瑛美ちゃんと1対1で戦ったときは本当に泣いちゃった

──このシリーズでは役名が皆さんの下の名前と同じでしたよね。そんな設定の中メンバー同士で殺し合うという殺伐とした展開を演じるのは、どんな気分でした？

藤咲彩音　本当に怖くて（笑）。前作では瑛美ちゃんが「彩音ー！」って言いながら襲ってきたんですよ。ピンキーじゃなくて彩音って呼ばれるのも怖いですし、本当に役に入りこんでるから……。

成瀬瑛美　彩音ーっ!!（不気味に）

藤咲　いやーっ！ もう、瑛美ちゃんが完全に役に入ってるから、すごく怖いんですよ。だから1対1で戦ったときは本当に泣いちゃって、私。

夢眠ねむ・相沢梨紗　泣いてた！

成瀬　やりがいを感じます、そう言われると！

藤咲　今回はそういうシーンはなかったんですけど、あのときは役の設定は全部忘れて、「この人にやられる！」「この人を倒さなければ無理だ！」って考えながら演じました。

──役に入り込めたってことだから、ある意味大成功じゃないですか！

藤咲　本当に入り込んでましたね。

成瀬　ごめんねいっぱい泣かせて！ 演技かと思ったらガチだったもんね、あれ。

相沢　菊田梨紗は自分のキャラクターとかけ離れていて、名前だけが一緒という感じで。実は普通に台本を読んだときは、悲しい物語だったから泣きそうになっちゃったんですよ。でも菊田梨紗だったらここで絶対に泣いちゃダメだし、むしろこれが正しいことだと思ってやってるから、なんとも思っていない風にやらなきゃって。だからけっこう冷静な気持ちで演じました。

──夢眠さん演じる綿貫ねむは、前作のラストで「もがちゃんのことほんとは嫌いだった」と発言したり、その直後に「キスして」と言い出したりで。

夢眠　あんなことがあって、「今回どんな顔して復活するんだろう？」とか想像しちゃいましたけど（笑）。1作目のインパクトが強すぎて、みんなあの血まみれ状態の私しか覚えてないんじゃないかな？ 前作のラストはそれくらい衝撃的でしたね。パンケーキとかに真っ赤なイチゴジャムをかけるとあの血まみれのシーンが浮かぶくらい目に焼き付いてます。ファンの人も悲鳴を上げてたみたいだし。私はそもそもこの2作目のお話をいただいたときに、前作で1人だけ物理的に死んじゃったので、みんなはたくさん出演シーンがあるかもしれないけど1人だけほとんどいないんじゃないかと心配してたんですよ。でもそんなこともなくて。

成瀬　ね！

夢眠　復活しているので。そういったところも前作から観たら楽しめるポイントかなと思いますね。

古川未鈴　私は、前回はチクリ魔だったり、1人だけ魔力が使えなくて焦ったり、人間の嫌なところが見えてくる役でしたね（笑）。でも今作はいろんな意味でふっきれてるなあと思って。変身をするときにメガネをバーンと外すんですけど、「メガネ外すんかい！」みたいな。「メガネキャラどっかいったわ！」みたいな（笑）。

──最上さんは前回、オーディションで「主役だけはやりたくない」と言ったにもかかわらず主役にされてしまったと話されていました。今回は続編ということで、主役に対する意気込みは変わりましたか？

最上もが　前作を撮ったときはお芝居をやるのが初めてだったのでめちゃめちゃ緊張しながらやっていて。でも緊張感があった分、ただただまっすぐにやってたというか。今回もその延長線上なので、前回学んできたことを生かせたらいいなと思いながらやりました。坂本（浩一）監督には前作のあとも「ウルトラマンギンガS」ですごくお世話になったので、和気あいあいとリラックスしてできましたね。

──成瀬さん演じた小田巻瑛美は、前作では白魔女になりたいという気持ちが強すぎて豹変してしまうという難しい役どころでしたが、最高でした！

成瀬　ああー！ ありがとうございます！ 難しいけど楽しかったですね。すべてにおいて！

──今回もああいった展開は見られるんですか？

成瀬　いえ、今回はドリーム感がある感じで！ 後半はけっこう楽しく戦ってます（笑）。

夢眠　えいたその登場シーンがどんな風なのか楽しみ。前作でのあの豹変のあとにどんな顔して出てくるのか。

成瀬　みんなまだ観てないもんねえ！

最上　今回も、監督はえいちゃんのシーンでずっと笑ってましたね。奇想天外な動きをしすぎるので。

成瀬　何も変なことしてないんだけどなー！

一同　（笑）

最上　えいたそさんのこけるシーンが面白いですよ。しかも何回も撮ってた。

夢眠　観たーい！ いつも6人でずっと一緒なので、ほかのメンバーが何してるか知らないっていうのはなかなかないんですけど。今回はけっこうバラバラに撮っていたので、どうなってるんだろうっていうところがあって。私たちも完成がすごく楽しみです。

成瀬　わくわく。