ヴァルキリーどこ行ってたんだ!?
──ではそんな「エンドゲーム」で活躍しそうなヒーローを予想するなら?
今回ネビュラが生き残ってますけど、「インフィニティ・ウォー」でサノスが彼女に対して「パーツが無駄になる」って言っていたんですよね。だから実はものすごいパーツが使われている化学兵器なのかな?とか……あと、アントマンが生きてるのも大きい。あれくらい小さかったら、インフィニティ・ガントレットからストーンを外せそうじゃないですか?(笑)
──その発想はなかったです(笑)。
あとキャラポスターが解禁されたときに思ったのは、「ヴァルキリーどこ行ってたんだ!?」と。
──「マイティ・ソー バトルロイヤル」で活躍した女性キャラですが、「インフィニティ・ウォー」には登場しませんでしたね。
だからヴァルキリーが今回は活躍するのか?も気になります。それからなんと言っても外せないのが、キャプテン・マーベルですよ。彼女がいないとチームの戦闘力がガタ落ちなので。この間「キャプテン・マーベル」を観たんですけど、あれからさらに強くなっているのかもしれないと思うと、ゾクゾクしますね。やっぱり注目は「インフィニティ・ウォー」に出てこなかったキャラクターです。
最後にキャップがあの盾で戦う姿が観られるなら
──キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスは、「エンドゲーム」で同役から卒業することを発表しました。エヴァンスの演じるキャップの魅力は、どんなところだと思いますか?
いやー、寂しいですね。キャプテン・アメリカみたいなキャラクターの説得力って、俳優本人が鍛えた筋肉が大きいと思うんですよ。まず役作りであそこまでのヒーロー体型を作ったのがすごいですよね。クリス・エヴァンスは、かつて映画「ファンタスティック・フォー」でヒューマン・トーチというチャラいキャラクターを演じていたんです。それがキャプテン・アメリカ役ではすごくカタブツで、正義感あふれる昔の男という感じが出ている。あと「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のメイキング映像を観たら、ウィンター・ソルジャーを追いかけて戦って、ヘリコプターをつかんで踏ん張るアクションを一連で演じていて。ヤバ! すげえ!って素直に思いましたね。「シビル・ウォー」でアイアンマンとキャプテン・アメリカが戦っているのはちょっと悲しかったですけど……。
──2人はまだ仲違いしていますが、「エンドゲーム」の予告編では握手している姿も映っていました。
「インフィニティ・ウォー」で、キャップがひげもじゃで出てきたときはびっくりしたんですけど、「エンドゲーム」では今まで通りの見た目になっていて、個人的にはよかったですね(笑)。やっぱりキャプテン・アメリカには男前で、みんなのリーダーっぽい見た目をしていてほしい! あとおなじみの盾が戻ってきたみたいでよかったです。「インフィニティ・ウォー」でブラックパンサーが用意した新しい武器より、やっぱりこっちの丸いデザインのほうが僕は好き。最後にこの盾で戦う姿が観られるなら、うれしいですね。
アイアンマン人気はロバート・ダウニー・Jr.のおかげ
──そのほかのキャストの中で、矢本さんが俳優として影響を受けた人物はいますか?
もともとロバート・ダウニー・Jr.は、尊敬する俳優5人のうちの1人だったんです。「チャーリー」という映画で、チャールズ・チャップリンを演じていて好きになりました。そんな大好きな俳優であるロバート・ダウニー・Jr.がアイアンマン / トニー・スタークを演じてくれるなんて、本当に最高! しかも原作よりも、ユーモラスなイメージがプラスされていたんです。たぶん、彼が演じたからアイアンマンの人気がここまで絶対的なものになったんだと思います。それまでの(コミックでの)アイアンマンって、もちろん人気はありましたが、小さい男の子が一番に「アイアンマンが好き!」って挙げるほどのキャラじゃなかった気がするんですよ。
──第1弾の「アイアンマン」が大ヒットしたからこそ、このシリーズがこれだけ続いてきたということもありますよね。
そうですね、それはやっぱりロバート・ダウニー・Jr.の力だし、この人をキャスティングしたことが成功の秘訣だったんだと思う。だって普通、下手な俳優の顔だけの演技なんて観てられないですよ。(スーツの中で会話するアイアンマン風に)「……ジャーヴィス!」とか言って(笑)。あれが成立するだけで、かなりすごい演技力だと思います。
──確かに撮影現場を想像すると、気持ちを作るのが相当難しそうですね。
というか、あんなに暗いところで、こんな近くにカメラがある状態で、ずっと長ゼリフを言ってるの、恥ずかしいしつらいですよね。本当にすごい!
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