「六本木クラス」最終回目前!葵の恋愛に共感する渡辺美優紀が魅力をとことん語り尽くす / コラボから揚げも実食

竹内涼真が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ「六本木クラス」もいよいよ佳境。9月29日に最終回を迎え、放送終了後には動画配信サービス・TELASA(テラサ)で配信される。無謀とも思えた新の長屋への挑戦は激しさを増し、最終決戦が目前に迫った今。平手友梨奈演じる葵への共感が止まらないというモデル・タレントの渡辺美優紀にドラマの魅力を聞いた。後半ではドラマとのコラボから生まれた「二代目みやべ」のにんにくコーラから揚げと「長屋」のしょうが味噌から揚げを実食……!

取材・文 / 前田かおり撮影 / 向後真孝

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新が六本木ヒルズを走ってる!

──SNSで「3話まで見て、10回ぐらい泣いた」と書かれるほど、「六本木クラス」にハマっていると伺っていますが、そもそもドラマを観るきっかけはなんでしたか?

実は「六本木クラス」のベースになっている「梨泰院クラス」を観てないんです。周りのみんながめっちゃ話題にしてるのに、話に付いて行けないので、気にはなっていたんです。そうこうするうちに日本オリジナル版が始まるという告知を見かけて。ひょっとしたら、原作を観るよりは、日本の俳優さんが日本語で演じているほうが私にはすっと入ってくるかもと思ったので、「六本木クラス」から入ったんです。なので、今の段階では、「梨泰院クラス」はまだ観てないという特殊パターンです。

渡辺美優紀

渡辺美優紀

──特殊パターンということはないですよ。「六本木クラス」から観始めた人もけっこういるようです。舞台が「六本木」と知ってどう思いました?

タイトルを聞いたときは、どんな感じなんだろうって思いましたが、普段見慣れている場所が舞台なので興味が湧きました。

──渡辺さんにとって、六本木ってどんなところですか。

六本木ヒルズあたりで夏にイベントやライブをしたことがあって。あのあたりって、東京のど真ん中というイメージがあるじゃないですか、そういうところで自分はお仕事をしているんだなと思ってました。

渡辺美優紀

渡辺美優紀

──ドラマの中でも六本木ヒルズは出てきますね。

そうなんですよ! 9話の中で、新が六本木ヒルズを走ってる! わあー、あそこ知ってる、いいなーって(笑)。ちょうど「ROPPONGI」のロゴがある交差点のところが出てきて、自分がよく行くお店があのへんにあるなーって思いながら観てました。

みんなに薦めまくって布教活動

──ドラマをどんなふうに楽しんでいますか?

私は葵目線で物語を観てるんです。葵と自分が重なる部分が多くて。めちゃめちゃ葵の気持ちに共感してしまい、ひたすら泣けてくるんです。あと物語の最初のほう、新のお父さんがまだ生きていたころのシーンで、何度も感動しました。

妻に先立たれ、男手ひとつで息子の新(竹内涼真)を育てた宮部信二(光石研)。長屋ホールディングスが支援する児童養護施設で育った楠木優香(新木優子)も娘のようにかわいがっていた。

妻に先立たれ、男手ひとつで息子の新(竹内涼真)を育てた宮部信二(光石研)。長屋ホールディングスが支援する児童養護施設で育った楠木優香(新木優子)も娘のようにかわいがっていた。

──具体的にどのあたりで泣けちゃったんですか?

はい、1話だと始まって10分とか、15分ぐらいのところですね(笑)。新が龍河にいじめられている同級生を守るシーンから泣き始めて、校長室に呼び出された新のお父さんが長屋の会長に対して「退職します」ときっぱりと言ったとき。あのときのお父さんの笑顔もよくて、心にぐっと刺さるお芝居をされていたので、泣きました。あそこで泣かない人はいるのか!?みたいに思いましたね。

──これまでドラマでそんなに泣いたことってあるんですか?

いいえ、そんなにたくさん泣けるドラマや映画に出会えることってないんです。ふとしたセリフに、はっと目覚めさせられることもあって。恋愛面もですし、人生とかビジネスとか、本当に総合的な要素が入ったドラマでめちゃめちゃ面白いです。みんなに薦めまくってます。

父を車で轢きながら見殺しにした長屋龍河を半殺しにするほど殴り、少年刑務所へ収監された新(竹内涼真)。

父を車で轢きながら見殺しにした長屋龍河を半殺しにするほど殴り、少年刑務所へ収監された新(竹内涼真)。

──どんなふうに薦めてるんですか? ぜひ、実演してみてください。

「早く、今◯話だから、観てよー」って感じで、地味に布教活動してます(笑)。少しでも早く観てもらえたら共通の話題にもなるじゃないですか。私は一緒に「あそこ、めっちゃ良かったよね」「あれ、どう思った」とか話し合いたい派なので。友達に推しまくってます。

──布教の効果は上がってますか?

上がってると思います(笑)。

好きなセリフは「私はこの人の人生を甘くしてあげたい」

──葵目線で物語を楽しんでいるそうですが、渡辺さんと葵はどんなところが重なるんですか?

私、自分で言うのもなんですけど、わりと男前なところがあって。例えば、同性の友達にも頼られることが多いし、相談を受けることも多い。特に共感するのが、恋愛観。葵の「好きな人に幸せにしてもらいたい」じゃなく、「自分が幸せにしてあげる」というところ。私もそのタイプなんです。「支えられたい」よりも「支えてあげたい」。だから、葵の言動1つひとつに、あー、私もあるある、わかるわかるという感じです。

麻宮葵(平手友梨奈)は新(竹内涼真)に出会い、六本木の居酒屋・二代目みやべのマネージャーとして働き始める。

麻宮葵(平手友梨奈)は新(竹内涼真)に出会い、六本木の居酒屋・二代目みやべのマネージャーとして働き始める。

──じゃあ、優香のほうは……。

今のところ敵視してます(笑)。心の中で思うだけじゃなくて、ちゃんと行動に移せるかっこいい葵という存在が近くにいるのに、なんで、新はそこまで優香にこだわるんやろ?って思います。観ているとモヤモヤして、優香も新のことは好きだと思うんですけど、私からしたら、葵のほうが断然思いが強くて、彼を大事にしているように思うんですよ。私1人で悶々としているので、早く仲間を増やしたい……。最終回にはどうなるんですかね? 私「梨泰院クラス」を観ていないので、本当に気になって仕方がないです(笑)。

新が一途に思い続ける優香(新木優子)と、新に一方的に思いを寄せる葵(平手友梨奈)。

新が一途に思い続ける優香(新木優子)と、新に一方的に思いを寄せる葵(平手友梨奈)。

──新は、どう見ていますか?

最初のほうは新のつらい場面が多かったですね。お父さんが亡くなったり、龍河に対する悔しい気持ちがあったり……。でも、序盤のそんな悲しい、悔しい場面が、後半の復讐劇につながってくる。刑務所から出てきた新が、居酒屋で1人でお酒を飲んで、お父さんをしのぶシーンはグッときました。新はお父さんが遺してくれたお金で長屋にやり返すためにいろんな準備をして、過去のいろんな人との人脈を作っていたんですけど、そういうことがのちのちわかってくる。で、それが少しずつわかってきたときには私、鳥肌が立っちゃって。新、すごい! 見直したー!って思いました(笑)。

──でも、優香との恋愛部分だけが、NGなんですね。

そうですね、新、もうちょっとがんばってよと言いたいですね。すごくできる男なんだから。ただ、9話で新はまだキスしたことがないってバレるじゃないですか。そこはちょっと衝撃でした。えっ、ほんまに!?って。新は本当にずっと優香のこと好きやったんや……一途なんやって(笑)。ドラマ的にはシリアスなところですけど、観ているこっちとしては、ほんまなん?って突っ込んでしまいました。

──今ご覧になっている9話まででベストシーンや心に染みたところを教えてください。

3話のラスト、新が日本酒を「辛い」と言ってちょっと弱音を吐いたとき、葵が言う「私はこの人の人生を甘くしてあげたい」のセリフがベストですね。そして「平凡な男じゃなく、最高の男にしてみせる」と決意する。やっぱり、葵の恋愛観が最高。自分が男性を幸せにするという男前なところが好きで、自分で自分の人生を切り開くし、なんなら一緒に支え合っていく中性的な恋愛観。かっこよくて、こんな葵、好き!ってときめいてます(笑)。

麻宮葵(平手友梨奈)

麻宮葵(平手友梨奈)

葵の同級生で好意を抱く長屋龍二(鈴鹿央士)。

葵の同級生で好意を抱く長屋龍二(鈴鹿央士)。

──ドラマの終盤では、新、葵、優香、そして龍二の四角関係もいよいよ大詰めです。渡辺さんから見て、龍二はいかがでしょうか。

実は新より龍二みたいな人がタイプなんです。龍二と私は、めちゃめちゃベストカップルだと思います(笑)。葵は龍二のほうに振り向かないけど、私が葵だったら、普通に龍二を好きになる。龍二って、性格的にとてもやわらかい感じの人物像で優しく支えてくれそう。葵といいカップルになるはずなのに、そのよさが葵にはわからない。葵、まだ若いです。もう少し人生経験すると、龍二のほうがいいとわかります(笑)。

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得意料理はから揚げ