殺人人形チャッキーの恐怖を描き、「もはや怖すぎて笑える!?」との声も飛び交うトラウマ・トイ・ホラー「チャイルド・プレイ」が7月19日に封切られる。1989年に日本公開された第1作を皮切りに、30年間にわたって観る者に極上の恐怖を植え付けてきた「チャイルド・プレイ」シリーズ。 本作では、AI技術によって生まれ変わったチャッキーが、主人公の少年アンディをゆがんだ愛情で追い詰めていくさまが描かれる。「スター・ウォーズ」シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルがチャッキーの声を担当した。
本特集では、ゆるめるモ!のあのと、現在は女優やYouTuberとして活動する市川美織が一足先に映画を鑑賞。観終わった2人からは、意外にも「チャッキーがかわいい」「切なかった」という声が。さらに、なりきり“双子コーデ”に身を包んでもらい、怖いだけではない本作の魅力を聞いた。
取材・文 / 山里夏生 撮影 / 入江達也
ヘアメイク / URI(あの)、伊熊美砂(市川美織) スタイリング / 三村絵理香
ハロウィンでチャッキーのコスプレが増えそう!(市川)
──本日は、怖くてかわいい殺人人形“チャッキー”の魅力をアピールしていただこうと、お二人に「チャイルド・プレイ」を鑑賞後、チャッキーのコスプレをしていただきました。
市川美織 おしゃれな衣装ですよね。チャッキーとおそろいの“Buddi”ワッペンがうれしいです。
あの ビンテージな感じでかわいいです。コスプレだけどおしゃれなので、普通に私服としても着られそう。
市川 今年のハロウィンでもチャッキーのコスプレをする人が増えそうですよね!
──お互いのコスプレを見ていかがですか?
あの 美織ちゃんにめっちゃ似合ってます。かわいい。
市川 なかなかこういうボーイッシュな格好はしないので、新鮮です。
あの 体がちっちゃいから似合う。なんだか中学生みたい。
市川 えへへ……こんなリボンを着けちゃってますが、25歳なんです(笑)。あのちゃんはいつも衣装でツナギを着てるから、やっぱりオーバーオールが似合うね。かっこいい!
日頃から「人形 友達になれる」とかで検索してます(あの)
──それでは、本作を観た率直な感想を聞かせていただけますか。
市川 怖かったです……!
あの なんか、思ってたのと違った……?
市川 思ってたより怖かったってこと?
あの うん、観る前はチャッキーがおもちゃの人形だし、楽しそうな印象で。そしたらけっこう怖いんじゃんってなりました。
市川 逆だ! 私はもう怖さのハードルを上げてたもん。でも、始めは主人公の少年アンディとチャッキーが仲良しになっていく過程がほほえましくて「あれ? 意外と観やすいな」と思いました。そのあとすぐにバーン!と来たので、少しだけ薄目にしながら観ていたところもあるんですけど(笑)。最初にホッとする部分があったからこそ、だんだん怖くなっていくのが際立ちました。
あの あと、アンディがうらやましい。ずっとチャッキーが欲しいなって思いながら観てました。日頃から「人形 友達になれる」とかで検索しているんですよ。だからチャッキーはかわいいしサイズ感もよくて、いいなあって。
市川 じゃあ、あのちゃんにはぴったりなの、かな……?
あの だって嫌いな人とか殺してくれるんでしょ?
市川 ダメダメダメダメ! それはいいなって思っちゃいけない部分のチャッキーだから! 共感しちゃいけないとこだよ(笑)。
──あのさんはチャッキーと友達になれそうですね(笑)。印象的なシーンはありますか?
あの アンディと遊んでいるときにいっぱい表情を変えるところや、クローゼットに閉じ込められて「嫌だー」って言っているところとかは純粋でかわいかったです。
市川 確かに。チャッキーは欠陥品でほかのバディ人形と違って完璧なサポートができないんですけど、そのちょっとポンコツな感じがシュールで面白かったです。あと、アンディに喜んでもらいたくてがんばる姿にグッときました。
あの うん、健気な姿がよかった。でもやっぱり、殺してるシーンが一番好きでした。チャッキーが生き生きして、輝いてましたよね。目がギラっと赤くなるところは、観ている側も「おおーっ」てわくわくしましたし。どういう殺し方をするのかとか、映画全体がどうヒートアップしていくのかとか、物語を追いながら観るのが面白かったです。
市川 あのちゃんも生き生きしてる(笑)。
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AI人形のチャッキー、殺し方がめちゃくちゃ頭いい(あの)