タイ発のラブコメディ「2gether THE MOVIE」が6月4日に全国で公開された。
大学生のサラワットとタインの恋模様を鮮やかに描く本作。2020年にYouTubeで配信が行われ、本国タイや日本のみならず世界中をときめきで満たしたドラマ「2gether the series」をベースに、撮り下ろしの新規シーンや登場人物が心情を語るボイスオーバーが追加された“完全版”としてスクリーンにかけられる。これまでのシリーズに続きワチラウィット・チワアリー(ブライト)がサラワット、メータウィン・オーパッイアムカジョーン(ウィン)がタインを演じた。
映画ナタリーでは、映画の公開にあわせてブライトとウィンにインタビュー。本作への出演をきっかけに一躍スターダムへと駆け上がった彼らに「お互いが演じたキャラクターの魅力は?」「もっともお気に入りのシーンは?」「『2gether』が俳優人生に与えた影響は?」など、10の質問に答えてもらった。
取材・文 / 秋葉萌実
ブライト&ウィンに10の質問!
「2gether THE MOVIE」ではサラワットとタインの“特別な日”が描かれます。本作の制作を経て、ご自身が演じたキャラクターの成長をどう捉えていますか。
ブライト サラワットとタインが大人になっている設定ではありましたが、これまで演じてきた役だったこともあって、それほど難しさや苦労などはありませんでしたね。(共演者やスタッフとは)もうすでに仲良くなっていたので、現場では世間話から何からいろんな話をしました。
ウィン 僕も同じで、タインに戻るのは難しくありませんでしたし、スムーズに役に入ることができました。より大人になったキャラクターにするために微調整をしたくらいです。
本作はボイスオーバーの追加によって、2人の心の内をより深く知れる内容になっています。サラワットとタインに関して新たな発見はありましたか?
ブライト 「2gether the series」では、それぞれのキャラクターが考えていることを伝える機会がありませんでした。しかし映画では当時の気持ちをモノローグで表現できたし、僕自身もサラワットが何を考えているかをより理解することができました。
ウィン 「2gether the series」では、タインの感情を表す手段は行動だけでした。映画では、それぞれの行動の裏にある気持ちを声で表現できるのでうれしいですね。
お互いが演じたキャラクターの魅力についてはどう感じていますか?
ブライト タインは面倒を見たくなるところが魅力的だと思います。それに無邪気だし、腹黒くない。
ウィン サラワットのよさは誰かを愛したらとことんお世話をするところですね。他人からは、自分のプライバシーを重視していて壁を作るタイプに見えるけれど、好きな人ができたらその人のことを特別扱いする。そういうところが素敵だと思います。
ブライト 素のままでいるだけです。自分らしさを出したら役になれる。
ウィン (笑)。実際にそうです。
ちなみに、サラワットとタイン以外に注目してほしいキャラクターはいらっしゃいますか?
ブライト ボスから目を離さずに見ていてください! そうすれば(観客を)笑わせてくれます。
ウィン 僕はマンとタイプ。皆さんも経験する可能性があるだろう、“遠距離恋愛”を劇中で表現している2人です。
これまでの物語を振り返って、もっとも好きなシーンやセリフは? その理由もぜひ教えてください。
ブライト タインがサラワットに口説くようお願いするシーンが好きです。それぞれの仲間たちとの友情をよく表しているシーンで、とても楽しいと思います。好きなセリフはコンサートで「自己紹介を割愛します」と言うところ。あの場面は自分の素をそのまま出しただけです(笑)。
ウィン 僕はたくさんのキャラクターが集まるシーンが好きなので、そういう場面の撮影は楽しくて生き生きとしていました。セリフだと「そんなに見つめると、落ちるまでキスするぞ」。でも自分が実際に言われたら急いで逃げちゃうかもです(笑)。
次のページ »
ファンに楽しみにしてほしいことは?