映像業界の人材育成を目的とした新たな教育サービス“Production Camp”が2024年4月11日に開講した。
これまでに映画プロデュース、美術、演出、衣装、制作などで映像業界に幅広く携わってきた会社dexiが運営・監修する同スクール。dexiならではのノウハウをもとに、現場の実態を効果的に学べるカリキュラムが開発され、現役で活躍するプロフェッショナルたちが講師を務めている。
映画ナタリーでは、これから映像業界を目指したい人や、すでに現場で活躍しながらほかの職種にも関心がある人に向けて、Production Campで学べる内容を全3回の特集で紹介する。第1回では、「私立探偵 濱マイク」シリーズやNetflixシリーズ「火花」などを手がけてきた映画プロデューサー・古賀俊輔と、同スクールを立ち上げたdexiの代表・伊藤正美の対談をセッティング。第2回以降は、オフラインで実施する短編映画制作の研修レポートなどを順次展開していく。
取材・文 / 脇菜々香
「Production Camp」とは?
映画やドラマといった映像制作者を育てるための養成スクール。オンライン講座とオフライン研修を組み合わせ、知識の習得だけでなく現場での動き方やルール、立ち振る舞いを身に付けることに主眼を置いたカリキュラムで構成されている。
講座内容は、映像制作におけるプロセスや役割分担を学べる基礎講座のほか、制作・演出・美術の専門知識に特化した専門講座、そしてプロと一緒に短編映画制作に参加できる研修を用意。講座は好きなタイミングから受講が可能で、映画制作研修は年4回実施される予定だ。
Production Campの
“現場主義”なカリキュラム
対象となる人
これから映像業界を目指したい人、現場で活躍しながらほかの職種にも興味がある人
受講から現場デビューまでの流れ
映画プロデューサー、映画監督、セットデコレーター、劇伴制作、ヘアメイク、スタイリスト・持ち道具など、現役で活躍するプロフェッショナルが講師を務め、それぞれの経験をもとにオンライン講義を実施。1つのポジションだけを深く追及するのはではなく、さまざまな職種でのルールを学ぶことにより、実際の現場での対応力を養う。
カリキュラム
基礎講座
- 映像制作プロセス基礎講座
- 映像クリエイター・Kaito Iwashitaが映画監督に初挑戦する過程を通して、制作の進め方や重要なポイントを学べる。
- 業界・職種基礎講座
- プロデューサー、演出部、制作部、撮影部、録音部、照明部、美術部、持ち道具、衣装(スタイリスト)、メイク、劇伴制作など、映像制作に携わる各セクションの役割分担を理解する。
専門講座(演出 / 美術 / 制作)
- 演出コース
- 映像業界の中でも、特に助監督を目指す人に向けた専門講座
- 美術コース
- 美術・装飾を目指す人に向けた専門講座
- 共通講座・制作コース
- 基本的な業界用語の解説や、現場での立ち振る舞いなど、映像制作に関わるすべての人が“知っておかなければならないこと”を学べる講座
※制作コースのみの受講は不可。専門講座(演出コース・美術コース)を受講することで、共通講座・制作コースの講座を視聴できる
短編映画制作研修
約2週間の実地研修で、希望するセクションでプロとともに短編映画の制作を経験できる。
※年4回の実施
受講料
- 制作プロセス基礎講座
- 税込3,000円
→オープン記念価格 税込1,000円
- 業界・職種基礎講座
- 税込54,000円
→オープン記念価格 税込27,000円
- 専門講座 演出コース
- 税込120,000円
→オープン記念価格 税込70,000円
- 専門講座 美術コース
- 税込120,000円
→オープン記念価格 税込70,000円
- 業界・職種基礎講座
+演出コースor美術コース - 税込164,000円
→オープン記念価格 税込90,000円
- 業界・職種基礎講座
+演出コース+美術コース - 税込237,000円
→オープン記念価格 税込130,000円
- 短編映画制作研修
(プリプロ・講座+撮影・講習費) - 税込70,000円
※各講座・コースには制作プロセス基礎講座も付属
※オープン記念価格のキャンペーンは、一定期間で終了となる可能性あり(詳細は公式サイトへ)
卒業後のサポート
- 現場デビューを完全サポート
マナー講習と面談を経て、dexiが映像制作案件の紹介・人材マッチングまで行う。 - 卒業後も仲間とつながる「Campers Caravan」
卒業生とプロのクリエイターたちによるコミュニティ。案件の誘いがあるほか、毎月開催されるワークショップなどに参加が可能。