土門さんといるときのマリコは心が開放されているのかな…
──ドラマラストの京都府警の屋上のシーンでは、当初こそ反目することもあったマリコの盟友・土門薫刑事(内藤剛志)から成長を褒められる場面も増えてきました。
あのシーンはほとんどが脚本のセリフ通りで、最後のほんのひと言くらいしかアドリブは入れませんが、私自身も楽しみなシーンの1つです。
──最近はときに小走りで土門を追いかけたり寄り添ったりと、2人の距離にやきもきしているファンも多いと思いますが、関係性の変化を感じますか?
確かに最近は、脚本を読んで「ちょっと狙ってるかな?」というやり取りもあったりしますね(笑)。ただ、土門さんもマリコもお互いに恋愛感情はなく、尊敬と信頼によって成り立っていて。そこは、これまでもこれからも変わりません。固い絆で結ばれていることには間違いありませんが、それ以下でも以上でもない……友達以上恋人未満の微妙な関係です(笑)。
──ファンの間では、マリコと土門の関係を「ドモマリ」と呼んでいるようです。
ね? 私も2年くらい前だったかな? 初めて知りまして。「えーっ!?(恥ずかしい)」って(笑)。恋愛ドラマではないのに、そういう楽しみ方をされているんだなって新鮮に思いましたね。でも、ファンの方が2人の関係を想像して作ってくださった言葉とはいえ、この頃確かに土門さんといるときのマリコは心が開放されているのかな……とも思ったりして、フフフ。長年ご覧になってくださっているファンの方は、そういう私の気持ちを察してくださっているのかも知れないですね。
──マリコと土門の関係性を第三者としてご覧になっていかがですか?
これは内藤さんともお話したんですけど、土門さんとマリコはプライベートではお話をしないと思っているんですね。あくまで仕事のうえで尊敬し合う戦友のような関係で。見ている方向性が一緒で、ともに使命感や正義感で動いていて。事件を解決したあとで祝杯とかは……ないです(笑)。たぶん電話もしない。その今どき珍しい関係が、皆さんの目にはさわやかに映るんじゃないでしょうか。
親子2代、3代でのファンや「科捜研を目指しています」という言葉も
──前シーズンはSNSの番組公式アカウントを開設したり、YouTubeで「沢口サーズデー」も配信されていました。SNSでファンの方々の反応を確認することはありますか?
ええ、ときどき拝見します。皆さんお芝居の微妙な表情の変化を観てくださったり、本当にすごいなと。逆に「ちゃんとしなきゃ!」と身が引き締まります。
──例えば街で声を掛けられるファン層ですとか、20年で世代の変化を感じますか?
そうですね。1周回ってロケの際も親子2代、3代でいらっしゃるファンの方が増えましたし、ファンレターも実は中学生や高校生、もうちょっと小さいお子さんが多いんですよ。「私も科捜研を目指しています」という言葉をいただいたり、白衣を着た写真や似顔絵を頂戴することもあります。
──それはうれしいですね。最後に、ようやく他府県との行き来ができる状況になってきましたが、沢口さんお薦めの京都の観光地やスポットなどがあれば教えてください。
ロケ地巡りをされるファンの方も大勢いらっしゃいますが、私個人としてはパン屋さんをお薦めしたいです。京都のイメージとはちょっと違うと思われがちですが、お水がきれいなのでパンがすごくおいしいんですよ! パンの消費量が全国でも上位だそうです。パンを取り扱う雰囲気のあるカフェもたくさんありますので、ぜひ訪ねてみてくださいね。
科捜研の女 Season13
2013年10月17日~2014年3月13日 クリスマススペシャル含む全17話
- 並はずれた映像解析能力を持つ涌田亜美(山本ひかる)が科捜研に新加入。さらに、科捜研を敵視する刑事部長・藤倉甚一(金田明夫)がマリコや土門の前に立ちはだかる。新キャラクターが加わり深みが増した人間ドラマに注目。
科捜研の女 Season14
2014年10月16日~12月11日 全9話
- 巨額詐欺グループが絡む脱獄計画や、シアン化物による連続殺人など凶悪で大規模な事件が発生。一方、マリコにアプローチを仕掛ける解剖医・佐沢真(野村宏伸)とのロマンスも!? 普段とは違ったマリコの表情を楽しめる。
科捜研の女 年末スペシャル
2014年12月21日放送
- 白骨遺体が発見された現場から、遺留品として針金製のブローチが見つかる。なんとそのブローチは、マリコが中学時代に手作りし、親友の川喜多京子にプレゼントしたものだった。一方、マリコの周囲を姫川みずきという名の探偵が探っていることが明らかに。マリコの過去と一連の事件とのつながりとは?
科捜研の女 新春スペシャル
2015年1月18日放送
- 福井へ旅行に来たマリコたちは、古生物学者の剣持から人骨を発見したと聞き、大菜村を来訪。“竜神伝承”が伝わるその村で、たたりを恐れる村人たちに監視されながらも、マリコは白骨が他殺体であることを突き止める。やがて、竜を殺した村人が次々と謎の死を遂げたというわらべ歌の通りに1人、また1人と殺されていき……。