「ブラック・ウィドウ」マーベル好き・ミキ亜生が期待語る|「アベンジャーズ/エンドゲーム」での決断、謎多き過去…最強女スパイの秘密を明かす2年ぶりの劇場公開作

アベンジャーズを守ってたのって、ブラック・ウィドウやん!

──「ブラック・ウィドウ」の主人公となる、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウにはどんな印象をお持ちでしたか?

「ブラック・ウィドウ」

ブラック・ウィドウは、アイアンマンやスパイダーマンのようにキャッチーなスーツがあるわけではなくて、キャプテン・アメリカの盾のようにアイコン的な武器を持っているわけではないですよね。正直“書記”じゃないですけど、みんなが言ったことをまとめる役みたいな印象だったので、ほかのヒーローに目が行きがちだったんです。でも「エンドゲーム」でソウルストーンを手に入れるために彼女が犠牲になったとき、「うわあ! 結局アベンジャーズを一番守ってたのってブラック・ウィドウやん! まさにこの人こそアベンジャーズなんやな」とわかって。今までは元諜報員とか、あらゆる武術が使えるとか、バレエを習ってたみたいな断片的なことしか知らなかったので、今回過去が明らかになるのが楽しみです。昨日、ブラック・ウィドウが初登場する「アイアンマン2」を見返してきたんですよ。

──改めて観ると、スカーレット・ヨハンソンの美貌に驚かされますよね。

亜生

それ!! ほんまそれなんです。昨日、なんやったら二度見しました。ちょっと巻き戻して「ここまできれいやったっけ!?」みたいな。むちゃくちゃセクシーな登場するんですよね。トニー・スタークの部下(ハッピー)が運転してる車の後部座席で着替えたり、ドッキドキですよ。それでセクシーキャラなんかなと思ったら、武闘派でもあるというギャップがいいんですよ。

──ブラック・ウィドウはホークアイとの親密な関係がほのめかされたことがあるほか、ハルクと心が通じている描写もありました。

僕はこのままハルクと恋仲になってハッピーエンドやなと思ってたんです。ホークアイは奥さんも子供もいますけど、ハルクにはそばにいてくれる人が必要なんですよ。それなのに……「エンドゲーム」であんな結末! ホークアイかブラック・ウィドウのどちらかが犠牲になるという場面で、あれを選んだ製作陣はえげつないですよ! ハルクとブラック・ウィドウが夫婦になる姿は見てみたかったですね。

「エンドゲーム」まで観ている人は絶対観たなると思う!

──ではここで「ブラック・ウィドウ」の予告編をご覧いただければと思います。

観ますかあ。実はチラッとだけ観て、「まだ観んとこ!」と思ってやめてたんですよ。予告編ってちょっとネタバレが入ってることがあるじゃないですか。でも、これは責任持って観なあかん。

「ブラック・ウィドウ」予告編を観る亜生。

(ブラック・ウィドウの過去作での活躍を映す映像に)ここなあ……素晴らしいな……。(拍手しながら)素晴らしい、素晴らしい予告編! あ、バイクシーンある! ありがとう! バイクありがとう! え、あれ? これ敵ですか? 弓矢使ってるで? え?

──今回の敵であるタスクマスターは、アベンジャーズの技をコピーして戦うそうです。

はあー!! これは過去の話ですよね?

──時系列的には「シビル・ウォー」と「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の間の物語ですが、アベンジャーズ結成前のブラック・ウィドウの過去も明らかになります。

はあー! めっちゃおもろいやん! これ(ポスターのアレクセイを指して)キャプテン・アメリカやん!

「ブラック・ウィドウ」キャラポスター。左上から時計回りにブラック・ウィドウ、エレーナ、メリーナ、タスクマスター、メイソン、アレクセイ。

──キャプテン・アメリカに対抗してロシアが開発した超人で、自称「“ロシアのキャプテン・アメリカ”と呼ばれる存在」だそうです。ブラック・ウィドウの“父”でもあります。さらに本作には“妹”のエレーナ、“母”のメリーナも登場するのですが、本当の家族ではないようです。「エンドゲーム」でアベンジャーズを守るため自分を犠牲にしたブラック・ウィドウですが、なぜそこまで仲間を大切にする思いが強くなったのかという気持ちの流れも、今回明かされるのかなと。

「ブラック・ウィドウ」より、ブラック・ウィドウ(手前)とエレーナ(奥)。

ほんまの家族じゃないってことはなんとなくわかりました。でもこの姉妹には……悲しい結末が待っているのかもしれないですよね。「エンドゲーム」でブラック・ウィドウがあの決断をしたということは、その前に大きなことがあったのかも。ほんまはめちゃくちゃ大切だった“家族”を失ったとか、裏切られたとか。僕、そんな匂いがプンプンしますよ!

──こういった姉妹や兄弟が出てくる映画は、やはり妹や弟の目線でご覧になるのですか?

めちゃくちゃ弟目線になりますね。ロキの気持ちもめっちゃわかりますもん。裏切るよな、ちょっといけずなことしたくなるよなって。上の子ができる人で、下の子が嫉妬に狂って悪に染まってしまうパターンも多いですから。僕もそれはわかります。ドーピングしてでもおもろなりたいなって思うときありますもん(笑)。

──予告編を観ながら、バイクのシーンでも反応されていましたね。

「ブラック・ウィドウ」の予告編を観る亜生。

バイクはいいですよね! 「エイジ・オブ・ウルトロン」でもブラック・ウィドウがバイクに乗るシーンがありましたよね。僕にとってブラック・ウィドウ=バイクアクションです! これは観に行くしかないなあ。正直、「アベンジャーズ」を最近知った人はブラック・ウィドウにどこまで興味を持てているのかなと不安なところもあったんですよ。でも、これはおもろそう。できれば全部見直してから行きたいなあ。もしまだの人がいたらぜひ「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」を押さえてから観に行っていただきたいですね。あと余裕があったら「アイアンマン2」も観といてくれ!(笑) でも逆に「エンドゲーム」まで観ている人は、この映画を絶対観たなると思う!

──「ブラック・ウィドウ」は、アベンジャーズの物語の完結編にも位置付けられていますからね。7月8日に劇場公開、そして翌9日にはディズニープラス プレミア アクセスで配信されますが、亜生さん流の観方をするなら……?

映像もめっちゃきれいですから、しょっぱなは映画館で観たい! でもスクリーンでは迫力がありすぎて情報が集約しきれないところもあるので、「あそこもう1回観たいな」ってところは家でじっくりディズニープラスで観ることにします。家でも観れるんやったら、マーベル好きの人らとZoomをつないで同時再生したいですね。みんなで「ここはこうやねん」とか言いながら観たら、めっちゃいいだろうなあ。映画館では1人で集中して観て、家でみんなとおさらい。マーベル映画は何回観ても面白いですから、ディズニープラスで繰り返し観たいですね。

粗品さんはブラック・ウィドウのように、なんでもできるまとめ役

──ここでぜひ、亜生さんが考える“お笑い界のアベンジャーズ”を教えていただきたいのですが。

上の世代も入れると絶対(明石家)さんまさんや(ビート)たけしさんになってくるので、同世代で考えてみたほうがいいですね。そうなるとやっぱり、霜降り明星やEXITかなあ……。僕の中でヒーローは兼近(大樹)やから、彼がキャプテン・アメリカですね。りんたろー。さんは縁の下の力持ちみたいなこともやってくださるので、ホークアイみたい。お兄ちゃんは……ソーであってほしいと思いますけどね。ちょっとおちゃめやし、太ってるし(笑)。ただ僕はどうしてもスパイダーマンになりたいので、そうなると僕の師匠であるトニー・スタークは誰やねん、って話ですよね。1年目からお世話になってるのって、ナダル(コロコロチキチキペッパーズ)しかいいひんから。僕がスパイダーマンやと、アイアンマンはナダルになっちゃうんですよね。

──となると、アベンジャーズの2大巨頭が兼近さんとナダルさんということで。

「ブラック・ウィドウ」

あはははは! そうなってまうねんなあ。ナダル、兼近、昴生がアベンジャーズの看板キャラ(笑)。ああでも、ニック・フューリーがお兄ちゃんかも。同世代と言ってもお兄ちゃんは歳上やし、意外と俯瞰で状況を見てるところあるから。せいやさんはいいキャラにすると喜ぶから嫌なんですけど、ソーかもしれないですね。おちゃめさもあり、えげつないこと言うときもあるし。いろいろあっても神の力で、自分の糧にして戻ってくる。ムジョルニアを失って新しい武器(ストームブレイカー)を持って帰ってくるみたいな(笑)。粗品さんは、ブラック・ウィドウみたいにみんなのまとめ役をやってくれる人です。能力もめっちゃ高くて、なんでもできる人。ブラック・ウィドウ、絶対アベンジャーズのお金の管理とかまでやってたと思うんですよ(笑)。

──粗品さんがブラック・ウィドウとのことですが、粗品さんは仲間や世界を救うためなら自分を犠牲にしてしまいますかね。

亜生

いや、そうなったら粗品さんは、ホークアイ役のりんたろー。さんを突き落とすと思います。「お前が行けや!」って(笑)。逆にりんたろー。さんは自分を犠牲にできるタイプなので、ブラック・ウィドウの素質もあるかもしれません。

──ありがとうございます(笑)。では最後に、亜生さんから「ブラック・ウィドウ」の注目ポイントを教えていただけますか。

「キャプテン・マーベル」から女性の主役ヒーローが出てきて、「エンドゲーム」ではポッツがアイアンマンスーツ(レスキュー)で戦ったりしましたよね。今回、女性が活躍するアクション映画という部分でも楽しみです。マーベル映画のアクションは絶対に面白いので。ブラック・ウィドウは初期アベンジャーズで、クールでめちゃくちゃ強くて、そしてきれい。女性から観ても、満を持して彼女が話の中心になるのは気持ちいいと思うんですよね。あとはもちろんストーリーの中身! 誰もが「えー!」と驚かされるようなことが毎回起こるので、僕も楽しみにしています。