リリー・フランキー、孤独死をテーマにした主演作「このために45年間一人暮らし」

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日本・マレーシア・フィリピンの国際共同製作映画「Diamonds in the Sand」が、本日11月23日に第25回東京フィルメックスでワールドプレミア。東京・丸の内TOEIで上映前の舞台挨拶が行われ、主演のリリー・フランキー、監督のジャヌス・ヴィクトリア、プロデューサーのローナ・ティーと曽我満寿美が登壇した。

「Diamonds in the Sand」舞台挨拶に登壇したリリー・フランキー

「Diamonds in the Sand」舞台挨拶に登壇したリリー・フランキー

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「Diamonds in the Sand」場面写真

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本作は、離婚して東京で一人暮らしをするサラリーマンのヨージを主人公に据えた物語。彼のことを心配してくれる母親もついに他界し、ヨージは生きる意味を見失う。そんな中、名前も知らない隣人の孤独死を目の当たりにしたヨージ。同じ運命をたどりたくない彼は、日本で介護士として働いていたミネルバを追ってフィリピン・マニラに向かうのだった。リリーがヨージを演じた。

「Diamonds in the Sand」舞台挨拶の様子

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リリーは会場を見渡し「お客さんがたくさん来てくれて、よかったですね」とヴィクトリアにほほえみ、「この映画館、懐かしい……」と呟く。初上映を迎えた気持ちを尋ねられると、リリーは「ジャヌスが長年大切にしてきた作品です。日本では孤独死は日常的なイメージですが、家族と一緒に暮らす文化のフィリピンではあまり知られていない現象だそうです。俺はこの役のために45年間一人暮らししていますからね(笑)。肉体的にも、精神的にも、孤独死に向き合う人間の役が自然に演じられました。長年続くデリケートな問題ですが、日本のおじさんたちの孤独が描かれています」と語った。

ジャヌス・ヴィクトリア

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「Diamonds in the Sand」場面写真

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またリリーは「フォリピンで撮影したとき、スタッフの働き方に感動しました。みんなキラキラした顔で映画を撮っているんです。日本の若者はこんなふうに撮影しているかな?と考えさせられましたね。すごくいい経験になりましたし、そのみずみずしさが映画に映ってると思います」と太鼓判を押す。ヴィクトリアは「この作品は私にとって、とても意義深いものです。ですから皆さんにも、物語から意義を感じ取っていただきたいです」と伝えた。

ローナ・ティー

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曽我満寿美

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ティーは「孤独死は日本だけではなく、世界の課題です。リリーさんや撮影監督の芦澤明子さん、フィルメックスのご協力があって今日を迎えられました。観に来ていただき、本当にありがとうございます」と感謝を述べる。曽我は「フィリピンの監督であるジャヌスが日本の孤独死をリサーチして客観視して制作した作品です。その視点を楽しんでください」と観客に呼びかけた。

第25回東京フィルメックスは本日から12月1日まで丸の内TOEI、ヒューマントラストシネマ有楽町にて開催。「Diamonds in the Sand」は11月30日にヒューマントラストシネマ有楽町でも上映される。劇場公開は未定のため続報を待とう。

映画「Diamonds in the Sand」海外版特別映像

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(c)「Diamonds in the Sand」Film Partners

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河添 誠 KAWAZOE Makoto @kawazoemakoto

リリー・フランキー、孤独死をテーマにした主演作「このために45年間一人暮らし」 https://t.co/gMvcB08GAD

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