美容室専売のヘアケア用アイテムを取り扱うミルボンとナタリーによるコラボレーション企画が展開中。この企画では“髪”をテーマにした女優や女性アーティストへの単独インタビューを行うほか、ミルボンの特設サイト「Find Your Beauty MAGAZINE」にてヘアケアに関する特別ムービーや、同動画に関する対談記事などを掲載する。
第3弾ゲストは、「きょうのキラ君」「暗黒女子」に出演するなど女優としてブレイク中の飯豊まりえ。幼い頃の彼女が髪の大切さに気付いた“ガム事件”とは? 彼女にとっての美容室とは? また2017年夏期には3本ものドラマに出演した飯豊が、役作りとヘアスタイルの密接な関係について語ってくれた。
取材・文 / 浅見みなほ 撮影 / 入江達也
ガム事件から学んだ「自分で切っちゃいけないんだ」
──この特集では、飯豊さんのヘアスタイルやヘアケアに関するこだわりを伺えればと思います。まずは、小さい頃からの髪型遍歴を教えてください。
ちっちゃい頃はすごく猫っ毛だったので、それが目立たないように髪を伸ばしていたんです。でもあるとき、夜にガムを噛んだまま寝ちゃって! 髪にガムがくっついちゃって、自分でハサミを使って切ったことがあるんですよ。それで母親にすごく怒られて、「髪の毛って自分で切っちゃいけないものなんだな」って学びました(笑)。
──(笑)。それは何歳くらいの頃ですか?
小学校3年生くらいですかね。それがあって一度ショートにしました。でも小さい頃って顔がまんまるだから、髪が短いとそれが際立ってしまって、もっと伸ばしたいと思うようになって。そこからずーっと、高校2年生くらいまでロングヘアだったんです。1回切ったことによって髪質も変わって、絡まっていた猫っ毛がストレートになりました。だからサラサラヘアを極めようと思って、トリートメントをいろいろと試しました。“天使の艶”を出すために(笑)。あと1回カラーを入れたら、すぐ明るくなるような毛質に変わってしまって、高校生の頃は先生とバトルしてましたね。19年間生きてきて、髪ではけっこう遊んできたと思います。
──そんな19年間の中で、ヘアスタイルで失敗した思い出は?
私は“石橋をたたきまくってる”人間なので(笑)、あんまりないですけど……。やっぱり失敗と言えばガムをくっつけちゃったことかなあ。“ガム事件”があったから、私は自分で前髪すら切らないようになりました。周りには「自分で前髪切ります」っていう友達も多いんですけど、怖くて絶対できない! 必ず美容師さんに切ってもらってます。
人と被らない髪型はワクワクする
──女優としてのお仕事が増えて、ヘアスタイルを役に縛られることも多くなったのではないでしょうか。
実写版ドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」でつるこ(鶴見知利子)という役を演じたとき、バッサリ切ったんです。もう何年も伸ばしていた髪を一気に切ったので、震えましたね(笑)。でも生まれ変わった感じがしたし、気持ちが楽になったところもあって。今まで着ていたものと違うテイストの服も選べるようになったし、「印象変わったね」「そっちのほうがいいね」って言ってもらえてうれしかったです。
──今まで役のうえでチャレンジした髪型のうち、お気に入りはどれでしょうか。
「きょうのキラ君」っていう映画で、前髪をオン眉(オンザ眉毛)にしたんです。
──原作マンガにかなり近いビジュアルで、ヒロインのニノ役を演じていましたね。
はい。エクステをつけてスーパーロングにしました。前髪をあそこまで短くしたら顔つきが変わったし、視野も広がって、世界が違って見えたんです。やっぱり人と被らない髪型はワクワクするし、行動力も湧いてきますよね。
──エクステはメンテナンスが大変そうです。
大変だったけど、嫌ではなかったです! ガシガシ洗えないのがしんどかったですけど、エクステを取ったときの解放感も最高で(笑)。
──役作りをするうえで、ヘアメイクというものは重要ですか?
重要です! 監督と相談して、普段は茶髪だけど内気な役だから黒くしようとか、いろいろ考えるのが楽しいです。男性でも役のために髪を伸ばすことはできますけど、女の子ってそれだけじゃなくアレンジも自由自在だからいいですよね。ちょっと得したなって感じです。
──この夏には「パパ活」「居酒屋ふじ」「マジで航海してます。」と、3本ものドラマに出演されましたね。それぞれの役によって、髪型にはどんな違いがあるのでしょうか。
「パパ活」はごく普通の女子大生役だったので茶髪気味のマッシュウルフにして、そんなにアレンジもしていないんです。「居酒屋ふじ」もそれと同時に撮っていたので長さは同じなんですけど、内巻きにして、前髪も斜めにしていますね。「マジで航海してます。」では活発な役だったので、茶髪で1つ結びにしています。
──それぞれのキャラクターの性格を表現しているんですね。
はい! 普段の生活でもがんばろう!ってやる気を出すときは髪の毛を結びますし。内向的な気持ちのときはちょっと顔を隠したくて、髪の毛を下ろしています。
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大森南朋さんの写真を見せて「この髪型にしてください」
- 飯豊まりえ(イイトヨマリエ)
- 1998年1月5日生まれ、千葉県出身。Seventeenの専属モデル。2016年7月にはフジテレビ系月9ドラマ「好きな人がいること」に出演。2017年には中川大志との共演作「きょうのキラ君」や主演作「暗黒女子」といった映画が公開された。また同年夏には、武田玲奈とのダブル主演によるMBS・TBS系ドラマ「マジで航海してます。」、ヒロイン役を務めるテレビ東京系ドラマ「居酒屋ふじ」、dTV×FOD共同製作による主演ドラマ「パパ活」が放送された。同年7月よりKTV系列全国放送・朝の情報バラエティ番組「にじいろジーン」のレギュラーを務めている。
ヘアメイク:坂手マキ
スタイリング:青木宏予
白のトップス / 7900円 / loaf OSMOSIS新宿ミロード店
ほかすべて、スタイリスト私物
問い合わせ先:loaf OSMOSIS新宿ミロード店(03-3349-5826)
2017年10月30日更新