映画ナタリー Power Push - 「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」

水原希子インタビュー 呼吸をあわせること、共有すること

今までは、自分に自信がなくって人と共有するのを怖がってた

──本作には巨大な壁に囲まれた世界が描かれていますが、水原さんが今までに感じた一番大きな壁は何ですか?

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」より。

映画への初出演が決まったときは、何をするのかさえ想像もできませんでしたし、すごく大きな壁を感じました。

──それは「ノルウェイの森」への出演のことでしょうか。

そうです。それまではモデルとして活動していて、すごく甘やかされてたんです(笑)。そんな中映画の現場に入ったので、セリフも覚えられないし、自分の演じるキャラクターがどういう人なのかというのも冷静に考えられないし、いろんな緊張に押しつぶされそうになってすごく苦しい経験だったんです。撮影の最中も監督にすごく厳しい言葉を何度も言われて、本当に毎日1人で泣いてました。今までそういう経験をしたことがなくて、だからと言って現場からも無知な自分からも逃げ出すこともできなくて、あれは大きな壁だったと思ってます。

──その壁は越えられたと思いますか。

そうですね。今までは、自分に自信がなくって人と共有するのを怖がってたんです。「間違ってる」と言われるのも怖いし、自分が考えてるものとかけ離れたものを相手が考えていたらどうしようって思って、1人で抱え込んでしまっていたんですね。でも「進撃の巨人」に出演すると決まったとき、アクションに関しても、役作りに関しても、これまで出演してきたものとは全然違うタイプの映画で、いろんなことを共演者やスタッフに共有しないわけにいかなくて。

水原希子

──はい。

それで話してみると、話せば話すほど皆さんたくさんいいアイデアもくれるし、特に監督なんかはすごく優しく密に話してくださる方で。だから自分にとってはこの作品への出演を通して、壁を登るコツを覚えたし、そういうきっかけが与えられたような気がしています。

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「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」2015年8月1日より全国東宝系にて公開 / 「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」2015年9月19日より全国東宝系にて公開

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」
スタッフ

監督:樋口真嗣
原作:諫山創(講談社「別冊少年マガジン」連載中)
脚本:渡辺雄介、町山智浩
特撮監督:尾上克郎
主題歌:SEKAI NO OWARI「ANTI-HERO」
音楽:鷺巣詩郎

キャスト

エレン:三浦春馬
シキシマ:長谷川博己
ミカサ:水原希子
アルミン:本郷奏多
ジャン:三浦貴大
サシャ:桜庭ななみ
サンナギ:松尾諭
フクシ:渡部秀
ヒアナ:水崎綾女
リル:武田梨奈
ソウダ:ピエール瀧
ハンジ:石原さとみ
クバル:國村隼

水原希子(ミズハラキコ)

1990年10月15日、アメリカ・テキサス州生まれ。アメリカ人の父と韓国人の母を持つ。10代前半からモデルとして活躍し、MAQUIA、ViViなどで専属モデルを務める。2010年「ノルウェイの森」のヒロイン・小林緑役で女優デビュー。以後、「ヘルタースケルター」「プラチナデータ」「トリック劇場版 ラストステージ」などに出演。「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」で自身初となる本格アクションに挑戦している。

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2015年9月18日更新