「月光変奏曲~君とつくる恋愛小説~」「シンデレラ・プロセス~私を輝かせる恋と夢~」コラム&ライタートークで紐解く中国恋愛ドラマの魅力

日本で存在感を増す中国現代ドラマ。気になる俳優の現代ドラマも観てみたい!と思うファンも少なくないはず。そんな中、ディン・ユーシーとユー・シューシンが共演した「月光変奏曲~君とつくる恋愛小説~」のDVDが5月11日より順次リリース中。チャン・ティエンアイとシュー・カイチョンがタッグを組んだ「シンデレラ・プロセス~私を輝かせる恋と夢~」が6月22日より順次リリースされる。

映画ナタリーではTwitterで合同RTキャンペーンが行われている両作のDVDリリースを記念し、ドラマの魅力に迫るコラムを展開。さらに中国ドラマに造詣の深いライター・小酒真由子と島田亜希子の対談をセッティングし、中国の現代ドラマならではの注目ポイントを紐解いた。

文(コラム) / 島田亜希子(「月光変奏曲~君とつくる恋愛小説~」)、小酒真由子(「シンデレラ・プロセス~私を輝かせる恋と夢~」)取材・文 / 金子恭未子

ひたむきなヒロインが恋に落ちるのは子犬系ツンデレ作家

「月光変奏曲~君とつくる恋愛小説~」ストーリー

文学少女チュー・リーは、新鋭作家ジョウ・チュワンの次回作の契約を取り付けるという条件で憧れの元月出版社で働くチャンスを手にする。彼を口説き落とそうとするも相手にしてもらえないリー。一方のチュワンは、リーを冷たくあしらっていたがひょんなことから彼女がSNSで親交を深めていた女友達だと知ることに。その事実を伝えられないままチュワンは彼女を助けるために次回作の契約を結び、住む場所を失ったリーと秘密の同棲生活を始める。

コラム

子犬系ツンデレ男子を好演!ディン・ユーシーの魅力が120%楽しめちゃう必見の一作

ディン・ユーシー演じるジョウ・チュワン。

ディン・ユーシー演じるジョウ・チュワン。

「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」では、甘々キュートなツンデレ貴公子を演じて人気急上昇となったディン・ユーシー。本作では、表向きは上品で優しいジェントルマンの人気作家、しかしその素顔は“短気で毒舌、ナルシストで幼稚”という超クセ者男子のジョウ・チュワンに扮し、“ツン”も“デレ”も、どちらもたまらなく魅力的なキャラクターを熱演する。自分大好きなワガママ人間かと思いきや、恋に落ちたとたん、健気にとことん尽くしてしまう忠犬タイプに大変身! そんな素直さと不器用な優しさにも、ムズキュンなトキメキが止まらない‼ “ガーン!”“ドキッ!”という漫画の吹き出しのような擬音が、浮かんで見えてくるほどの豊かな表情と、チャーミングなしぐさの数々に、思わずクギづけ。まさにディン・ユーシーの魅力が120%楽しめちゃう必見の一作だ。

ヒロインはひたむきに努力をする新人編集者

ユー・シューシン演じるチュー・リー。

ユー・シューシン演じるチュー・リー。

大好きな本にかかわる仕事がしたくて、親元から遠く離れた大都会の上海で、憧れの出版業界に飛び込んでいくチュー・リー。そんなヒロインを「若様!私がお守りします」や、ガールズユニットTHE9のメンバーとして知られるユー・シューシンがキュートに演じた。コネも経験も、お金も無い!というゼロスタートから、知恵と持ち前の文学センスをフル活用し、やがて編集者として着実に成長を遂げていく姿は、まさに爽快。新人だから、若いから……と社内外で理不尽な扱いを受けても、ひたすら努力を重ねていくチュー・リーを支えているのは、作品と作家にかける熱情と人一倍強いプロ意識。自分の大好きなことに全力で向かっていくピュアな気持ち、そして過去の失敗や後悔にとらわれることなく前に進もうとするポジティブな彼女の生き方に、勇気を与えられる人もきっと多いはず。愛を囁く甘いひと時も大事だけれど、まずは仕事が最優先という潔さが、これまたカッコよすぎやしませんか⁉

眼福度極まる豪華共演!

マー・インイン演じるグー・バイジー。

マー・インイン演じるグー・バイジー。

ヤン・シーゾー演じるジアン・ユーチョン。

ヤン・シーゾー演じるジアン・ユーチョン。

主人公2人と深く関わることになっていく素敵なキャラ&キャスト陣にも注目! 知性あふれる美しき敏腕編集者で、チュー・リーのライバルであり、のちにかけがえのない盟友となっていくグー・バイジーを演じるのは、俳優・歌手としても活躍するマー・インイン。そして彼女への想いに揺れる元カレのジアン・ユーチョンを「恋恋江湖~運命の愛の見つけ方~」で王子様に扮し注目を浴びたヤン・シーゾーが演じ、大人同士の恋の難しさと切なさを、じれったくも魅力たっぷりに表現し、ロマンティックな気分を大いに盛り上げる。そんな不器用な二人の間に割って入る恋敵の新人作家・ユンフェイ役で「斛珠<コクジュ>夫人~真珠の涙~」といった話題作への出演が続くイエ・シャオウェイが登場するなど、まさに眼福度極まる豪華共演が嬉しい!

愛されヒロインが恋に落ちるのはインテリ・ツンデレ教授

「シンデレラ・プロセス~私を輝かせる恋と夢~」ストーリー

親が決めた結婚から逃れるため農村から上海にやってきたリウ・ウェンジンは、ひょんなことから知り合った友達に助けられて上海で新生活をスタートさせる。自立していい仕事に就きたいと大学受験を思い立った彼女に勉強を教えてくれたのは“ジアオショウ(教授)”ことティエンミン。2人の距離は近付いていくも、ウェンジンをめぐり次々と恋のライバルが現れる。

コラム

シュー・カイチョンがインテリ系ツンデレ男子に!

シュー・カイチョン演じるジアオショウ。

シュー・カイチョン演じるジアオショウ。

「鳳舞伝 Dance of the Phoenix」「国子監は花ざかり~ロマンスは最高学府で~」でもツンデレキャラがはまっているシュー・カイチョンが本作で演じるのは、“ジアオショウ(教授)”というあだ名の真面目男子。彼は優秀なのに人当たりが悪く頑固なせいで仕事でトラブルを抱えがち。高名な大学教授の父親に反発して我が道を行く孤高のタイプだ。だから、ヒロインのリウ・ウェンジンにも最初から愛想の一つも言わないが、突然カフェに乱入してきた彼女にコーヒーをご馳走してあげたり、警察に捕まりそうになった彼女をさりげなく助けてあげたりなど、行動は優しく紳士的。しかも、暗所恐怖症という意外な弱点があり、そんな彼を受け止め励ましてくれた心のまっすぐなウェンジンに惹かれていく。でも、プライドが高く恋に臆病なジアオショウは本心を隠してしまう悪いクセがあり、せっかくウェンジンといい雰囲気になったのにあと一歩が踏み出せない。こうして始まる不器用なツンデレ男子のロマンスはちょっとビターでスイートなトキメキが待ち受ける!

ヒロインは上海でサクセスしていく現代版シンデレラ

チャン・ティエンアイ演じるリウ・ウェンジン。

チャン・ティエンアイ演じるリウ・ウェンジン。

ジアオショウの心をとらえるリウ・ウェンジンは田舎から上海に出てきて、自立した女性になるべく頑張るヒロイン。地道な努力を惜しまず、もっと勉強が必要だと気づくとジアオショウの指導の下で大学受験にチャレンジするガッツまで見せ、様々な経験を通して身も心も美しく磨かれていく。ただ、彼女も恋愛となると途端に受け身で消極的。気遣いができる性格が裏目に出て周囲に流されてしまい、ジアオショウが好きという自分の本当の気持ちに蓋をしてしまう。そんなウェンジンとジアオショウのもどかしいロマンスはハラハラとドキドキがいっぱいで、思わず涙させられる切ないシーンも。それでも2人が互いに成長することで、回り道しながらも結ばれることになる展開に感動! 仕事も恋も夢を叶えるシンデレラがたどり着くロマンティックな結末は落涙必至だ。このヒロインをみずみずしく演じるのは「太子妃 狂想曲<ラプソディ>」「神龍<シェンロン>-Martial Universe-」のチャン・ティエンアイ。透明感あふれる彼女の魅力にも要注目!

華やかな上海で生きる男女の群像劇を盛り上げる注目のキャストたち

ガオ・ジーティン演じるハオズー。

ガオ・ジーティン演じるハオズー。

ニウ・ズーファン演じるイエ・フイ。

ニウ・ズーファン演じるイエ・フイ。

男女の群像劇としても評価される本作は主人公カップルを取り巻く人間模様も生き生きと描かれていて、喜怒哀楽に満ちた仲間たちの友情と葛藤のストーリーに共感してしまうはず。これを演じるのはそれぞれ個性が光る注目のキャストたち。ウェンジンにアタックする男性キャラで面倒見がいいハオズーを「ツンデレ王子のシンデレラ」のガオ・ジーティン、御曹司イエ・フイを「一片冰心在玉壷(原題)」のニウ・ズーファンが好演する。また、ウェンジンの友人で恋のライバルにもなる負けず嫌いのトラブルメーカー、ホワ・ホワを「鳳星(ほうせい)の姫~天空の女神と宿命の愛~」のリー・ムーチェン、クールでクレバーな令嬢ウェイウェイを「女医明妃伝~雪の日の誓い~」のション・ランシーが演じ、波乱万丈なヒロインのラブストーリーを盛り上げることに。さらに、「皇帝の検視官」のヤン・ティンドンがジアオショウの友人で一途なイケメン、チャーシアオに扮してもう一つの胸キュンロマンスを繰り広げるのも見逃せない!