ゲーム&バスケ好きにはたまらない!「スペース・プレイヤーズ」|飯島寛騎が興奮 ワーナー映画キャラも大集合

無限バーチャル空間での究極のeスポーツバトルを描くワーナー・ブラザースの新作映画「スペース・プレイヤーズ」が、8月27日に公開される。“バスケットボール界のキング”ことNBA選手のレブロン・ジェームズが本人役で主演を務める本作には、「ハリー・ポッター」や「バットマン」といったワーナー映画のキャラクターたちが多数登場。劇中では映画スタジオのサーバーに飲み込まれたレブロンが、キャラクターたちとチームを組み、バスケが圧倒的にバージョンアップしたeスポーツバトルに臨むこととなる。

映画ナタリーでは、ゲームをモチーフとした「仮面ライダーエグゼイド」の主演として知られる俳優の飯島寛騎に、本作を鑑賞してもらった。自身もゲーマーだという飯島は、本作のeスポーツシーンのギミックに大興奮。さらにNBAにも詳しい飯島は、バスケ好きの視点からも感想を語ってくれた。

取材・文 / 浅見みなほ撮影 / 曽我美芽

小学2、3年生の頃にゲーマー人生がスタート

──飯島さんはゲーム好きだと伺いました。普段はどんなジャンルのゲームをプレイしますか?

「スペース・プレイヤーズ」

小学校2、3年生の頃、親に「ポケットモンスター」を買ってもらったところからゲーマー人生がスタートしました。昔からコツコツレベルを上げていくRPG系が好きです。最近はFPS(ファーストパーソンシューティングゲーム=一人称視点のシューティングゲーム)よりも、「スプラトゥーン」のようなTPS(サードパーソンシューティングゲーム=三人称視点のシューティングゲーム)が得意なんだなと気付きました。TPSのほうが広く見えるので、作戦を立てやすい気がするんです。この映画の中の試合もまさにそうでしたが、ゲームって作戦が大事じゃないですか。ただ突っ込むだけじゃダメなんだなと、普段のゲームでも感じていました。

──本作はNBAのスター選手であるレブロン・ジェームズが主演を務めています。飯島さんはバスケットボールもお好きなんですよね。

飯島寛騎

中学生の頃、部活でバスケをやっていたんです。NBAに関しては当時「NBAライブ」というゲームがあって、友達の家でプレイしていました。サッカーの「ウイニングイレブン」のように実在の選手を操作できるゲームなので、今でも選手の名前はけっこうわかりますね。その頃の僕はデリック・ローズという選手が好きで、強くて速いプレースタイルをまねしていました。

──憧れだったんですね。

NBA選手のプレーをまねして監督から怒られるのって、バスケ部員にとって日常茶飯事だと思います(笑)。ちょっと下がりながらシュートする、マイケル・ジョーダンのフェイドアウェイという技があるんですが、あれも部活でやると「下がるな!」ってめちゃくちゃ怒られるんですよ(笑)。でも、そうやってみんなが憧れるくらいNBA選手はパフォーマンス力が高いなと思っていました。今でもオリンピック含め、バスケの試合が話題になるたびに観ています。

──この映画はeスポーツ×バスケということで、飯島さんの趣味にぴったりですね。

そうなんですよ! 最初に聞いたときは「NBAライブ」じゃん!と思いました(笑)。観てみるともちろん同じわけではなく、映画独自の魅力がありました。

ゲーマーならわかる!アイテムの使い方

──ではまず、公開よりひと足早くご覧いただいた「スペース・プレイヤーズ」の率直な感想を伺えますか。

「スペース・プレイヤーズ」

まず最初は「どんな映画になるんだろう?」と思っていました。バスケとゲーム、それに実写だけじゃなくアニメーション要素もあるので「レブロン・ジェームズがアニメの世界に? 不思議な画になりそうだな」と思っていたら……こんなに溶け込むんだ!とびっくりしました。懐かしい感じのアニメシーンもありましたが、ハイテクなゲームの要素もあって、僕と同じ世代はもちろん、いろんな世代の方が見やすいだろうなと感じました。

──飯島さんはゲームをモチーフとした「仮面ライダーエグゼイド」で主演を務めていましたね。こういったゲーム世界やバーチャル空間を舞台に演技する際の難しさや面白さを考えたことはありますか?

完成版を観るまでどんなCGが入るかわからないので、想像しながら演じるのは難しいですね。でも観客の方々は、その分すごい世界を観ることができます。僕が出演していた「仮面ライダー」はちょっと懐かしいカセットゲームの要素が強かったんです。でも今回はリアリティのあるバーチャル世界を舞台にしていましたし、「人間にもエフェクト入れちゃうんだ!」という驚きがありました。人間が「トムとジェリー」のようにつぶれるシーンもありましたし、ドン・チードル(アル・G・リズム役)は身長が3mくらいになっていましたよね?(笑) グリーンバックがあればなんでもできちゃうのがCGのすごさだと思います。

「スペース・プレイヤーズ」

──レブロンがアニメキャラと会話したり、ワーナー・ブラザース映画の世界に迷い込んだりするシーンは、最新技術のレベルの高さも味わえましたね。

そうですよね。どうやって撮ったんだろう?と思いました。

──レブロンがバッグス・バニーたちとチームを組んで、敵チームとバスケ風のeスポーツで対決するシーンは、バーチャル世界ならではの表現がふんだんに盛り込まれていました。ゲーム好きの飯島さんから見て熱くなったポイントはありましたか?

アイテムの使い方がゲーマーならではの発想だなと感じました。実際のゲームでも、アイテムをただ使うだけだとそれなりの効果しかないのですが、使い方を工夫すれば2倍以上のパワーになったりするんです。ほかにも、試合の前半は「?」という顔をしていたレブロンが、コンボを使いこなす場面も面白かったです。レブロンの息子が想像力を使ってゲームクリエイトしたという設定も素敵だと思います。「こんな能力あったら無敵じゃん!」って、少年心をくすぐられるようなポイントもあってツボでした。

飯島寛騎

──レブロンの息子ドムはゲームクリエイターを夢見ていて、彼が作った敵チームのキャラクターはさまざまな特殊能力を持っているという設定でした。飯島さんが自由にキャラクターを作れるとしたら、どんな能力を持たせますか?

劇中には、火や水を使う敵や、手足の長い敵が出てきましたよね。……重力を扱えたら完璧じゃないですか? 相手は動けなくなるし、自分は軽くなるし、とんでもないチートですね(笑)。