マーベル・スタジオが贈る「デッドプール&ウルヴァリン」が、7月26日の全米公開日から“2日前倒し”の7月24日に世界最速で日本公開される。
「デッドプール」シリーズ初のディズニー配給作品となる本作は、破天荒すぎるクソ無責任ヒーロー・デッドプールと、キレたらヤバい最恐アウトロー・ウルヴァリンの活躍を描くアクションエンタテインメント。“俺ちゃん”ことウェイド・ウィルソン / デッドプールをライアン・レイノルズ、ローガン / ウルヴァリンをヒュー・ジャックマンが演じている。監督は「ナイト ミュージアム」シリーズや「フリー・ガイ」で知られるショーン・レヴィが務めた。
映画ナタリーでは、デッドプールの“履歴書”に加え、彼がこれまでにやらかしてきた事項を年表で紹介。またマーベル好きのライター・SYOによる「デッドプール&ウルヴァリン」への期待コメントも掲載する。果たしてデッドプールはディズニー傘下でもやらかしてくれるのか?
文・構成・年表 / 小宮駿貴年表・期待コメント / SYO
予告編公開中
※1 俺ちゃんの新しいハウス【@DW_Movie_JP】はこちら(映画「デッドプール&ウルヴァリン」公式 (@DW_Movie_JP) | X)
※2 第4の壁とは、映画の世界と観客を暗に隔てている壁のこと。デッドプールはこの壁を破って観客に話しかけてくる
※3 Fワード、下ネタなどの回数は「デッドプール」「デッドプール2」を参照(映画ナタリー編集部調べ)
- R指定のクソ無責任ヒーローがスクリーンに降臨♡
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- Fワード連発!戦闘中も無駄口が止まらない
- 観客もビックリ!第4の壁を破ってこちらに話しかけてくる
- ベッカムの声って変だよな?サッカー界の貴公子をイジる
- 低予算で製作した映画だと自ら暴露!
好き放題に大暴れ!それがデッドプールの真骨頂
世にあふれるスーパーヒーロー映画の“タブー”を土足で蹴散らしていくぶっ飛び具合が「デッドプール」のオリジナリティ。冒頭のクレジットから「製作:間抜けども」「監督:ギャラ高すぎの役立たず」とディスりまくり。登場して5分と経たずに、映画と観客の間にある“第4の壁”を破ってはウルヴァリンの下ネタを投下するなどやりたい放題! 見せ場となる戦闘シーンにおいても「ウチのコンロの火消したっけ?」とおふざけモード全開で、ここには載せられない過激なFワードも連発し好き放題に暴れ回る! それがデッドプールの真骨頂なのだ。
売れすぎ!ヒーロー映画市場に革命起こす
おおよそ製作費2億ドル前後と言われているスーパーヒーロー映画市場。その中で「デッドプール」は5800万ドルと4分の1のローバジェットだったが、ふたを開けてみれば世界興収7億8200万ドルの超絶大ヒット! オープニング興行成績は1億3500万ドルを記録し、サム・ライミ版「スパイダーマン」の第1作、第2作の同成績を上回る数字をたたき出した。怖いものナシでやらかし倒すクソ無責任ヒーローが、世界中の観客に受け入れられた証拠だ。それにしても売れすぎ!
- 爪野郎のミュージカル映画が大ヒット!妬いちゃう
- “あの発言”にガチおこ(?)のベッカムに謝罪
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肝っ玉がデカい!スーパースターをもイジれるデッドプール
前作で「ベッカムはヘリウム声なのに顔でモテる」と暴言を吐いていたデッドプール。ベッカム本人が問題のシーンをチェックしているところに、デッドプールは直接謝罪しにやって来るのだが……。ヘリウム風船を持ちながらヘリウム声でガチ謝罪するデッドプールの煽り性能は高い。それでもベッカムが「もう怒ってないよ」とハグに応えると、デッドプールは「体臭がシナモンの香りだよ」と強く彼を抱きしめるのだった。サッカー界の貴公子をもイジれるデッドプールの肝っ玉はデカい。
- “接近禁止”なのに異色コラボ!
セリーヌ・ディオンのMVでダンス -
ダンスもお手のもの!底知れないデッドプールの才能
「デッドプール2」のオープニングテーマは、カナダ出身の世界的歌姫セリーヌ・ディオンが歌う「Ashes」。そのMVでダンスを踊ることになったデッドプールは、骨を何本か抜いたクネクネボディでキュートに踊り狂う。デッドプールはセリーヌ・ディオンのホログラムと撮影する気だったようだが、現場に現れたのは“接近禁止”の本人だった。セリーヌ・ディオンはデッドプールのおっぱいを触ったり、スパイダーマンと勘違いしていたりと自由気ままに振る舞っている。
- おマタ~♡どデカい2発目スクリーンに
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- 日本も登場!?冒頭5分で次々と悪党をぶちのめす
- X-MENの見習い!だけど早々に人殺す
- えっ!?ただのおっさんをチームに入れる
- 自分を“神”だと豪語する
- 「黙れサノス!」
- タイムトラベル装置で過去を変える
デッドプールの暴走は誰にも止められない
前作が予想を上回るヒットを記録し、悪ノリがさらにエスカレートしてしまった「デッドプール2」。オープニングから観客が引くほど人を殺しまくり、自分は「神だ」とのたまい、ミッションに挑むためのメンバー募集を始めたはいいが一般人のおじさんをチームに入れたり……。ブレーキの外れたキレッキレ具合で笑わせてくれる。極めつきは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ/エンドゲーム」で最凶最悪の敵サノスを演じたジョシュ・ブローリンの扱い。今作では冷徹なケーブル役で登場するが「黙れサノス!」とイジるなど、デッドプールの暴走は誰にも止められない。
それヤバくね?過去の汚点を帳消し
「デッドプール2」公開時、観客の度肝を抜いたのは衝撃的なエンディング&ポストクレジットシーン。“主人公の死”という本シリーズに似つかわしくない感動的なラストでフィナーレか!?と思いきや、ケーブルのタイムトラベル装置で死を回避したデッドプールが同じアイテムを使って恋人の死を改変し、さらには「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」「グリーン・ランタン」といった“中の人”ライアン・レイノルズの汚点まで帳消しに……。映画のラストを私情に使う大ナタを振り回した!
- マーベルの神に!?ディズニーの仲間入り
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ディズニーランドでもやらかす
2019年3月20日、ウォルト・ディズニー・カンパニーがデッドプールのホームである21世紀フォックスを買収した。実はデッドプール、今回の買収にまつわる両企業の合意を前に、ミッキーマウスとの“緊張”を解くためアメリカのディズニーランドを訪れていた。そこで人気アトラクションのマッターホーン・ボブスレーを爆破しようと悪だくみ。しかしそれは未遂に終わり、シンデレラ城の前で警察官に逮捕されてしまう。ヒーローが逮捕なんて前代未聞……と思ったものの、デッドプールならあり得る事態だ。
- 「フリー・ガイ」評価は“アボカド4つ”
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これって伏線?コーグがデッドプールにアドバイス
デッドプールによるリアクション動画の1つ。“モブキャラ”ライアン・レイノルズと映画監督のショーン・レヴィが2021年にタッグを組んだ「フリー・ガイ」を、特別ゲストである「マイティ・ソー」シリーズのお調子者コーグと自由気ままにレビューしている。予告編の評価は“アボカド4つ”とのこと。デッドプールはコーグにマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に出演するコツを聞くが、「夢を叶えるためにすべての幸せを捨てろ」と……。これって「デッドプール&ウルヴァリン」への伏線だったりする?
- 最高すぎんだろ!24時間で世界中をトリコに
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“マーベルの神”を名乗るだけある!24時間の予告視聴回数が映画史上No.1
現地時間2月11日に解禁された「デッドプール&ウルヴァリン」初の予告映像が、24時間で視聴回数3億6500万回を突破(※)。2022年の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の記録を塗り替え、24時間でもっとも予告が視聴された映画に! たった約2分30秒の映像に多くのMCUファンが大熱狂し、“マーベルの神”を名乗るデッドプールはそのスーパーな人気ぶりを証明してみせた。
※映画「デッドプール&ウルヴァリン」公式サイトを参照
- “攻めすぎ”ポップコーンバケツ発表
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デッドプールがデザインしたポップコーンバケツ
これはアメリカの劇場で販売される「デッドプール&ウルヴァリン」のポップコーンバケツ。そのデザインはウルヴァリンが大きく口を開けたもので、舌が妙にリアル……。ボディの側面には「DESIGNED BY DEADPOOL(デッドプールによるデザイン)」との殴り書き! 動画には、ポップコーンではなくウルヴァリンの顔面にバターをぶっかけるシーンもある。
※日本での販売予定はなし
- 変更ごめん!世界最速公開を“謝罪”
- ディズニーの名作「美女と野獣」をオマージュ
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- 最新作でも大暴れ!
「デッドプール&ウルヴァリン」への期待
そもそもデッドプールの新作が作られるってだけで「最高! 最高! 最高!」なわけで……期待値も何もありがとうございます全てを受け入れて有難く拝見させていただきます状態っていうかそれ以上でも以下でもなくて……な感じが総意ではありますが、それだと仕事しろと言われかねないので書きますと……まず「LOGAN/ローガン」で超絶カッコよく散っていったウルヴァリンさんのまさかの復活ですよ! 前々から匂わされてはいたけどもヒュー・ジャックマンがOKすると思わないじゃん! グレイテストなショーマン魂発揮しちゃってんじゃん!! 予告観た感じ動きキレッキレじゃん!!! デッドプール×ウルヴァリンの夢のタッグを観られるだけで本当に眼福……なのですが今回はさらにさらにふざけまくってる予感! 利用できるものは何でも利用する精神でディズニーのヒット作「美女と野獣」に乗っかるポスター出しちゃったり、「アナ雪」ネタをまたもやこすったり、ウルヴァリンの爪を性器に見立ててからかったり……コンプラをストレートにぶっ壊していく感じがハラハラしつつも気になっちゃう!
そして……マーベル好きの皆さん、予告編観ました……?? え、2に出てきたただのおっさん続投するんかーい!ってツッコミ(忽那汐里さん演じる最高キャラ・ユキオもカムバック! やった!!)はありつつ、衝撃シーンが連打! 一瞬出てきた巨大なあのヘルメットってアントマン……? この輪っかってドクター・ストレンジ……? X-MENネタはさらに加速し、噂によるとロキ関連の“何か”もあるらしい……?? 要素モリモリの予感がエグい! 初心者にはきつくない?って人もいるかもだけどデッドプールは絶対に置いてけぼりになんかしないはず! きっとまた過激で危ういジョークで楽しませてくれるに違いない。いやーマジで楽しみですね!と思ってたら日本が世界最速公開って言われたんだけど……ハァ?? どんな手使ったんだよマジですかありがとう絶対に観に行きます!!!!!
プロフィール
SYO(ショウ)
映画、ドラマ、アニメ、マンガ、音楽などのジャンルで執筆するライター。トークイベントへの登壇実績も多数。装苑、sweet、BRUTUS、GQ JAPANといった雑誌のほか、多くのWeb媒体にも寄稿している。