原作はたくさんの国で翻訳されていると聞いて、世界のあらゆる場所でジヨンが生きてるんだなと思った。私の物語でもあるし、私だけの物語ではないと気付いた。
(30代女性)
ある日突然起きた出来事ではなく、人生の始まりと同時に積み上げられてきた物語。あふれてしまったジヨンの感情をすくい取るような優しさを、映画を通して多くの人に感じてほしいです。
(30代女性)
すべてが劇的に解決するわけではないけど、ささやかな希望を感じられる物語でした。主人公の夫の決して器用ではないけど誠実な姿を見て、こうありたい、こうあることが自分にはできるかなと思いました。
(30代男性)
彼女の人生に触れることで、年齢や性別に関係なく学び、前に進むことのできる作品だと思いました。残念ながら社会で「あたりまえ」になっていることを見つめ直すきっかけにもなるはずです。
(40代男性)
「これは私たちの物語」と言われる意味がわかりました。自分より下の世代に同じ思いをさせないように、何ができるか考えていきたい。
(20代女性)
例えば自分の子供が大きくなってこの作品を観たときに、ジヨンに対する人々の言動がとんでもなく古臭いものとして映ってほしいなと思う。
(30代男性)
ジヨンの経験として描かれたことはすべて“知って”いました。1982年生まれだけじゃなく、私も、母も、祖母もジヨンだったんだと思います。
(40代女性)
女性の生きづらさを男性が身をもって知ることは難しいかもしれないけど、この映画を通して身近に感じることはできるかも。改めて考えるきっかけになると思う。
(20代男性)
共感できるし一人じゃないと思えるよ。
(30代女性)
娘に「この映画に、あなたと同じ気持ちが描かれているかも」と伝えたい。
(60代女性)
見たあとは違和感を感じながら無視してきたことに向き合わないといけなくなるよ。
(20代女性)
女性に対して理解があると思ってる若い世代にこそ見てほしい。
(20代男性)
声を上げていこう。男の人こそ観てほしい。
(30代女性)
とりあえず観て、その後語ろう。
(40代女性)
原作に興味を持ちつつもまだ読んでいない人に、まずは気軽に観れる映画で観てほしいと伝えたい。
(30代男性)
原作小説の出版は“事件”と言えるほど、人々の心を揺さぶった。韓国での刊行から2年経っても熱は冷めず、2018年に日本語版の増刷が決まった際は、Amazonで韓国人によるレビュー合戦が過熱したという。ごく一部の男性と、それに対抗する女性で評価の★は1か5の真っ二つとなった。そして映画サイトでも、公開される前から0点か10点満点という両極端な評価に。
原作も映画も淡々とした語り口だが、そこで発せられるメッセージには強い吸引力がある。そして最後まで観終えると、決して“1982年生まれの韓国人女性”だけの物語ではないことがわかる。ここでは本作にひと足先に触れた観客の、それぞれの視点から語られる感想を紹介していく。