デジナタ連載 「DTC-湯けむり純情篇-from HiGH&LOW」八木将康×天野浩成|4K液晶ビエラで振り返る“縦笛兄弟”結成秘話、縦笛が起こした兄弟の奇跡

HIROさんが「将康のまんまでいいんだよ」(八木)

──八木さんは、どのようなことを意識してカニ男を演じていますか?

八木 最初の頃よく言われたのが、「そのままでいいよ」ということなんです。僕、最初に「カニ男ってどういうやつなんだろう?」と考えたとき、マンガのキャラクターのようなデフォルメされた人物を想定して演じてみたんですよ。そうしたらエグゼクティブプロデューサーの(EXILE)HIROさんに「違うんだよ。将康のまんまでいいんだよ」と言っていただいて。

天野 最初、超ヘコんでたよね(笑)。

八木 想定と違ったので、そのときは正直ヘコみましたね(笑)。でもそこからは自然に、カニ男を通して僕の思ったことを表現すればいいんだと理解して。それは天野さんも同じですよね? 天野さんって、こう見えてすごく天然なんですよ。

天野 (笑)

八木 現場に天野さんがいれば、DTCメンバーにも笑いが生まれるような存在なんです。そういう部分が縦笛尾沢という人物に表れていると思う。ほかの人たちも、そんなにキャラを作り込んでやっているわけじゃないんですよ。

──この新作映画「DTC」ではこれまでに比べて出演シーンが格段に増えましたが、今回発見したカニ男の新しい一面はありますか?

天野 ダンスがうまい。

八木 うまくはないです(笑)。

天野 健二郎くんたちも、現場で「カニ男はダンスがうまいわけじゃないけど、一番目を引く」って言ってたよね。見入ってしまうんだよ。カニ男というより、将康がそうなのかな(笑)。縦笛兄弟の「IIKOTO」のパフォーマンスシーンでも、「カニ男って案外、歌って踊れるんだね」って全員絶賛してたよ。

八木 ありがたいことに、褒めていただきましたね(笑)。動きがダイナミックなので。

「DTC-湯けむり純情篇-from HiGH&LOW」

──縦笛兄弟とDTCによる「IIKOTO」は、1シーンのための劇中パフォーマンスだとは思えないくらいの完成度で衝撃を受けました。

八木 完成度、高いかなあ?(笑)

天野 決して高くはないと思います!(笑) でも撮影はけっこう大変でしたね。あんなにカットを割るんだったら効率を考えてくれればいいのに、ノリくん(平沼)は最初から最後まで何回も撮るんですよ。前半しか使わないカットは前半だけ撮るようにしてくれれば、体力的にも思いきりやれるのに……。だから僕、最後のほうのカットはバテバテなんですよね。普段、踊ることなんてないからさ。でもそのことは、この間ノリくんとラジオに出たとき、公の場で物申しましたよ!

八木 確かに、天野さんが一番バテてましたね。顔色悪くなってましたもん(笑)。さっきのように4Kで観たら天野さんの顔色がよくないカットがあると思います。

一同 (笑)

八木 「IIKOTO」の撮影はすごく大変だったけど、終わったあとの達成感はすごかったですね。DTCの3人が本当に動けるじゃないですか。健二郎と大樹はパフォーマーですし、寛太はもともとEXPGでダンスをやっていたし。

「DTC-湯けむり純情篇-from HiGH&LOW」

天野 そうなの!? そりゃ動けるわけだよ! その3人が僕たちの後ろにいたってことか。

八木 そういう意味でも心強かったですよね。3人は本当に振りの覚えも早いから、僕らもそれに負けじとがんばって……。2、3回の練習でできるようになりましたもんね。

天野 よくやりましたね。本当にがんばったね、俺たち……。

SHOKICHIとのコラボで、初めてカニ男であることに感謝した(八木)

──千葉・幕張メッセで開催されたライブイベント「PKCZ®×DTC-湯けむり純情篇-from HiGH&LOW 完成披露試写会&PREMIUM LIVE SHOW」では、1万人の観客を前に「IIKOTO」のパフォーマンスを生披露されました(参照:HiGH&LOW、DTC&縦笛兄弟が「IIKOTO」披露!カニ男がSHOKICHIへ「お兄ちゃん」)。プレッシャーも大きかったと思いますが、披露することが決まったときはどう感じましたか?

天野 何を言ってるのかなと思いました。

一同 (笑)

左から八木将康、天野浩成。

八木 ステージとして成立するのか?って不安でしたけど、お客さんが温かかったので、意外と盛り上がってもらえましたね。僕ら2人、幕張に立ったんですよ? ヤバくないですか?

天野 寸劇もやったもんね。人、すごかったね。

八木 僕らの出番、シークレットゲストの登坂(広臣)くんの次でしたからね。

天野 そうそう、登坂くんの登場でお客さんがウワーッと感動して、次にスポットライトが当たるのが、将康。そしてその後ろに僕がいる(笑)。でもお客さんが本当に温かかったおかげで、むしろ楽しんでやれました。

八木 普通に役者をやっていたら、1万人の前に立つことなんてなかなかないじゃないですか。そこはLDHに所属している強みを感じたというか、とにかく貴重な経験をさせてもらったな、と。

──八木さんがカニ男を演じつつ、実のお兄さんであるSHOKICHIさんと「観ててくれたかな、お兄ちゃーん!」「観てたよ! 最高だったぜ!」というやり取りをされたときは、会場の盛り上がりもすさまじかったですね。ただ「HiGH&LOW」の劇中では、カニ男には加藤歩(ザブングル)さん演じる伊集院殻人という兄がいますよね……?

八木 実は、カニ男は伊集院殻人に向けて「お兄ちゃん」と言っているという解釈なんです。だけどSHOKICHIが“将康の兄”として受け取って、ああいう返事をしたという流れで。

──なるほど! ではSHOKICHIさんとは別に、伊集院殻人が観に来ているという設定だったんですね?

八木 はい。ただ……強引すぎやしませんか?

一同 (笑)

天野 だから、僕らは深く考えないようにしているんですよ。細かい解釈は受け取る方々に任せて、台本通りに演じることが僕らの仕事なので。

八木 そうですね。ただ台本を読んで「あ、SHOKICHIも出るんだ」とびっくりしました。これまでSHOKICHIは恥ずかしがって僕と一緒の仕事はしてこなかったので、「お兄ちゃん」のくだりも、まさか受けてくれるとは思っていなくて。

天野 でも、ノリノリでやってくれたよね。

八木 そうなんですよ。同じ日に公開された「Futen Boyz」のMVで、兄弟初コラボも実現させていただきましたし。

左から八木将康、天野浩成。

──先ほど視聴していただいた「Futen Boyz」MVへの出演が決まった経緯も、教えていただきたいです。

天野 僕らの出演が決まる前に、まずSHOKICHIくんが雑誌で、好きなアーティストとして縦笛兄弟の名前を挙げてくれていたんだよね(※月刊EXILEの100問100答企画)。その流れもあって、MVについて話し合いをしているときにSHOKICHIくんが「縦笛兄弟が出たら面白いんじゃない?」と提案してくれたみたいです。

八木 そうなんだ! でも本当によかった。親も大喜びですよ(笑)。

天野 将康、本当によかったよね。

八木 やっと認めてもらえたような気持ちです。これまでは本当に一緒に出られる機会がなかったので。

天野 でもやっぱり、将康として出演するのではなく、“縦笛兄弟のカニ男”っていうフィルターがあったからよかったのかもね。SHOKICHIくんは、そういう部分で役者としての将康を面白いと思ってくれたわけでしょ?

八木 そうかもしれない。そのフィルターのおかげで恥ずかしさも緩和されたんでしょうね。

天野 撮影でも、けっこう普通に絡んでたもんね。

八木 はい。僕、初めてカニ男であることに感謝しましたよ。幕張のステージにも立てたし、今までやってきた縦笛兄弟の活動に、無駄なことは1つもなかったんだ!

縦笛尾沢をやってきてよかった(天野)

──では最後に、新作映画「DTC」の縦笛兄弟としての見どころと、作品全体の見どころを教えてください。

天野 縦笛兄弟というユニットができる前、「HiGH&LOW」が始まったばかりの頃から、僕と将康は一緒のシーンが多くて。ドラマ版シーズン1でパチンコ屋にたむろしているシーンも一緒でしたし。その後もショートコメディ「HiGH&LOW THE DTC」で縦笛兄弟を結成して、今まで2人で楽しく積み重ねてきたものがあったからこそ、こうして運よくスピンオフ映画の中にも入れていただけました。僕としては、縦笛兄弟、そして縦笛尾沢をずっとやってきてよかったなと思える作品になりました。

八木 作品全体としての「DTC-湯けむり純情篇-from HiGH&LOW」は、「HiGH&LOW」本編とはまったく違ったテイストであり、笑って泣ける映画です。ハイロー本編のファンはもちろん、まったく知らない方でも気軽に観ていただけるのも、見どころだと思います。

左から八木将康、天野浩成。
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2018年10月1日更新