「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」松岡茉優|私も一緒に成長してきた、大好きなデジモンの世界へ踏み出した一歩

デジモンの魅力は“前に進む力”

「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」より、八神太一(右)と石田ヤマト(左)。

──デジモンファンの松岡さんにとって、本作はどのような物語に映りましたか?

太一たちのがんばりに勇気をもらえたし、幼い頃にデジモンから教えてもらったことを、もう一度伝えてもらえたような映画でした。デジモンに一度でも触れたことのある人にとっては、感極まってしまうシーンが冒頭から続くのでぜひ観ていただきたいです。

──「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」をより楽しむために、お薦めしたい過去作はありますか。

皆さんお忙しい大人になっていると思うので、一番最初に作られた20分の劇場版「デジモンアドベンチャー」かな。アグモンと出会う前の太一とヒカリの話ですが、これだけでも観てもらえたら最新作がより楽しめると思います。ほかにも、もしよろしければ最初のテレビシリーズ「デジモンアドベンチャー」第1話の太一とアグモンの出会いも観てほしいです!

──ありがとうございます。最新作の話に戻りますが、本編をご覧になってファンとしてうれしくなった描写はありましたか?

「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」より、八神太一(右)とアグモン(左)。

たくさんありました! 冒頭からエンジェモンとエンジェウーモンが出てきてあれやこれやと……そこだけでもうグッときました。私、子供の頃はエンジェウーモンが大好きで、大きくなったらエンジェウーモンになるんだと疑っていなかったんです(笑)。でも、この作品はやっぱりアグモンの姿が切ないですね。アグモンは私たちや太一が大人になったのを変わらずに見つめてくれていて、昔は守るべき仲間だったのにいつの間にか親のような存在に変化しているのが……。個人的には、主人公はアグモンなんじゃないかという気がしています。あれ、アグモンってこんなにきれいな目をしていたっけ?とも感じました。

──これまでのアグモンにはかっこいい場面ももちろんありましたが、明るくて食いしん坊なイメージが強かったですよね。

そうですね。コミカルでいつも笑わせてくれる元気なキャラクターですが、この作品ではアグモンの新しい一面を見ていただけると思います。

──最後に、20周年を迎えたデジモンシリーズの変わらない魅力についても聞かせていただきたいです。

選ばれし子どもたちの“前に進む力”だと思います。昔観ていたシリーズを今振り返ると、子供向けに作られているにしては、彼らはけっこうな修羅場をくぐり抜けてきたと思うんです。どんなことが起きても何度も立ち上がる彼らに、私たちも励まされていたし勇気付けられていました。負けちゃダメなんだ、前に進まなきゃいけないんだと思わせてくれるところが魅力的です。

松岡茉優