「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」が12月22日に公開された。本作では、テレビ朝日系で放送中の「仮面ライダージオウ」と、前作「仮面ライダービルド」がクロスオーバー。それだけでなく、仮面ライダークウガを筆頭とする歴代平成仮面ライダー20人が総出演を果たしている。
映画ナタリーでは、本作の公開を記念した特集を3週にわたって展開。第1弾として「仮面ライダージオウ」チームより奥野壮、押田岳、大幡しえり、渡邊圭祐の座談会、そして第2弾では「仮面ライダービルド」チームより犬飼貴丈、赤楚衛二、武田航平、水上剣星の座談会をお届け。両チームには映画のストーリーにちなみ「もしこの世界に平成仮面ライダーが存在していなかったら?」という質問にも答えてもらった。さらに第3弾として、レジェンドプロデューサー座談会を公開。平成ライダーを多く手がけてきたプロデューサー4名が“独断と偏見で選ぶ”平成ライダーベスト3とは?
取材・文 / 浅見みなほ 撮影 / 佐藤類
- 仮面ライダージオウ(奥野壮、押田岳、大幡しえり、渡邊圭祐)座談会
- 仮面ライダービルド(犬飼貴丈、赤楚衛二、武田航平、水上剣星)座談会
- レジェンドプロデューサー(白倉伸一郎、武部直美、塚田英明、大森敬仁)座談会
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子供たちが駆け寄って来てくれるのがうれしい(押田)
──9月に「仮面ライダージオウ」の放送が開始され、周りからの反響は感じていますか?
奥野壮 友達からの反響は、実はあまりないんです。
渡邊圭祐 でも、親が観てくれているんでしょ?
奥野 そうですね。親は、グッズもたくさん買ってくれているので。
渡邊 いいなあ、早くウォズのグッズ、もっと出ないかなあ。そうしたらもっと周りの方々も「おっ!」となってくれると思うんですけど、まだ衣装しか出ていないので……。
押田岳 僕はかなり反響をいただいています。大学の友達が一番大きいかな。けっこう観てくれているんです。
大幡しえり 大学はいいよね! 友達も増えるし。
奥野 いいなあ。憧れるよね。
──毎週テレビ放送のたびに、TwitterなどのSNSでは大きな盛り上がりを見せますよね。視聴者のコメントや感想をチェックすることはありますか?
奥野 チェックしてます。送ってきてくれるコメントはちゃんと読むようにしていますね。
大幡 Instagramでも、コメントもらえるもんね。
渡邊 僕はまったくしないですね……。友達がSNS上のコメントを「こんな反響あったよ」とスクショして送ってきてくれることはあるんですけど、自分で調べたりはしないかな。
奥野 興味ないの!?
一同 (笑)
渡邊 いや、興味はあるんですけど、もうちょっと物語が進んでから調べようかなと思って(笑)。
押田 僕もチェックしちゃいますね。「(マスクに)ひらがなとかカタカナが付いてるけど、カッコよく見えてきた!」と言ってもらえたときはうれしかったです。あと変身ポーズとアクション! 素面でやらせてもらったアクション(第6話)は、けっこう反響がよかったのでうれしかったですね。
奥野 ゲイツは素面アクションも多いし、よく言われてるよね。いいなあ。僕も褒められたいなあ。
押田 褒められてるでしょ?
渡邊 周りはよく褒めてるけどね。僕だけ唯一褒めない(笑)。
奥野 圭祐さんは、毎回「白いね」って言うんですよ。
渡邊 写真を見せられて「どう、これカッコいい?」って聞かれても「白いね」って返す。「この財布カッコよくない?」って聞かれて、黒が基調の財布だったとしても「白いね」って返すよね。
一同 (笑)
大幡 私は以前、撮影現場でたまたまお会いしたお子さんとお母さんと握手して、少しお話したんです。そうしたら、その方が私のInstagramにコメントをくださって。「今日握手してもらった者です、いろいろありがとうございました!」って丁寧に書いてくださったのがすごくうれしかったです。
奥野 いいね、そういうのうれしいよね。
押田 やっぱり、現場で子供たちが駆け寄って来てくれるのが一番うれしいよね。それが子供たちのヒーローである仮面ライダーとして、一番必要なことだと思うし。
大幡 うん! 子供たちが来てくれるとかわいいし、うれしい。
小林豊さんは“超速い”(押田)
──これまでテレビシリーズ本編は、ビルド編、エグゼイド編、フォーゼ・555編、ウィザード編、オーズ編、鎧武編、ゴースト編……と続いてきました。たくさんのレジェンドキャストと共演されましたが、特に印象深かった先輩はどなたでしょうか?
奥野 印象深さで言ったら、僕はやっぱり檀黎斗(役の岩永徹也。第9話、第10話に出演)さん。だって、(顔の目の前に手をかざしながら)この近さで変顔する方、ほかにいないよ!?
渡邊 もう、現場の楽しみ方が人と違うんですよ。芝居を楽しむというより、“檀黎斗”を楽しんでいるみたいな。すごいよね。誰かを笑わせてやろう!という狙いが絶対にあると思う。どこまで振り切れるか、監督に怒られるまでが勝負!みたいな圧倒的なものを感じた。
奥野 本当にそうだよね! 「ポチって呼んでいいかな?」とか「このベルトつかんでいいかな?」とか、毎回アイデアを出してくださって。
渡邊 檀黎斗がソウゴを呼ぶときの「ポチ」という言葉は台本になかったので、アドリブだと思っていたんです。でも岩永さん、台本に「ポチ」とだけ書いて丸をつけていて。ほかには一切書き込んでいないのに、「ポチ」だけ完全に狙ってたんだよね。
一同 (笑)
大幡 そうなんだ(笑)。私、お会いできなかったんだ。
渡邊 ポチの流れで、俺までモルモットって呼ばれたし……。
押田 僕は小林豊さん(駆紋戒斗役。第11話と第12話に出演)ですね。ゲイツとして一番熱い展開のとき(※ヘルヘイムの森に迷い込んだゲイツが、戒斗との出会いを経て覚悟を固めた)にガッツリ絡ませていただいたんです。対面するお芝居もすごく真剣にできたので、印象に残っています。
渡邊 意気投合してたもんね。
──小林さんは、チャーミングなご本人の人柄と、クールな戒斗という役にかなりギャップのある方ですよね。
押田 はい。でも、本当にスイッチの切り替えが速かったです。パッと役に入るので。
奥野 そうだった! カッコよかったね。
押田 ヤバいよ。本当に…………超速いよ。
渡邊 いいこと言いそうな雰囲気だったけど、最終的な感想が「超速いよ」になっちゃった(笑)。
一同 (笑)
大幡 私は最近、レジェンドの皆さんとがっつりお芝居することが少なくて……。でも印象に残っているのは、西銘駿さん(天空寺タケル役。第13話、第14話に出演)。キャラが似ているからなのか、ソウゴとタケルさんの会話がすごく面白くて。
奥野 めちゃくちゃ当たり前のことを、めちゃくちゃ笑顔で「だよね!」って言うんだよね。
渡邊 完全に少年同士の掛け合いだった。
大幡 そうそう、その共感の仕方が面白くて。日常で「だよね」って使うと、西銘さんの顔を思い出しちゃうくらいです(笑)。
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普通の女子大生になっていたかも(大幡)
2018年12月28日更新