空知先生、俺も8000億円欲しいです(小栗)
──この特集では空知英秋先生と福田雄一監督からもコメントをもらおうと思っているんですが、お二人に伝えておくことはありますか?
菅田 なんだろう。(悩んでから)……ウニしゃぶっていう食べ物があるらしくて。ウニのしゃぶしゃぶなんですけど。それが食べたいって伝えてほしい(笑)。それは俺から言うより、やっぱり間接的にプレッシャーかけていただいたほうがいいと思うんですよ。
小栗 僕は空知先生に1度お会いしたんですけど、シャイな方なんですよね。メッセージとしては、そうですね……俺も8000億円欲しいです。
菅田 (笑)
小栗 何かというと、クランクアップのときに空知先生からいただいた色紙に、「映画をヒットさせて8000億円ください」っていうメッセージがあったんですよ(笑)。だからもし空知先生が8000億円を手に入れることがあったら、3億くらい分けてほしいです。
菅田 俺、3000万でいいです。
──伝えておきますね(笑)。
映画ナタリーでは、小栗と菅田からのメッセージを伝えるべく、原作者・空知英秋と監督・福田雄一へ取材を敢行。空知が撮影現場を見学に訪れて以来、約1年ぶりとなる2人の再会の場に潜入した。
──と言うことで、小栗さんと菅田さんからお二人へのメッセージを頂いたのですが……。
空知英秋 誰がうにしゃぶ食わすねん。
一同 (笑)
──ではお二人から、小栗さんと菅田さんにメッセージはありますか?
空知 本当に聞いていいなら、俺、菅田くんに……(以下省略)。
福田 僕もこないだ小栗くんからLINEで……(以下省略)。
──どちらもとても書けるような内容ではないので……(苦笑)。では、小栗さんと菅田さんが演じてくれてよかった、と思うポイントを教えていただけますか。
空知 観た人にしかわかりませんが、最初の歌がかかった瞬間に、もう小栗くんでよかったなと思いましたね。この作品勝ったな、これはみんな絶対許してくれるだろうなって。あと万事屋が和気あいあいとしている姿はすごくかわいらしかったです。菅田くんに関しては、新八のツッコミってマンガやアニメ用のものだから、実際にやるときついのかなって思ってたんですよ。でも生身の人間がやっても笑えるようなツッコミに変えてくれていて、本当にすごいと思いましたね。
福田 菅田くんがんばってくれましたよね。1本を通して、けっこう新八のウェイトが高い作品になっているので。
空知 本当に新八みたいな顔になるんですね。菅田くんは最近めちゃめちゃ売れて、どんどんカッコよくなっているから、新八のイメージから離れていっちゃうんじゃないかと思ってたんですけど、映画でちゃんと新八になっているからびっくりしました。
福田 彼自身も衣装合わせでヘアメイクを作って眼鏡をかけたときに「あっこれ当たり役だ」と思ったようです。菅田くんは(過去の福田組の現場でも)いつもものすごく役作りに悩むタイプなんですけど、今回の現場では初日から「俺、ハマりました」って言っていて、新八役は悩まずに演じることができたようです。自分の出番が終わってもいつまでも残って、銀さんと(岡田)似蔵のアクションを見て盛り上がっていて、よっぽど安心してくれているんだろうなって感じましたね。
──空知先生は完成版をご覧になって、作品全体としてはいかがでしたか?
空知 僕にとっては、自分で考えていないシーンのほうが観ていて楽しいですね。福田さんがいじくってるシーンを観たいんですよ。小栗くんがアントニオ猪木のまねをするくだりなんかは、台本の段階ではあんなに面白くなると思わなかったんです。マンガは早い段階で面白いか面白くないかが決まってしまうんですけど、映画は撮ってみないとわからないんですね。
──福田さんは以前、空知先生と笑いの方向性が似てるとおっしゃっていましたね。
福田 僕は勝手にそう思ってますね。僕は一応笑いを生業にしてきたし、48歳にもなってアニメやマンガで声出して笑うことってまずないですよ。でも「銀魂」は何度見てもとても面白くて、この前アニメ「よりぬけ!銀魂さん(過去回想篇)」で土方のタバコの回(ビデオパスでアニメ「銀魂」第119話を観る)をまた観て、1人でアッハッハ!って笑っちゃって。やっぱり人って、好きな方向性プラス、自分の手札にないものを出されたときに笑っちゃうじゃないですか。俺もがんばって笑いの手札を増やしてきましたが、「俺には思いつかないわ」っていう新鮮な手札が「銀魂」にはある。本当に、最近声に出して笑ったのはその土方の回と、将軍が床屋に来た回(ビデオパスでアニメ「銀魂」第151話を観る)ですね。あまりにもくだらなくて。
- 「銀魂」
- 2017年7月14日(金)より全国ロードショー
- ストーリー
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宇宙から襲来した天人(あまんと)が台頭する江戸・かぶき町。万事屋を営む坂田銀時は、従業員の志村新八や居候の怪力少女・神楽と、いつものようにダラダラ過ごしていた。そんなある日、銀時のかつての盟友である攘夷志士・桂小太郎が、辻斬りの凶刃に倒れ行方不明になってしまう。同時に、攘夷戦争時代に銀時や桂とともに戦った高杉晋助が、戦闘集団・鬼兵隊を復活させ、幕府転覆へ動き出し……。
- スタッフ
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監督・脚本:福田雄一
原作:空知英秋「銀魂」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
主題歌:UVERworld「DECIDED」 - キャスト
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坂田銀時:小栗旬
志村新八:菅田将暉
神楽:橋本環奈
土方十四郎:柳楽優弥
岡田似蔵:新井浩文
沖田総悟:吉沢亮
村田鉄子:早見あかり
平賀源外:ムロツヨシ
志村妙:長澤まさみ
桂小太郎:岡田将生
武市変平太:佐藤二朗
来島また子:菜々緒
村田鉄矢:安田顕
近藤勲:中村勘九郎
高杉晋助:堂本剛
©空知英秋/集英社 ©2017 映画「銀魂」製作委員会
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- 小栗旬(オグリシュン)
- 1982年生まれ、東京都出身。1998年、ドラマ「GTO」で初めてのレギュラー出演。2007年に主演した三池崇史監督作「クローズZERO」での演技が高く評価され、エランドール賞新人賞、第17回日本映画批評家大賞主演男優賞などを獲得。2010年には「シュアリー・サムデイ」で劇場監督デビューも果たした。近年の出演作に「キツツキと雨」「宇宙兄弟」「ルパン三世」「信長協奏曲」「ミュージアム」など。舞台でも活躍し、蜷川幸雄をはじめ多くの演出家の作品に参加している。2017年には出演作「君の膵臓をたべたい」の公開も7月28日に控えるほか、福田雄一演出の舞台「ヤングフランケンシュタイン」でミュージカルに初挑戦する。
- 菅田将暉(スダマサキ)
- 1993年2月21日生まれ、大阪府出身。2009年に特撮ドラマ「仮面ライダーW」でデビュー。2013年に「共喰い」で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、翌2014年には「そこのみにて光輝く」で第24回日本映画批評家大賞助演男優賞などに輝いた。ほか主な出演作に「男子高校生の日常」「ディストラクション・ベイビーズ」「明烏 あけがらす」「帝一の國」がある。「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」「あゝ、荒野」「火花」など、公開待機作も多数。
- 空知英秋(ソラチヒデアキ)
- 1979年5月25日生まれ、北海道出身。ペンネームの由来は出身地北海道の空知地方から。2002年天下一漫画賞佳作の「だんでらいおん」が週刊少年ジャンプに掲載されデビュー。2003年から同誌でSF時代劇コメディー「銀魂」が連載スタート。当初読者アンケートの結果は悪かったものの、センスのよいセリフ回しと心に残る人情ドラマにじわじわと人気が高まり、2006年テレビアニメ化。その後もゲーム、小説と次々にメディア展開され大ヒットした。
- 福田雄一(フクダユウイチ)
- 1968年生まれ、栃木県出身。1990年に旗揚げした劇団ブラボーカンパニーで座長を務める。その傍らフリーの放送作家として「笑っていいとも!」「SMAP×SMAP」など多くのバラエティ番組の構成を手がけた。その後「THE3名様」や「33分探偵」といったドラマシリーズで監督・脚本を担当し、2009年に自身の舞台をもとにした「大洗にも星はふるなり」で映画監督デビュー。代表作にドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズや「HK/変態仮面」シリーズなどがある。2017年10月21日に、監督作「斉木楠雄のΨ難」が封切られる。