全部計算なんで(千葉)
──スマホ紛失をきっかけに登場人物のさまざまな顔が明かされる本作ですが、皆さんの中には二面性がありますか?
田中 僕は基本的にそんなにないと思います。
中田 僕はむしろ多面性がある。気分によってけっこう変わるかもしれないですね。
田中 そうなんですか? どういうところですか?
中田 若い頃の話ですけど、 自分が納得いかないと、スタッフやキャストに対して怒鳴ったりして、かなり暴れん坊なところがありました。
田中 今は暴れないんですか?
中田 今はときどき、演出部くらいには暴れる(笑)。僕はけっこう多重人格的な感じなのかもしれないです。
田中 見たことはないですけど、監督がキレたときがなんとなく想像できるので、それは多重人格ではないと思います(笑)。それこそ雄大なんて二面性の達人みたいじゃない?
成田 二面で済むのかっていう(笑)。
中田 それ、北川さんも言ってたなあ(笑)。
千葉 ……まあ、自負しております(笑)。
成田 でもマイナスにならないですよね。
千葉 マイナスになる計算はしてないです。全部計算なんで。
全員 あはははは(笑)。
千葉 でも言われたことをやっているだけということはあります。いろいろ折り合いをつけて生きてるんです。
成田 僕も二面ではなく、いろんな角がある感じだと思います。基本、そんなに変わらないと思いますけど、そのときによってテンションが違うのはあるかもしれません。
北川 私は多面性がいっぱいあります。(気分の)上がり下がりがけっこう激しい性格だと思うんです。例えばお腹がすいていたり眠かったりするとちょっと嫌になっちゃう。自分でもそれが本当に嫌なんですけど、何もできなくなっちゃうんです。でもお腹いっぱいになったら気分もよくなって。
田中 それ、多面性じゃないよ(笑)。
北川 多面性って言わないか(笑)。でも人に会うときの自分の気分でちょっと印象が違う気がしています。元気あるとき、ないときはすぐ顔に出るので。
ガッツリとスマホを触っているタイプです(田中)
──皆さんはスマホをどれくらいの頻度で見ていますか?
千葉 僕はそんなに見ているほうではないかなあ。休憩のときに誰かから連絡来てるかなとチラッと見てあとは放置できます。
成田 僕も全然放置できます。3日に1回くらいしか充電しないし。
中田 それはすごい!
成田 家にいてもあんまり触らないんです。
田中 僕はずっとガッツリとスマホを触っているタイプです。常に誰かと連絡を取っていて、返信もめっちゃ早いし、相手が既読にならなくても一方的にずっと送り続けたりできます(笑)。
成田 僕もそれわりとやっちゃうかもしれない(笑)。
──連絡を取るというのは用事がなくても?
田中 だいたい「暇ー?」「何してんのー?」とか普通に誰にでも送っちゃう。
成田 「何してんのー」ってなんかいい言葉ですね。誰からでも言われたらうれしいかも。
田中 でも俺は特にうれしい感じではなくて、ただ単に何してるか聞いてるだけだから(笑)。
中田 僕もこの作品の宣伝のためにTwitterをしているときは1日でトータル2、3時間はスマホを触ってるかもしれない。でも(完成披露試写会があった)今日まで。スマホを触ってると集中しすぎちゃうので、ちょっと今日を境に離れます。
田中 公開までまだ日数ありますよ(笑)。
中田 僕は(Twitterを)やらなくていいんですけど、ついついやりたい体質なんですよね(笑)。
千葉 監督のTwitter、こういうことを考えていらっしゃったんだとかわかって面白いです。
北川 私もスマホはけっこう見るほうだと思います。家族とのやり取りや仕事のスケジュール確認も全部1台のスマホでやってるので。でも映画を観たり、何かに集中してると全然見ないですね。
田中 みんな意外と(スマホを)見てないんだね。逆になんでなのか聞きたい。
千葉 なんか面倒くさくないですか? 連絡返そうとしてるときにほかの通知が来たりして邪魔されると、「今、打ってたのに!」って(プンとした表情を作りながら)ちょっと拗ねちゃう部分があって。追われている感じが窮屈になっちゃうんだと思います。と言ってもそんな友達いないんですけど(笑)。あ、でも田中さんから来たらうれしいですよ。
田中 でも俺、雄大にはもう送らない(笑)。
千葉 じゃあ僕が「何してますか?」って送ります(笑)。
田中 僕はメッセージ以外にも、ちょっとわからないことやセリフの意味などもすぐネットで調べるので、そういう点でもスマホが手放せないですね。
成田 僕も調べものはよくしますね。二日酔いのときに「二日酔い 治す」って毎回同じ検索して、毎回同じ記事を見ます(笑)。僕の中で一番ヒットした二日酔いを治す方法はラムネを食べることですね。あれはブドウ糖なので。
千葉 ブックマークしとけばいいのに(笑)。
田中 毎回調べちゃうっていうのわかるわー。
北川 田中さん、ゲームのCMやってるじゃないですか。そのゲームをしてスマホを置いておけばいいんじゃないかな。
田中 今度はゲームばっかりやるようになるかもよ!?
北川 私は読書とか、ほかのことに娯楽を見いだせればいいのかなと思います。今、娯楽のすべてがスマートフォンに詰まっていますよね。ゲームもできるし調べものもすぐできるし動画も観られるし。私は動画はテレビで観るのが好きです。目線を上げて過ごしたいですね。
辛いものを食べたいなと思って食べただけなのに……(田中)
──今回は“スマホを落とした”だけで危険に陥ってしまいますが、皆さんはささいな“○○しただけなのに”ピンチになったことはありますか?
成田 これから舞台挨拶がありますけど、舞台挨拶に出るだけなのに汗ダラダラになりますね。なぜかわかんないですけどめちゃめちゃ汗かくんです。ただ立ってるだけなのに。
中田 2年前、あるドラマを撮影中、スタッフが運転する車で移動してたんです。僕は現場ではいつも頭にタオルを巻いているんですけど、その日はタオルを忘れてしまって。タオル巻いてないとやる気が出ないので、「悪いけどコンビニに寄って」とお願いして寄ってもらったら、そのタイミングで車が故障してしまって次の日に修理に出すはめになったんです。僕がタオルを買いたいって言っただけなのに。ちなみに僕が修理代を全部出すことになりました(笑)。
田中 “○○しただけなのに”シリーズで言うと僕はけっこうあるんですけど、かわいいところだと、辛いものを食べたいなと思って食べただけなのに次の日ずっとお腹がピーピーしてるとか。くっそーと思いますね。1回だけ、舞台の本番中に本当にピンチになったときがあって1時間半くらい我慢してました。映像だと最悪、お手洗いに行かせてくださいって言えるけど、舞台は幕が上がったら止まれないですから。それ以降、なるべく舞台中は気を付けていて。でも食べたくなって食べちゃうこともあるんですけど(笑)。
千葉 食べちゃうんだ(笑)。
田中 次の日のドキドキ感も楽しんでる(笑)。
北川 ええええー(笑)。
田中 昨日辛いもの食べたけど、今日大丈夫かなって(笑)。
──スマホを紛失したときに、ネット上で位置を探せたりオペレーターの人がロックをかけてくれるというサービスが各電話会社にあると思いますが、本作に出演してみて興味を持たれましたか?
田中 そういうサービス、いいよね!
北川 私、すでに入ってます。
中田 僕も入ってると思います。
千葉 あと、そういうサービスにスマホが証拠隠滅のため故障する機能も付けてほしい(笑)。
成田 それいいね!
──スパイ映画でよく出てくる「自動的に消滅する……」というやつですね。
田中 でもまず、他人のスマホを拾って悪用するヤツがいなくなってほしい(笑)。
- 「スマホを落としただけなのに」
- 2018年11月2日(金)全国公開
- ストーリー
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派遣社員・稲葉麻美は、ある日彼氏のスマートフォンを拾ったという男と電話口で言葉を交わす。無事にスマホが返ってきて安堵した麻美だったが、その日を境に不可解な出来事が起こるようになる。時を同じくして、山の中で次々と若い女性の遺体が見つかる事件が発生して……。
- スタッフ
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監督:中田秀夫
原作:志駕晃「スマホを落としただけなのに」(宝島社文庫)
脚本:大石哲也
主題歌:ポルカドットスティングレイ「ヒミツ」(UNIVERSAL SIGMA)
- キャスト
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北川景子、千葉雄大、バカリズム、要潤、高橋メアリージュン、酒井健太(アルコ&ピース)、筧美和子、原田泰造、成田凌、田中圭ほか
- 「スマホを落としただけなのに」公式サイト
- 映画「スマホを落としただけなのに」公式 (@sumaho_otoshita) | Twitter
- 映画「スマホを落としただけなのに」公式 | Facebook
- 「スマホを落としただけなのに」作品情報
©2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会
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TOHOシネマズ
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ユナイテッド・シネマ / シネプレックス
- 北川景子(キタガワケイコ)
- 1986年8月22日生まれ、兵庫県出身。2003年に雑誌SEVENTEEN専属モデルとして芸能界入りし、2006年に「間宮兄弟」で映画デビュー。2018年の出演作には、映画「パンク侍、斬られて候」「響 -HIBIKI-」や、NHK大河ドラマ「西郷どん」、「フェイクニュース」などがある。2019年には1月スタートのドラマ「家売るオンナの逆襲」に出演。
- 千葉雄大(チバユウダイ)
- 1989年3月9日生まれ、宮城県出身。2016年の出演作「殿、利息でござる!」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2018年には「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」などに出演し、11月3日には「走れ!T校バスケット部」が公開される。2019年にはドラマ「家康、江戸を建てる」前編や、「家売るオンナの逆襲」が待機中。
- 成田凌(ナリタリョウ)
- 1993年11月22日生まれ、埼玉県出身。2013年よりMEN'S NON-NOの専属モデルとして活動。2014年に主演ドラマ「FLASHBACK」で俳優デビューを飾り、2018年には「ニワトリ★スター」「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」「ここは退屈迎えに来て」「ビブリア古書堂の事件手帖」などに出演。2019年には「愛がなんだ」「チワワちゃん」「カツベン!(仮)」などの公開を控える。
- 田中圭(タナカケイ)
- 1984年7月10日生まれ、東京都出身。2003年のドラマ「WATER BOYS」で注目を集める。主な出演作に映画「図書館戦争」「伊藤くん A to E」「マンハント」、ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」「東京タラレバ娘」「おっさんずラブ」などがある。現在放送中のドラマ「獣になれない私たち」に出演。2019年には映画「美人が婚活してみたら」が公開される。
- 中田秀夫(ナカタヒデオ)
- 1961年7月19日生まれ、岡山県出身。にっかつ撮影所に入社後、1992年に「本当にあった怖い話」で監督デビューし、1998年に発表した「リング」が大ヒットを記録。代表作に「仄暗い水の底から」「ラストシーン」「クロユリ団地」などがある。2018年公開作「終わった人」では、主演の舘ひろしが第42回モントリオール世界映画祭にて最優秀男優賞に輝いた。