映画ナタリー Power Push - 「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」

石原さとみインタビュー 役への不安、役への愛

体力を必要とする映画

──本編をご覧になったときの感想を聞かせていただけますか。

うーんそうだな……観ていて、いい意味ですごい疲れましたね(笑)。体力のいる映画だなと思いました。

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」より。

──体力のいる映画?

気がついたら息を止めていたり、目が乾燥するくらいスクリーンを凝視していたりして、体が反応してしまう迫力のある映画でした。

──なるほど。撮影中のイメージと本編を観たときの違いというのはありましたか?

グリーンバックで撮影したシーンの多くに、「こんな迫力ある映像になるんだ」って感動しましたね。やっぱり巨人のリアリティはすごいなと思いましたし、すごく楽しかったです。

自分が好きだったら何を言われてもいい

──本作には巨大な壁に囲まれた世界が描かれていますが、石原さんが今までに感じた一番大きな壁は何ですか?

石原さとみ

壁、なんだろう……自分が作ったイメージかな。あとは見栄とか、見られ方とか、そういう思い込みで自分の首を絞めてたという感じがします。今振り返ると青春時代にありがちな悩みだったと思うんですけどね。

──その壁が壊れたと感じた瞬間はいつですか?

5年ぐらい前に、一人旅に行ってからです。自分の選択でいろいろなところに足を運んで、好きなものをたくさん見つけられたんです。その中で、好きこそものの上手なれじゃないですけど、「好きだったらいいや」って考えるようになりましたし、好きだったら何を言われてもいいとはっきり思えるようになったんです。それからは、メイクもファッションも仕事も好きなモノを選べるようになりました。

石原さとみ

──一人旅を思い立ったきっかけは何かあるんですか?

うーん、特にないんですよ(笑)。強いて言えば、初めて長い休みをもらえたからですね。

──なるほど(笑)。ちなみにどちらに行かれたんですか?

ニューヨークです。

──そこでは例えばブロードウェイのミュージカルを観たりして過ごされたんですか?

ブロードウェイも観ましたけどほとんど友人たちと遊んでました。現地で友達ができたんです。しかもその人は芸能活動をしている私のことを知らなくって、「“石原さとみ”じゃなくても友達ができる」ってことがわかったのも、自分の壁を超えるきっかけになりましたね。

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「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」全国東宝系にて公開中 / 「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」2015年9月19日より全国東宝系にて公開

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」
スタッフ

監督:樋口真嗣
原作:諫山創(講談社「別冊少年マガジン」連載中)
脚本:渡辺雄介、町山智浩
特撮監督:尾上克郎
主題歌:SEKAI NO OWARI「SOS」
音楽:鷺巣詩郎

キャスト

エレン:三浦春馬
シキシマ:長谷川博己
ミカサ:水原希子
アルミン:本郷奏多
ジャン:三浦貴大
サシャ:桜庭ななみ
サンナギ:松尾諭
フクシ:渡部秀
ヒアナ:水崎綾女
リル:武田梨奈
ソウダ:ピエール瀧
ハンジ:石原さとみ
クバル:國村隼

石原さとみ(イシハラサトミ)

1986年12月24日、東京都生まれ。2002年、第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン「ピュアガール2002」でグランプリに輝き、2003年放送の「窓を開けたら」でドラマ初主演を務める。同年、映画デビュー作「わたしのグランパ」での演技が高く評価され、第46回ブルーリボン賞新人賞をはじめ多数の映画賞を獲得。2005年のドラマ「WATER BOYS2」でエランドール賞新人賞、2006年公開「北の零年」で第29回日本アカデミー賞優秀助演女優賞に輝いている。

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2015年9月18日更新