中国ドラマ「伝家」特集 | 「瓔珞<エイラク>」の豪華キャストが再集結した華やかすぎる世界観、百貨店の後継者争いを繰り広げる令嬢三姉妹の魅力をイラストでお届け

中国で社会現象級の大ヒットを記録したドラマ「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」のキャスト、製作陣が再集結。1920年代の上海を舞台にした中国ドラマ「伝家」が、女性チャンネル♪LaLa TVで8月30日より日本初放送される。

本作は大手百貨店を営む一族を軸に、母親の異なる3人の姉妹が後継者争いを繰り広げる物語。「瓔珞」で皇后を演じたチン・ラン(秦嵐)、同作で皇后を姉と慕う側近の侍女・瓔珞を演じたウー・ジンイエン(呉謹言)、「コウラン伝 始皇帝の母」のジャン・ナン(張楠)が共演を果たした。映画ナタリーの特集では、それぞれの個性が際立つ三姉妹の性格や華麗なファッションを紐解くイラストを掲載。後半では見どころ満載のストーリーをはじめ、華やかな美術や衣装の魅力と時代背景を解説する。

イラスト / おおたうに文 / 小酒真由子

中国ドラマ「伝家」予告編公開中

百貨店後継者の座は誰の手に…?
“美しすぎる三姉妹”の魅力とファッション

イラスト / おおたうに

長女・鐘霊(ジョンリン) / チン・ラン(秦嵐)

長女・鐘霊(ジョンリン)/ チン・ラン(秦嵐)

次女・鐘玉(ジョンユー) / ウー・ジンイエン(呉謹言)

次女・鐘玉(ジョンユー)/ ウー・ジンイエン(呉謹言)

三女・鐘秀(ジョンシウ) / ジャン・ナン(張楠)

三女・鐘秀(ジョンシウ)/ ジャン・ナン(張楠)

プロフィール

おおたうに

イラストレーター。女の子とファッションをテーマにしたイラストを得意とし、著作にイラストブック「チェリーコーク」シリーズなどがある。

百貨店の栄枯盛衰、後継者をめぐる争い…
華やかすぎる中国ドラマ「伝家」の魅力を紐解く

文 / 小酒真由子

「瓔珞<エイラク>」ファンなら思わずニヤリ?豪華キャストが再集結

「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」に続き共演した3人。左からウー・ジンイエン(呉謹言)、チン・ラン(秦嵐)、ニエ・ユエン(聶遠)。

「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」に続き共演した3人。左からウー・ジンイエン(呉謹言)、チン・ラン(秦嵐)、ニエ・ユエン(聶遠)。

「伝家」は、20代からドラマ脚本家として頭角を現すと宮廷ドラマでヒットを飛ばし続け、40代となった今はプロデューサーとしても手腕を発揮するユー・ジョン(于正)が手がけた大河ドラマ。彼の大ヒット作「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」のヒロイン、ウー・ジンイエンと皇后役チン・ランが本作では富豪の一族の異母姉妹を演じ、皇帝役ニエ・ユエン(聶遠)が本作ではチン・ラン演じる上品な令嬢の粗暴な夫に扮するというキャスティングは「瓔珞」ファンならニヤリとしてしまうところ。また、「尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~」のジャン・ナンとホー・フォンティエン(何奉天)、「玉楼春~君に詠むロマンス~」のジョン・カイ(鄭凱)と、ユー・ジョン作品の常連俳優たちが豪華競演する。さらに、近年はドラマ出演にも積極的な元SUPER JUNIORのハンギョン(韓庚)がウー・ジンイエンの相手役として登場、ダンディな大人の魅力溢れる男性を演じているのも見逃せない。

1920年代の中国ってどんな時代?舞台は“東洋のパリ”

易一族が経営する星華百貨のメインフロア。第1話ではここで10周年の記念式典が盛大に開かれる。

易一族が経営する星華百貨のメインフロア。第1話ではここで10周年の記念式典が盛大に開かれる。

物語は清朝が滅亡し、地主階級と結びついた私兵集団である軍閥が割拠して勢力を争う時代を経て、国民党が樹立した国民政府が名目上、全土を統制して間もない1920年代末から始まる。この時代、列強が勢力を伸ばしていた外国人居留地である上海租界は“東洋のパリ”と呼ばれ、目抜き通りの南京路には四大百貨店が軒を連ねた。劇中にはその内の一軒をモチーフにしたと言われる星華百貨店が登場、これを経営する易家が物語の中心となる愛憎ドラマが描かれていく。全員母親が違う三姉妹と医学の道を選ぶ一人息子、彼らを取り巻く上流階級の人々、使用人や裏社会の面々が織りなす人間模様は喜怒哀楽に満ちてドラマティック。彼らが国内外の情勢が不安定な激動の時代に翻弄されながらも、それぞれの生き方を見つけていく群像劇から目が離せなくなる。

時代の波に翻弄され、星華百貨にも不穏な空気が……。

時代の波に翻弄され、星華百貨にも不穏な空気が……。

三姉妹の運命はいかに…?来るべき新時代の女性像

易家の三姉妹。左から長女・鐘霊、次女・鐘玉、三女・鐘秀。

易家の三姉妹。左から長女・鐘霊、次女・鐘玉、三女・鐘秀。

物語をリードしていく易家の三姉妹はそれぞれ個性が際立つキャラクター。易家の長女・鐘霊(ジョンリン)は愛し合っていた恋人ではなく軍閥出身の席維安(シー・ウェイアン)に嫁いだ生真面目で大人しい令嬢。一方でシンガポール華僑の富豪を祖父に持つ次女・鐘玉(ジョンユー)は気が強く、祖父が資金を出した易家の屋敷と百貨店の相続の権利を主張し、ビジネスに野心を燃やす。また、現在の夫人の娘である三女・鐘秀(ジョンシウ)は何不自由なく育った甘えん坊で美しい容姿が人々の注目の的。そんな三姉妹の前に複数の魅力的な男性たちが現れ、彼女たちが恋愛、結婚において誰を伴侶に選ぶのか予断を許さないストーリーが進行していくのが面白い。また、3人が星華百貨店に入社して後継者の座を巡って競うことになるのもただのお屋敷ドラマには留まらない展開。来るべき新時代を前に外の世界に飛び出して自立していく女性像を描き出している点が新鮮で、彼女たちが数々の困難を乗り越えていく過程で関係性を変化させていくことになるストーリーも現代女性が共感できるポイントだ。

衣装は3000着(!)をオーダーメイド、上流の世界を徹底再現

数々のドラマが展開する易家の巨大な屋敷の広間。

数々のドラマが展開する易家の巨大な屋敷の広間。

本作は中華民国時代の上海を再現した美術や衣装が楽しめるのも大きな見どころ。星華百貨店は5000平方メートルの敷地に約半年かけてセットを建設、易家の屋敷も同じ規模のセットが建てられ、当時の豪奢な調度品を揃えるのにも多額の費用が投じられた。また、ファッション面は特に力が入れられたところで、当時の写真、雑誌、映画を見たり、博物館や個人収集家が所有する実物を参考にしたりして、日本ではチャイナドレスと呼ばれる伝統衣装・旗袍(チーパオ)が再現された。この時代の旗袍は従来よりも丈が短くなったり袖口が広くなったりしているワンピース風のもの、“馬甲旗袍(マージアチーパオ)”と呼ばれたベストと組み合わされたものなど、中国と西洋が融合したスタイルでファッショナブル。手縫いの刺繍なども施されたこれらの衣装はオーダーメイドで制作され、その数はメインキャストだけで500~600着、全体で3000着に上ったという。さらに、アクセサリーやヘアスタイルまで当時の流行が採り入れられているというから注目だ。

チャイナドレスを着た鐘霊(左)。三姉妹それぞれの性格にあわせて作られたという衣装も見どころ。

チャイナドレスを着た鐘霊(左)。三姉妹それぞれの性格にあわせて作られたという衣装も見どころ。

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