キアヌ・リーヴス主演「ジョン・ウィック:コンセクエンス」特集 | 世界的スケールに進化!奥浩哉、小島秀夫、阪元裕吾、ジョイマン、鈴木祐斗が驚愕

伝説の殺し屋が、決着に向けて立ち上がった! キアヌ・リーヴス主演の「ジョン・ウィック」シリーズ最新作「ジョン・ウィック:コンセクエンス」が9月22日に全国で公開。組織への反撃を開始したジョンが、パリ、ベルリン、そして大阪を舞台に、シリーズ史上最高のスケールで死闘を繰り広げる。

映画ナタリーでは、いち早く本作を鑑賞した奥浩哉、小島秀夫、阪元裕吾、ジョイマン、鈴木祐斗のコメントを掲載。映画ライター・村山章による見どころポイントも紹介する。

コラム / 村山章

世界興収600億円!2時間49分のノンストップアクション!

キアヌ・リーヴスが伝説の殺し屋に扮する大ヒットアクションの最新作「ジョン・ウィック:コンセクエンス」がついに日本公開! すでに過去3作をはるかにしのぐ世界興収4億2700万ドル(約600億円)をたたき出しており、9年掛かりの人気シリーズはまさに最高潮のときを迎えている。

驚くべきは、1作目よりも1時間以上も長い、2時間49分というシリーズ最長の上映時間。そもそも「ジョン・ウィック」と言えばシンプルな復讐話にソリッドなアクションを盛り込むのが基本だが、スタントマン出身のチャド・スタエルスキ監督とチームのアイデアがあふれすぎたか、ゴージャスかつ奇想天外なアクションが怒涛のごとく押し寄せるのだ。

気が付けば3時間弱などあっという間。身体を張った本気のバトルがどんなセリフよりも雄弁にもの語る、ジョン・ウィックの過酷な闘いの結末を目撃せよ!

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」より、キアヌ・リーヴス演じるジョン・ウィック(左)。

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」より、キアヌ・リーヴス演じるジョン・ウィック(左)。

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」場面写真

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」場面写真

ドニー・イェンと真田広之が決闘!?奇跡の豪華キャスティング

敵が強ければ強いほど、アクション映画は盛り上がる。今回ジョン・ウィックと対決するのは、香港映画界が生んだトップスター、ドニー・イェン扮する盲目の殺し屋ケイン。裏稼業から引退していたが、のっぴきならない事情でジョンを狙う最強の刺客となる。本シリーズはもともと日本のアクション映画へのリスペクトにあふれているが、盲目で杖に仕込んだ刀で戦う姿はもはやドニー・イェン版の座頭市だ!

そしてジョンの親友で、殺し屋が集う大阪コンチネンタルホテルの支配人シマヅを演じるのは、日本アクション界のレジェンドで「ブレット・トレイン」や「モータルコンバット」などハリウッド大作でも活躍を続ける真田広之。旧知の間柄ながら、ジョンをめぐって対立する達人VS達人のバトルは、これぞドリームマッチと呼びたい。

さらにシマヅの娘アキラ役でイギリスを拠点に活躍するアーティスト、リナ・サワヤマが映画初出演を果たし、華麗なアクションを披露する。リナ・サワヤマのスタントダブルとして「ベイビーわるきゅーれ」の伊澤彩織が参加していることもアクションファンなら見逃せない。

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」より、ドニー・イェン演じるケイン。

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」より、ドニー・イェン演じるケイン。

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」より、リナ・サワヤマ演じるアキラ(左)、真田広之演じるシマヅ(右)。

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」より、リナ・サワヤマ演じるアキラ(左)、真田広之演じるシマヅ(右)。

NY、大阪、ベルリン、パリ、世界の魔都を飛び回る!

「ジョン・ウィック」のお膝元といえばニューヨークだが、今回は大阪、ヨルダン、ベルリン、パリと世界中を飛び回る。

NYをはるかにしのぐスケールとエキゾチックなゴージャスさを兼ね備えたコンチネンタルホテル大阪。屋内に滝が流れるベルリンの巨大ナイトクラブ。そしてパリでは凱旋門、エッフェル塔、ルーヴル美術館と主要観光地を全網羅。誰もが知る世界有数の大都市が「ジョン・ウィック」テイストにデコレートされ、妖しい魅力をまとった最高の死闘の舞台に変貌を遂げる。

最終対決のサクレ・クール寺院を戴くモンマルトルの丘では、満身創痍のジョンを222段という映画史上最長の“階段アクション”が待ち受ける。登っても登っても刺客が絶え間なく襲いかかり、倒しては登り、やられては転げ落ち、それでも上へ上へと近付いていく。

映画史上に残るであろう名シーンであり、傷だらけのジョンの奮戦に手に汗握りながらも、やりすぎバトルについ笑ってしまう。この吊り橋効果こそが「ジョン・ウィック・アクション」の真髄であり、しかもこのレベルの見せ場が全編を通じていくつも用意されているのだから、恐るべきサービス精神に唸るばかりである。

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」場面写真

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」場面写真

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」より、シマヅ(左)とケイン(右)の一騎打ち。

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」より、シマヅ(左)とケイン(右)の一騎打ち。

興奮冷めやらぬコメント到着!

※五十音順で掲載

奥浩哉(マンガ家)

奥浩哉

もう、最初が愛犬を殺された復讐から始まったとは思えないくらい世界規模のスケールで
今回はドニー・イェンも真田広之もメインキャストで出て来て
やっぱりアジアが殺陣においてはトップなんだという監督のアジアリスペクトを感じる。
ジョン・ウィックの何回車に轢かれても大丈夫な無尽蔵のスタミナとタフさに笑ってしまうし、今までで一番アクションシーンが多かったけど、どのシーンも特徴的で観客を楽しませるように出来てて面白かった!
ずっと観ていられる。

プロフィール

奥浩哉(オクヒロヤ)

1967年9月16日生まれ、福岡県出身。1988年に久遠矢広(くおんやひろ)名義で投稿した「変」が第19回青年漫画大賞に準入選し、週刊ヤングジャンプに掲載されデビュー。マンガの背景にデジタル処理を用いた草分け的存在として知られる。2000年より同誌にて連載された「GANTZ」はスリルある展開で好評を博し、アニメ、ゲーム、実写映画化などさまざまなメディアミックスがなされた。そのほか代表作に「いぬやしき」「GIGANT」がある。

小島秀夫(ゲームクリエイター)

小島秀夫

凄いっ! ジョン・ウィックは何処まで階段を登っていくんだ!!
ジョンの個人的な復讐映画だったのが、今や“アクション映画の復讐鬼”にまで登りつめている! いや、もう“映画業界全体の復讐譚”にも見える! 映画はまだやれる! まだイケる!

プロフィール

小島秀夫(コジマヒデオ)

1963年生まれ。ゲームクリエイター、コジマプロダクション代表。1987年、初めて手がけた「メタルギア」でステルスゲームと呼ばれるジャンルを切り開き、「メタルギア」シリーズで世界的な人気を獲得。2019年には企画・脚本・監督・ゲームデザインを担当したPlayStation4専用ソフト「DEATH STRANDING」を発表した。

阪元裕吾(映画監督)

阪元裕吾

「ジョン・ウィック」シリーズもいよいよクライマックスか…と感慨深くなる暇もないほど人が撃たれ、焼かれ、刺され、轢かれ、転げ落ち、とにかく人が死ぬ!!!
GTA5のオンラインモードを実写化したようなカオスアクションが目白押し!!!
それに加えて監督のバチバチの美的センスも炸裂し、脳みそが焼けるよう!!!
ジョン・ウィック最大の敵は、階段です。

プロフィール

阪元裕吾(サカモトユウゴ)

1996年1月18日生まれ、2021年公開作「ベイビーわるきゅーれ」では、殺し屋女子2人組の活躍をオフビートな笑いと本格的なアクションで描き、国内外で大きな評判に。2023年、続編となる「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」が公開された。「最強殺し屋伝説国岡」「グリーンバレット」といった映画でも殺し屋を題材としており、殺し屋描写には定評がある。

ジョイマン(芸人)

ジョイマン

池谷和志

ジョン・ウィック4作目もめちゃくちゃすごかったです。
相変わらずガンフーアクションは凄いのですが車が走ってる所での格闘シーンは「なんだこいつら~!」って言いたくなるくらい驚きます!
キアヌ・リーヴスさん体力ありすぎです。
そして、映像がまた美しいです。
今回はジョン・ウィックの友人役のドニー・イェンさんのアクションも見所ですし、殺し屋の新人の葛藤も見所です。
ぜひ、大画面で迫力のあるガンフーアクションを見てみてください。

高木晋哉

ジョン・ウィックは僕達だ。困難を、それぞれの正義を、守るべきものを、受け止めながら、破壊しながら、何度倒れようと、ただ足を止めずに進み続ける。僕達はよろめくジョンに肩を貸す。変えられない過去、変えるべき現在、そして望む未来を、僕達はジョンと共に傷だらけで目指し続けるんだ。そうなんだ アナコンダ。

プロフィール

ジョイマン

東京NSC8期生の高木晋哉と池谷和志が2003年に結成。2007年よりフジテレビ系「爆笑レッドカーペット」に出演し、“クセになる脱力系ラップ”のキャッチコピーでブレイクする。2009年には書籍「ジョイマン!なにマン?」が発売された。高木の哀愁と笑いを交えたツイートが話題を呼び、2022年に「ここにいるよ ジョイマン・高木のツイート日記 2010-2020」を発表。2023年で結成20周年を迎え、7月から10月にかけて「ジョイマンの全国サイン会ツアー2023 ありがとう 日本列島」を全国7都市で順次開催している。高木の趣味は文章・詩を書くこと、池谷の趣味は映画鑑賞。

鈴木祐斗(マンガ家)

鈴木祐斗

今作では魅力的なキャラクターが多く、それぞれの生き様、スタンスが最高にかっこよかったです!
とくに盲目の殺し屋ケインの戦法はどこかユーモラスで、常にアイディアがあり、ワクワクしました。
無駄にカメラを動かさず、長回しで魅せるアクション、着弾する時の煙 火花 音…
製作陣の「これがかっこいいだろ!」っていうシーンが詰まってて、
アクション好きはニヤニヤすること間違い無しです。

プロフィール

鈴木祐斗(スズキユウト)

1993年7月6日生まれ、愛知県出身。2019年4月、少年ジャンプ+にて読み切り作「骸区」でデビュー。続いて2019年に発表した「ロッカールーム」は、「世にも奇妙な物語 '20秋の特別編」で「コインランドリー」のタイトルにてドラマ化される。同年より、かつて最強の殺し屋として恐れられた男・坂本太郎を主人公としたネオアクション活劇「SAKAMOTO DAYS」が週刊少年ジャンプで連載中。

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」場面写真

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」場面写真