スーパー戦隊シリーズ第46弾「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」が、テレビ朝日系で毎週日曜午前9時30分から放送中だ。「暴太郎」という奇抜なネーミング、変身後のメンバーのうち2人がCG、前作「機界戦隊ゼンカイジャー」から一部の要素を踏襲……など、放送前から話題に事欠かなかった「ドンブラザーズ」。放送開始後も、個性的な登場人物が複雑に絡み合うストーリーで視聴者の心をつかみ、考察しがいのある謎だらけの設定も相まってSNSでも毎週のようにトレンド入りを果たしている。
映画ナタリーでは「ドンブラザーズ」を視聴している10人の著名人にコメントを依頼。いそふらぼん肘樹、宇多丸(RHYMESTER)、川中子奈月心(≠ME)、神田笑一、ZAZY、世界(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)、タカハシシンノスケ、田中刑事、つづ井、桃月なしこというバラエティ豊かなメンバーに、作品について語ってもらった。寄稿者の多くが「謎だらけ」「わからないことが多い」と語りながらも「だけど面白い」「目が離せない」と続ける、「ドンブラザーズ」の奇妙な魅力とは。
構成 / 松本真一
「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」とは?
物語は、女子高生マンガ家として活躍していた鬼頭はるかが、身に覚えのない盗作疑惑をかけられたことから始まる。立場が失墜したはるかは、謎の男・桃井陣から「桃井タロウに会い、忠誠を誓えば失ったものを取り戻せる」と言われたことをきっかけにオニシスターに変身。桃井タロウことドンモモタロウ率いるドンブラザーズとともに、ヒトツ鬼と呼ばれる怪物との戦いに巻き込まれていく。タロウや陣は何者なのか、自分たちが戦う理由は何なのか。お互いの素顔さえ知らないまま戦い続けるはるかたちを描く今番組も、第2クールに突入。情報は徐々に開示され、新たな仲間も加わったことでさらなる盛り上がりを見せる。
本作の脚本を担当するのは「仮面ライダーアギト」「仮面ライダー555」などでメインライターを務めた井上敏樹。ドンブラザーズのキャストとして樋口幸平、別府由来、志田こはく、柊太朗、鈴木浩文が出演している。ドンブラザーズと敵対する脳人(ノート)には富永勇也、宮崎あみさ、タカハシシンノスケがキャスティングされたほか、前作である「機界戦隊ゼンカイジャー」からは駒木根葵汰が、同じ役名ではあるが謎の多いキャラクター・五色田介人役で続投している。
「ドンブラザーズ」はTELASAほかで見逃し配信中!
「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」は見逃し配信が充実。TELASAでは放送直後である日曜朝10時より最新話が配信され、過去回も見放題。ナタリー読者には初回登録30日間無料クーポンも用意されている。
そのほか東映特撮ファンクラブ(TTFC)でも放送直後に、Amazon Prime Videoでも毎週水曜日に見逃し配信中だ。この特集を読んで作品が気になった人は、今からでも追いかけて観てほしい。
ヤァヤァヤァ!「ドンブラザーズ」と縁ができた10人のコメントを紹介!
いそふらぼん肘樹(マンガ家)
Q1:「ドンブラザーズ」という作品の魅力はどんな部分ですか?
「わけがわからない」ところと「いい意味での関係のドライさ」。
忠誠を誓うって何? ポイントって何? マスターが集めてるのは何? え? 神輿? 桃井タロウ変身したら性格豹変しすぎ?と混乱しているうちに勢いに飲み込まれ、気づいたらカッコイイED曲を流されて一気に大満足させられてしまう。
そして何より「敵が現れたら変身してから現地集合」という、“戦隊”とはいったい何なのか考えさせられるスタイルからのスタートなのが新鮮でした。
いつも単発バイト(戦闘)で一緒になる人たち…程度のドライな関係性から、縁が結ばれることでキャラクターそれぞれの内面が徐々に見えてきだしたのも楽しいですね! 確実に全員独りよがり・奇人・変人ではあるのですが、悪人ではない…!というバランスが絶妙です。
個人的にはオニシスターこと鬼頭はるかさんのパワフルさとタフネスさが今までにないヒロイン像で、目が離せません。マンガの盗作疑惑をかけられて学校でのあだ名が「トウサク」になってるの、すごすぎませんか?
Q2:まだ「ドンブラザーズ」を観ていない人へ伝えたい、おすすめポイントは?
“ニチアサ”といえばなんとなく全話視聴しなくてはいけない、というハードルのイメージがありますし、私も実際今までの戦隊シリーズは1話に立ち会えなかったり、途中数話抜かしてしまったりで途中離脱……ということが多々ありました。しかし「ドンブラザーズ」は12話までちゃんと見ていてもまだまだわけのわからないことだらけ! なんとメンバーの顔合わせすらもまだ完了していません!
TELASAやAmazon Prime Videoでも配信されているので、今からでも間に合います。毎週(なんとなく今回はこういう話になりそうだぞ……!)という予想を思い切り裏切って斜め上にかっとんでいく爽快感と勢いに身を任せましょう。
祭りだ祭りだ~~~!!! ハッハッハッハ!!!(祭りとは何なのかも、我々にはまだよくわかっていません。)
プロフィール
いそふらぼん肘樹(イソフラボンヒジキ)
マンガ家。2017年より月刊コミックZERO-SUM(一迅社)にて、アイドルコメディ「神クズ☆アイドル」を連載中。最新6巻は7月25日に発売される。また同作はアニメ化が決定しており、7月1日より放送。今井文也、東山奈央、堀江瞬らが出演する。
宇多丸(RHYMESTER)
Q1:「ドンブラザーズ」という作品の魅力はどんな部分ですか?
僕自身は「仮面ライダーアギト」「555」などで井上敏樹作品に心酔してきたクチなので、何と言っても最初のとっかかりは、久々に井上脚本のニチアサ!という、その一点に尽きます。案の定と言うべきか、いざ放送が始まってみると、毎週毎週、本気で予断を許さない展開の連続だし(今のところ、変身・変形シークエンスまで含めフォーマットを固定化する気すら明らかになさそうという、この枠としては異例にもほどがある状態が続いている)、井上先生十八番の「全てのキャラクターに理も欠点もある」入り組んだ群像劇としても見応え抜群(どうやら「アギト」における「あかつき号事件」を彷彿とさせるような伏線も張られつつあるような……)、キャスト陣(特にメインの語り部となるオニシスター役・志田こはくさんの、見事なコメディエンヌぶり!)や主題歌(我らが森崎ウィン、カッコよくないわけがない)も最高で、最新回が常に待ち遠しい今日この頃です。
Q2:まだ「ドンブラザーズ」を観ていない人へ伝えたい、おすすめポイントは?
どのあたりから国産ヒーロー物をご覧になっていない方なのかにもよりますが、とにかくひとつ言えるのは、単純な勧善懲悪ではないのはもちろん、(それこそ昔ながらの“ヒーロー”たちのように)絶対的な「正しさ」を振りかざす危うさまで見据えていたり、キャラクターの配置や描写も旧来の「らしさ」規範に囚われていなかったりと、価値観のアップデートがきっちりグイグイされている、ということ。基本はコメディタッチだけど、不意にめちゃめちゃ泣かされてしまう瞬間があったりするのも、さすが井上脚本!なポイントです。一話一話、実質の尺はそれほどないからサクサク見られる、というのも、日々時間に追われる身としては意外と嬉しいあたりかも。今からでも全然追いつけますよ!
プロフィール
宇多丸(ウタマル)
1969年生まれ、東京都出身。1989年にMummy-Dとヒップホップグループ・RHYMESTERを結成。ヒップホップが広く一般に認知される以前より、ラッパーとしてジャパニーズヒップホップを牽引してきた。ラジオパーソナリティとしても活動しており、2007年からTBSラジオで放送された「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」では映画批評コーナーなどで人気を集めた。同じくTBSラジオにて2018年4月より放送中の「アフター6ジャンクション」でもメインパーソナリティを務めている。RHYMESTERとしては5月25日にシングル「世界、西原商会の世界! Part 2 逆featuring CRAZY KEN BAND」をリリースした。
川中子奈月心(≠ME)
Q1:「ドンブラザーズ」という作品の魅力はどんな部分ですか?
まずは個性豊かなキャラクター達です。配達員、風流人、女子高生、指名手配犯、会社員の5人で編成されているドンブラザーズ、これだけでもう面白いですよね!
作品のモチーフは、21年前に桃井陣という男が桃型のカプセルを拾うと中に赤ちゃんがいる場面から始まり、主人公の桃井タロウの体調が悪くなったときはきびだんごを300個食べると治ったり、変身後のそれぞれの姿がモモタロウ、サル、オニ、イヌ、キジだったりするところからして、昔話の桃太郎さんのようです。
その変身後の姿もとても魅力的です! イヌブラザーは身長100cm、キジブラザーは身長220cmと見た目も楽しめるようになっています! 変身前の戦士たちはサングラスを装着すると異次元空間が見えるようになっていて、子供はもちろん、大人も子供心がくすぐられるような内容になっていて大好きです! 桃井陣は、赤ん坊のタロウを川から拾い育てていたという描写があるのですが、現在は異次元空間に閉じ込められているようで謎が多くなっています…。
またドンブラザーズは、アバタロウギアというアイテムで歴代のスーパー戦隊の姿にアバターチェンジをして戦えるということで、ここがとてもアガる瞬間です!! 過去に好きな戦隊ヒーローがいる方は同じ気持ちになるのではないでしょうか!? 初めて特撮やスーパー戦隊を観るという方にも楽しんでいただけるところだと思います!
ほかにはこの「ドンブラザーズ」に出てくる五色田介人。実は前作の「機界戦隊ゼンカイジャー」の主人公と名前や顔が同じなのです! しかし前作の性格よりも落ち着いていて、以前の介人の口癖だった「全力全開」というフレーズを聞いても「なんだそれ」と言っていたり、「喫茶どんぶら」という店のマスターになっていたり、そして前作ではゼンカイザーというヒーローに変身していたのに、今回変身するのはゼンカイザーブラックだったりと謎が多くなっています。前作の主人公だったということもあり「ゼンカイジャー」と「ドンブラザーズ」は何か世界観的な繋がりがあるのではないかとSNSなどでは考察されていて、今後どうなっていくのか注目しています!
最後に、このドンブラザーズは主に脳人(ノート)やヒトツ鬼(き)と呼ばれる相手と戦っていくというストーリーとなっているのですが…。
ヒトツ鬼は欲望を持った人間から生まれるモンスターで、脳人はその人間ごと消去してしまいます。ドンブラザーズの一員は、それを見たことにより「簡単に人を消すなんて…!」と脳人と戦っていくのですが、この脳人を私は“悪”だとは思わなくて。
というのもドンブラザーズのタロウ、脳人のソノイは変身前の人間体で一緒に協力し合い人を助けたシーンがあり、「人間の命は何よりも尊いと思っている、だが条件がある」という発言もありました。ここからは私の考えになるのですが、脳人は悪いことをしているわけではなく脳人なりの正義があって行動して、それがドンブラザーズと違った形であることから一般的には敵と解釈されてしまい、戦い合っているのかなと私は思いました。それぞれの“正義”が違うだけで見え方も違ってくるのは考えさせられる部分ではないでしょうか。これからドンブラザーズと脳人の関係性がどのように変化していくのか楽しみですね!
Q2:まだ「ドンブラザーズ」を観ていない人へ伝えたい、おすすめポイントは?
スーパー戦隊や仮面ライダーは「子供たちが観る番組」と思う方が多いと思うのですが…もちろん基本的には子供向け番組ではありつつ、実は大人が観てもとても楽しめるストーリーとなっています!
そのストーリーの魅力の1つが人間ドラマです。現在「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の前の時間に放送されている「仮面ライダーリバイス」。これは“家族”がテーマとなっていて、仮面ライダーである一輝は自分の中にいる悪魔と契約を結び一緒に戦うのですが、最初はバラバラだった2人が回を重ねるごとにお互いを相棒と思い合える存在になっていきます。また前作の戦隊である「機界戦隊ゼンカイジャー」では、最初は敵側だったステイシーというキャラクターが主人公の介人やその周りの人の影響でどんどん良い方向に変わっていきます。特撮は戦闘シーンなども醍醐味ですが、こういった人間ドラマも深くなっているので初めての方も楽しめると思います!
「ドンブラザーズ」で例えると、最初の質問でも書かせていただいたのですが、本当にキャラクター1人1人の個性が豊かです。
主人公の桃井タロウはその出生も正体も謎なうえ、「縁ができたな!」というセリフが印象的。ドンモモタロウに変身して登場するときは神輿に乗ってきたりとても愉快な戦士になっています。女子高生:鬼頭はるかは漫画家を目指しているのですが、1話の冒頭で受賞した作品を盗作と言われてしまいます。ほかにも猿原真一は風流人という名の無職だったり…(笑)。このようにキャラクターが個性的なうえに、キャラクター同士の人間関係も複雑なんです。指名手配犯:犬塚翼は実は無実で、秘密を守り1年間逃げ通せば恋人を返してもらえるというキャラクター。でもその翼の恋人と会社員:雉野つよしの奥さんの顔がなぜかまったく一緒だったり…。こういったキャラクター同士の関係性からドラマが生まれます。
ここまで読んでくださったらお気づきの方もいらっしゃると思うのですがドンブラザーズのストーリーは本当にとても面白いです! 全て語っていたらキリがなくなってしまう程! 情報量が多くてついていけないと思う方もいると思うのですが、安心してください。今放送されている話数は全て観ている私も、謎が多すぎて未だに勉強しています。
そんなときは自分の中で考えてみたりSNSで考察している方のコメントを楽しんだり! 謎が多ければ多いほどその謎が明かされるときや伏線回収される日が楽しみになりますね!
これは結構マニアックなお話になってしまうのですが、スーパー戦隊や仮面ライダーは撮影場所が同じなのか、「この場所、あの戦隊・ライダーのあのシーンで○○してた場所と同じだ!」とわかるところもあってそういう発見も楽しみの1つです。以前仮面ライダーやスーパー戦隊を観ていた方はもしかするとそういった部分も楽しめるポイントになると思います!
あとやはり特撮ヒーローといえば、戦闘シーンが本当に本当にかっこいいです! 「機界戦隊ゼンカイジャー」のショーに何度か行ったのですが、実際に観るとアクションなど迫力がさらに伝わってきて、初めて観たときは感動で涙が溢れました。そして今作の「ドンブラザーズ」のイヌブラザーとキジブラザーはCGになっているのですが、スーツアクターさんを使っているほかの戦士との組み合わせが新鮮です。それなのに違和感なく楽しめるところがおもしろいなと思います! そして何よりも戦士5人での必殺奥義の演出が本当にかっこいいのでぜひそちらにも注目して観ていただきたいです!
またまた少しマニアックなお話になるのですが、ぜひ観るときにはるかちゃんの彼氏くんがお母さんのことを「ママ」と呼んでいるのを隠しているところ(笑)、脳人の変身するときの音がおしゃれなところが大好きなのでぜひ観るときに注目してみてください!
奥が深くて知れば知るほど、観れば観るほどその世界観からきっと抜け出せなくなること間違いなし! ぜひご覧ください!
プロフィール
川中子奈月心(カワナゴナツミ)
2005年9月26日生まれ、東京都出身。指原莉乃がプロデュースを手がけるアイドルグループ・=LOVE(イコールラブ)の姉妹グループとして2019年に誕生し、2021年4月にキングレコードよりメジャーデビューを果たした≠ME(ノットイコールミー)の最年少メンバー。Twitterでは「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」などの特撮作品についてツイートすることも多く、≠MEのTikTokでは“ドンブラダンス”も披露。≠MEとしては8月3日に4thシングルを発売予定。同曲はテレビアニメ「最近雇ったメイドが怪しい」のオープニング主題歌に決定している。
川中子 奈月心 (@kawanagonatsumi) | Twitter
NOT EQUAL ME ノットイコールミー 公式チャンネル | YouTube
≠ME_official (@Notequal_ME) | Twitter
神田笑一(VTuber)
Q1:「ドンブラザーズ」という作品の魅力はどんな部分ですか?
キャラクターがとにかく個性的!
戦隊メンバー全員がそれぞれ個性的で、今までの戦隊シリーズの中でも屈指のぶっ飛び具合!
少し関りを持っただけで「縁ができたな!」と言って勝手に部屋に上がり込んでくる宅配のお兄さん、常識人ツッコミ枠かと思いきや実は一番はっちゃけてる元漫画家の女子高生、教授と呼ばれているが先生でもなんでもないただの無職、悪いやつじゃないんだけど自分勝手で酷い目に遭いがちな指名手配犯、パッとしないけど愛妻家でつい最近まで平凡と思われていた会社員…。
「放送初期だけぶっとんだキャラ付けで視聴者を取り込もうって事なのかな?」と最初は思うかもしれません。
実際に私も、毎週一緒に同時視聴しているリスナーさん達も、最初はそう思っていたと思います。ですが、毎話それぞれの登場人物たちの個性が際立っていて、でもそれが“くどい”と感じたり「またか」と飽きたりする事がない演出や見せ方。
このコメントを書いている今もまだまだ謎な部分が多く、放送のたびに少しずつ登場人物たちの謎が明らかになり、同時に深まってもいく…。
「でも戦隊シリーズって子供向けなんでしょ?」確かにそうではあります。ですが、大人は大人の視点でドラマパートを楽しめるようになっていて、1度見始めたらドンドン続きが見たくなってしまう…そんな「キャラクター達の個性」と「大人も楽しめるドラマ性」がドンブラザーズの魅力だと思います!
Q2:まだ「ドンブラザーズ」を観ていない人へ伝えたい、おすすめポイントは?
先ほども書いたように、キャラクター達の個性が爆発しているドラマパートは必見です!
そして、大人も楽しめるドンブラザーズはなんと! 脚本を井上敏樹さんが担当されています!
過去のスーパー戦隊シリーズでは「鳥人戦隊ジェットマン」を、同じく東映さんの仮面ライダーシリーズでは「仮面ライダーアギト」「仮面ライダー555」などでメインライターを担当されていた方です。
「ドンブラザーズってどんな感じなんだろう?」「仮面ライダーは見ているけどスーパー戦隊は見てないなぁ…」というそんな方も、井上敏樹さんのお名前や上記の作品名を見て「えっ!?」と驚いたり興味を持った方がいらっしゃるのではないでしょうか?
かくいう私も、メインライターが井上敏樹さんだと知った瞬間「次の戦隊はいったいどうなってしまうんだ!?」とドンブラザーズの放送が楽しみになりました!
もちろんこの記事を読んでいる方の中には井上敏樹さんの事を存じ上げないという方もいらっしゃるかと思います。
「いったいこの人は、脚本家さんがこの方だからってなんでこんなに興奮しているんだろう?」と思っていることでしょう。私も同じ立場だったらそう考えると思います。
ですが、特撮ファンであれば誰もが私のようになってしまう、それほどに素敵な作品を視聴者に送り届けてくださった方なんです!
もちろん作品のオススメポイントはそこだけではありません。
キャストの皆さんの演技はもちろん、メンバー5人のうち2人がフルCGという挑戦、1度見るだけで記憶に残るOP曲とダンス、変身するたびにどこからともなく現れる謎の踊り子と神輿を担ぐ男衆などなど、挙げようと思うと書ききれないくらいのオモシロポイントがあります。
また私は、毎週日曜朝のスーパーヒーロータイムに、リスナーの皆さんと同時視聴をする配信を行っているのですが、特に8話での鈴木浩文さん(雉野つよし / キジブラザー役)の演技には参加してくれていた1000人のリスナーさんと一緒に震えあがってしまいました…!
まだドンブラザーズを見たことがない特撮ファンの方にも、そして、今まで特撮に触れてこなかった方にもオススメできる、ドンブラザーズはそんな作品だと思います。
プロフィール
神田笑一(カンダショウイチ)
3月5日生まれ、北海道出身。にじさんじ所属のバーチャルライバー。2018年8月に活動を開始し、YouTubeのチャンネル登録者数は22.2万人(2022年5月時点)。ゲーム配信を中心に活動しているほか、毎週日曜日朝の「スーパーヒーロータイム」には、視聴者と同時視聴しながらの生配信を実施している。
ZAZY(お笑い芸人)
Q1:「ドンブラザーズ」という作品の魅力はどんな部分ですか?
見始めたきっかけはピンクのキジブラザーのルックスがあまりにZAZYだったためですが、久々に戦隊モノを見て「なんそれ!」の連続でした。第1話がイエロー(オニシスター)目線で始まったかと思えば、5人全員が揃うまでめちゃくちゃ時間がかかったり(第5話まで揃わず)、5人の身長差があるため戦闘シーンでCGを使っていたり、前作のヒーローが普通に登場していたり、敵や世界観の説明がほぼなく考察要素満載で、予定調和の戦隊モノではなく、令和のちびっこ達はこんな作品を楽しんでいるのかと驚愕しました。
Q2:まだ「ドンブラザーズ」を観ていない人へ伝えたい、おすすめポイントは?
ほんとに今までの戦隊シリーズを崩しにきている作品だと思うので今から見始めても十分に楽しめると思います。特に説明が少ない分、漫画とかでSNSで考察を楽しむような方におすすめです。
そろそろ通常戦隊モノだと6人目のヒーローが登場する時期だと思うのですが、上記の通りドンブラザーズは読めない部分も多いため、今年の6人目はどんなやつなのか……楽しみです!
プロフィール
ZAZY(ザズィー)
1988年6月27日生まれ、大阪府出身。NSC大阪校に33期生として入学し、2011年4月にデビュー。2013年に現在の芸名となった。奇抜な発想力を生かした紙芝居ネタで知られ、2021年、2022年に「R-1グランプリ」で2年連続準優勝。全身ピンクの服に大きな翼を付けた衣装がトレードマークであることから、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の制作発表会見が行われた2022年2月9日、Twitterにて「次の戦隊のピンク、俺すぎる」とツイートしていた。