普通の女子大生になっていたかも(大幡)
──この映画「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」では、大東駿介さん演じるスーパータイムジャッカーのティードが、平成仮面ライダーの歴史すべてを消そうと動き出します。もし現実世界で平成仮面ライダーの歴史が消えたとしたら、皆さんはどうなってしまうと思いますか?
奥野 ええっ!! お仕事がなくなってます! ジュノンボーイは受けていたと思うから、役者としてまさにこれからがんばるぞー、って感じかな……。
押田 そうですね。役者にはなっていたいです。ただ、今のようにこうして(明光院ゲイツという役をもらって)救ってもらっていないので、まだがむしゃらにがんばり続けている状況かな。
渡邊 僕は間違いなく(地元の)仙台にいました。「ジオウ」のオーディションを受けるためにこっちに来たので、上京すらしていないです(笑)。
大幡 私、大学に進学してたかも! オープンキャンパスに行った帰りにスカウトされたので、それがなかったら普通に女子大生になっていたと思います。
押田 なるほどね。俳優になってなかったら、で考えてみる? 僕は全力で大学を卒業して、バリバリサラリーマンになってるかな。でも、エンタテインメント関係の仕事には携わっていてほしい。
奥野 俳優はナシだったら、僕はもう何もないよ。
大幡 私も、やりたいことや夢がなかったからなあ。
押田 役者が、ようやく見つかった夢みたいなところあるよね。
奥野 うん。
渡邊 カッコいいこと言おうとするなよ!(笑) 僕はたぶん、仙台で友達とお店でも開いていたと思います。やっぱり友達といるのが一番楽しいですから。地元の人だけが来るような焼き鳥屋で「今日もまた来たの? まずは生? OK、はい、ハツでしょ」みたいなやりとりをして……とか(笑)。
奥野 何、そのリアリティ!? やってたの!?(笑)
役作りも魔王だな!(渡邊)
──「仮面ライダージオウ」製作発表の時期、奥野さんと押田さんはビルド・エグゼイドの先輩方と共演して「自分たちのダブル変身はまだまだ」とおっしゃっていましたよね。今回の映画でも冒頭からお二人のダブル変身がありましたが、以前と比べて手応えは変わりましたか?
押田 だいぶ慣れてきたよね。2人ともノールックでできるようになったし。
奥野 完璧でしょ?
大幡 私、山口恭平監督と一緒にモニターで観てたんですが、すごかったです! 監督も「ぴったりだな」って言ってたんですよ。
渡邊 でもこの間のテレビシリーズの撮影、ひどかったでしょ(笑)。2人でピタッとそろえたのに、ソロで撮る番になったら、2人とも何テイクも重ねてた。2人一緒ならいいんだけど、むしろ自立できなくなってない?
奥野 ちゃうわ! 服とかが引っかかるせいやから!(笑)
一同 (笑)
──お二人の息がぴったりになったのは、単純にダブル変身の回数を重ねたことが理由ですかね?
押田 そうですね。タイミングはだいぶわかってきたので、あとはちゃんとベルトを動かせるかという問題です。
渡邊 どっちが合わせてるとか、あるの?
奥野 ゲイツが合わせてくれてるよ。
押田 わかってるじゃん!
奥野 僕、合わせてないもん。
大幡 協調性ない!(笑)
奥野 ちょっと待ってよ、違うよ! 僕のタイミングがわかりやすいからこそ、2人ぴったりになるんじゃん! ジオウの変身はすごくわかりやすいんですよ。右上でクッと力を入れて「変身!」って言うから、その手を横目で見ていればわかるよね。
押田 その通りです。
渡邊 主従関係ができてる(笑)。役作りも魔王だな。
一同 (笑)
18歳だもん、みんなに助けてもらってます(奥野)
──今回の映画でビルドチームとは3度目の共演となりました。これまでレジェンドや歴代チームと共演してきて、わかってきたジオウチームらしさはなんでしょうか?
渡邊 難しいですね! 例えば、ほかのチームの方々はどうなんですか?
──例えばエグゼイドチームは、冬映画の頃には「撮影が始まったらパッと切り替えて、終わったらバカ話をして笑うようなメリハリ」とおっしゃっていましたね(参照「超スーパーヒーロー大戦」キュウレンジャー座談会&エグゼイド座談会)。
奥野 なるほど。でもそれは俺たちも同じだよね?
大幡 え、そんなに騒いでるかな?
奥野 けっこう騒いでるよ。第7話、第8話のときにポップコーン持って「ウォズ、元気ー?」とか言ってたら怒られちゃった(笑)。
渡邊 でも、ビルドチームに比べたら、僕らはだいぶ歳が若いですからね。主演が1人で引っ張るというよりは、主演を中心にみんなで進んでいこうよっていう雰囲気じゃないかな。周りの僕らが一緒に盛り上げていく、神輿みたいなイメージです。
奥野 僕、そんなに引っ張っていく力ないもん! まだ18歳だし。だからみんなに助けられています。
大幡 そうだね。みんなで仲良く、でも中心に奥野くんがいるってことは崩れない。
押田 うん。さっきからずっと考えてたんだけど……。仮面ライダーのチームとして、ど真ん中を行っている気がする。チームのバランス的に王道なんじゃない?
渡邊 うん? 大丈夫ですか? 伝わります?
スタッフ “魔王(ジオウ)の道”と“王道”をかけたの?
押田 ……はい。
奥野 ちょっと自信なくなってるじゃん! 大丈夫だよ!
一同 (笑)
──では最後に代表して奥野さんから、映画を楽しみにしているファンの方々へメッセージをお願いします。
奥野 平成最後の仮面ライダー映画にふさわしい作品となっております。仮面ライダービルド役の犬飼貴丈さんと僕の同時変身は観てほしいところですし、ティード役の大東さんの“怖い”お芝居も素晴らしいです。予告編にもある、平成仮面ライダーが全員集まるシーンは……やっぱりアフレコでアガったよね。
押田 うん!
奥野 だからそこはファンの皆さんにも期待してほしいです。「仮面ライダークウガ」を観ていたとか、「仮面ライダーアギト」を観ていたとか、過去のシリーズが大好きだった方たちも楽しめる映画になっていると思います。
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仮面ライダービルド座談会
2018年12月28日更新