の距離が、何故急に縮まったのか? それは、スピンオフを見ればわかると思います。
是非、ご覧くださいませ。

小松和重(コマツカズシゲ)
1968年2月24日生まれ、東京都出身。1992年に劇団サモ・アリナンズを結成し、座長を務める。1994年に同劇団内で劇団ワンダフルズを結成。舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍し、2017年放送の大河ドラマ「おんな城主 直虎」では僧侶の昊天を演じる。そのほか映画「日本のいちばん長い日」「響 -HIBIKI-」「架空OL日記」などに出演。2020年放送のTBS日曜劇場「半沢直樹」では主人公の同期・深尾貴洋に扮した。