地下世界の薄暗い感じにワクワク
──近未来的な作品の世界観はいかがでした?
どういう仕組みの世界なのか、実はまだしっかりとつかめていないんです。人が住む地域もいくつかのエリアに分かれていましたよね?
──認可地区と未認可地区の2エリアですね。ジャンクドッグが住んでいるのは未認可地域です。
住民も、エリアによって市民、非市民と分かれているんですよね。地下世界の薄暗い感じは作品の雰囲気にぴったりな感じがしてワクワクしたし、音楽も世界観に合っていました。
──作品の内容からは少し離れた話も伺いたいです。武田さんが俳優としてこの物語の世界に入ったとしたら、男女問わずどのキャラを演じてみたいと思いますか?
誰かなあ……。女性キャラはまだ1人(白都ゆき子)しか出てきていないから難しいですね。やっぱりジャンクドッグかな。でも私はカッコつけられないタイプだし、「今夜の試合は俺の勝ちに賭けな」とか、あんなにさらっとは言えないです(笑)。
──ジャンクドッグはどのシーンが印象に残りました?
彼は第1話の冒頭からバイクで疾走していたので、そのイメージが強いですね。しかも毎回横転しているから、大丈夫かな?と心配していました。
──(笑)。武田さんは今は女優業がメインですが、声のキャストとして「ONE PIECE FILM GOLD」に参加したこともありましたね。
声優さんってすごく大変なお仕事なんだなと思いました……。声だけで感情を表現するのが本当に難しくて! 体の動きや表情で気持ちを伝えることができないのが、私にとってはすごく難しかったです。
──ボクシングに取り組む少女を演じた「ポエトリーエンジェル」では、役作りのために練習を重ねたそうですね。
トレーニングしました! でも相手とぶつかり合うシーンはなかったので、痛かった記憶はないです。汗をかきながら気持ちよくやっていました。
──経験者の武田さんから見た、本作のボクシングシーンの魅力は?
やっぱり臨場感があるところですね。観ていてドキドキします。
──なるほど、ジャンクドッグにとっての勇利のような、お互いを高め合える存在は芸能界にいますか?
仲がいい子だと、「暗殺教室」で共演した女優の上原実矩ちゃんかな。同じ女優のお仕事をやっているのですごく刺激をもらえます。実矩ちゃんががんばっている姿を見ていると私ももっとがんばろう!と思えるんです。
──ジャンクドッグにとって勇利は目標ともいえる人物だと思いますが、武田さんにとってそんな存在は誰でしょう?
先輩の女優さんは素敵な方たちばかりなので、1人には絞りきれないくらいたくさんいます! 満島ひかりさん、戸田恵梨香さん……。お二人くらいの年代の方々はそれぞれに個性があっていいなあと憧れています。
ジャンクドッグにチャンピオンになって終わってほしい
──本作のようなテイストのアニメは普段あまりご覧にならないという話が出ましたが、武田さんがアニメ作品を選ぶときに決め手となるポイントは?
絵とストーリーです!
──例えばどんなテイストのものですか?
かわいらしい雰囲気のものが好きで、最近だと「Re:ゼロから始める異世界生活」にハマりました。かわいい女の子が出てくるし、作品自体は長いんですがひたすら続きが気になる展開なので追いかけちゃいました。空き時間に映像配信サービスを使って観ることが多いのですが、「メガロボクス」は私が契約しているサービスのラインナップにも入っているので、早く続きを観たいです。
──作品の話に戻りますが、今後こんなキャラが活躍してほしいという思いはありますか。
(キャラクタービジュアルを見ながら)この少年(サチオ)が気になります! 今後どう物語に絡んでいくんだろうと楽しみです。あと南部贋作さんのキャラが濃いし、アニメの中では絶対に重要な立ち位置だなと思いました。南部さんが借金を背負っていて、その返済のためにジャンクドッグが戦っているんですよね? 藤巻の指輪がすごかったのも印象的ですね(笑)。
──細かいところまでご覧になっているんですね! 「メガロボクス」はこれからどんな展開になっていくと思うか、期待を込めて自由に想像してみていただけますか?
個人的には、やっぱりジャンクドッグにチャンピオンになって終わってほしいです。ラスボスは勇利であってほしいけど、さらに強い人が出てくる展開も観てみたいな。やっとの思いで勇利を倒したのに、さらに強い人物が!というような……。ジャンクドッグには勇利にたどり着くまでにいろんな壁にぶつかってほしいし、1つひとつ突破していってほしい!
──ありがとうございます。武田さんが思う「メガロボクス」の魅力とは?
泥臭くて男っぽい作品って最近あまりないような気がしているのですが、そこが魅力的だなと思います。バイクのシーンも近未来な雰囲気もカッコいい。ボクシングのシーンは傷の具合や血の流れ方も絶妙なので、女子でも抵抗感なくハラハラドキドキしながら観られると思います。ボクシングをやっている人にはもちろんオススメですし、情熱的な描写も多いので男の子にも観てほしいです!
──では最後に、本作を視聴している人や、観てみたいと思っている人へのメッセージをお願いします。
YouTubeの公式チャンネルで特報映像を観たときに、海外の方からのコメントが多いのが印象的で、海外の方も夢中になれる要素がいっぱい詰まった作品なのかなと思いました。日本だけじゃなく世界中のいろんな年代の方たちと一緒にこの物語を楽しみたいなと思っています。
- テレビアニメ「メガロボクス」
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放送情報
- TBS:2018年4月5日(木)より毎週木曜25:28~
- BS-TBS:2018年4月14日(土)より毎週土曜25:00~
- ※BS-TBSの初回放送のみ第1話23:00~、第2話25:00~
- ※放送日時は予告なく変更になる場合あり。
ストーリー
今日も未認可地区の賭け試合のリングに立つメガロボクサー“ジャンクドッグ”。実力はありながらも八百長試合で稼ぐしか生きる術のない自分の“現在(いま)”に苛立っていた。
だが、孤高のチャンピオン・勇利と出会い、メガロボクサーとして、男として、自分の“現在”に挑んでいく──。
スタッフ
- 原案:「あしたのジョー」(原作:高森朝雄、ちばてつや / 講談社刊)
- 監督・コンセプトデザイン:森山洋
- シリーズ構成・脚本:真辺克彦、小嶋健作
- 音楽:mabanua
- キャラクターデザイン:清水洋
- アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
- 製作:メガロボクスプロジェクト
キャスト
- ジャンクドッグ:細谷佳正
- 南部贋作:斎藤志郎
- 勇利:安元洋貴
- 白都ゆき子:森なな子
- サチオ:村瀬迪与
- 藤巻:木下浩之
©高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクスプロジェクト
- 「メガロボクス」Blu-ray BOX 1
- 2018年7月27日(金)発売 / バンダイナムコアーツ
- 「メガロボクス」Blu-ray BOX 2
- 2018年9月26日(水)発売 / バンダイナムコアーツ
- 「メガロボクス」Blu-ray BOX 3
- 2018年11月22日(木)発売 / バンダイナムコアーツ
- 武田玲奈(タケダレナ)
- 1997年7月27日生まれ、福島県出身。non-no専属モデル。2015年に「映画 暗殺教室」で女優デビュー。2017年には「ラストコップ THE MOVIE」「ポエトリーエンジェル」「パパのお弁当は世界一」、ドラマ「マジで航海してます。」などに出演した。主演作「人狼ゲーム インフェルノ」が上映中。
2018年7月13日更新