ダリオ・アルジェントの“動物3部作”特集上映に吉本ばなな、小島秀夫ら8名コメント

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特集上映「ダリオ・アルジェント 動物3部作」の場面写真が一挙解禁。吉本ばなな、小島秀夫ら8名からのコメントも到着した。

「歓びの毒牙」場面写真 (c)TITANUS Licensed by RAI Com S.p.A. - Rome, Italy. All Rights Reserved.

「歓びの毒牙」場面写真 (c)TITANUS Licensed by RAI Com S.p.A. - Rome, Italy. All Rights Reserved.

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「歓びの毒牙」場面写真 (c)TITANUS Licensed by RAI Com S.p.A. - Rome, Italy. All Rights Reserved.

「歓びの毒牙」場面写真 (c)TITANUS Licensed by RAI Com S.p.A. - Rome, Italy. All Rights Reserved.[拡大]

「わたしは目撃者」場面写真 (c)TITANUS Licensed by RAI Com S.p.A. - Rome, Italy. All Rights Reserved.

「わたしは目撃者」場面写真 (c)TITANUS Licensed by RAI Com S.p.A. - Rome, Italy. All Rights Reserved.[拡大]

イタリアの映画監督ダリオ・アルジェントに焦点を当てた本特集では、1970年代前半に発表された初期作で、タイトルに動物の名が含まれた「動物3部作(アニマルトリロジー)」がスクリーンに。監督デビュー作「歓びの毒牙」(英題:The Bird With The Crystal Plumage)、盲目の元新聞記者が連続殺人事件を追うサスペンス「わたしは目撃者」(英題:The Cat o' Nine Tails)、誤って殺人を犯した男の行く末を描いた「4匹の蝿」(英題:Four Flies on Grey Velvet)が上映される。いずれも音楽をエンニオ・モリコーネが手がけた。

「4匹の蝿」場面写真 (c)1971 SEDA SPETTACOLI ALL RIGHTS RESEVED. (c)SURF FILM SrI ALL RIGHTS RESERVED.

「4匹の蝿」場面写真 (c)1971 SEDA SPETTACOLI ALL RIGHTS RESEVED. (c)SURF FILM SrI ALL RIGHTS RESERVED.[拡大]

吉本は「彼の映画でしか満たされない視覚の感動がある。現実では矛盾しているかもしれないけれど、悪夢の世界では当然の映像の流れがある。そしてそれらはなぜか私を癒してくれるのだ」とコメント。小島は「順に観ていくと、アルジェントがジャッロ映画の監督として頭角を現していくだけではなく、これまでにない“ビジュアリスト”して熟成していく様を目撃することになる」とつづった。

特集上映「ダリオ・アルジェント 動物3部作」は11月8日より東京・新宿シネマカリテ、Strangerにて開催される。

ダリオ・アルジェント 動物3部作

2024年11月8日(金)~ 東京都 新宿シネマカリテ、Stranger

上映作品

  • 歓びの毒牙
  • わたしは目撃者
  • 4匹の蝿

吉本ばなな(小説家)コメント

アルジェント監督の映画に心底魅せられた人たちは、幼い頃に「孤独」というものを知った人たちだと思う。そんな人はみな思う。
「この映画は私の心の中を映している。そこには常に根源的な恐怖があった」
長くアルジェント監督の映画を観てきた私もまた、そういうひとりである。
彼の映画でしか満たされない視覚の感動がある。現実では矛盾しているかもしれないけれど、悪夢の世界では当然の映像の流れがある。
そしてそれらはなぜか私を癒してくれるのだ。

平山夢明(作家)コメント

ダリオ! あんたはどうしていつもこうなんだ! と叫ぶ自分ですら既に愛おしい。
人を獣の論理で描き尽くす鬼才。あなたの頭蓋になぜ? どうして? どうやって? の蜘蛛の巣が張り巡らされたら彼の勝ちだ!

小島秀夫(ゲームクリエイター)コメント

なんとアルジェントの初期作品である「動物3部作」が一挙劇場公開される!
「歓びの毒牙」(1969)「わたしは目撃者」(1970)「4匹の蝿」(1971)」を順に観ていくと、アルジェントがジャッロ映画の監督として頭角を現していくだけではなく、これまでにない“ビジュアリスト”して熟成していく様を目撃することになる。
そして、何よりも、これらはあの傑作「サスペリア PART2」へと繋がる“習作”でもあることだ。
この3部作を担当するモリコーネの音楽も、ゴブリン採用へと繋がる“エチュード”でもあるのだ。

高橋ヨシキ(アートディレクター / 映画評論家 / サタニスト)コメント

「歓びの毒牙」の洒脱、「わたしは目撃者」の愛嬌、そして「4匹の蝿」の鋭利さ……。
みずみずしく鮮やかな「動物3部作」に常に感動させられるのは、
とてつもない才能の誕生を目撃できる歓びに満ちているからだ。

伊東美和(ゾンビ映画ウォッチャー)コメント

アルジェントが“イタリアのヒッチコック”と呼ばれた頃の初期3部作だが、
あらためて見直すと、どこをどう切ってもアルジェント。
本人が語るように、彼の描く殺人は「純粋に美的」なものであり、
常に「死者の祝祭」として演出されているのだ。

人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)コメント

アルジェント初期3部作を一気見して、現代の作品と比べても全く遜色のない、いやむしろ近年の表現のまだ先をいく、スタイリッシュで構図の極まった映像の数々に衝撃を受けた。
「歓びの毒牙」の画廊を始め、鮮烈な画でブッ飛び気味の話をグイグイ力づくで引っ張っていく唯一無二の面白さ!!これをスクリーンで体験できるなんて……!
リバイバルブームがこれからも続いて、こういった作品が次々と再び日の目を見ることを願う。

山崎圭司(映画ライター)コメント

伝説は一日にして成らず。
暗い鏡に映る心の深淵に、恐怖の真髄を探る若きアルジェントのめくるめく魂の旅の出発点。
歴史的傑作「サスペリアPART2」へ向かって、青い果実が妖しく色づいてゆく歓びの「あなたは目撃者」となる。

野村雅夫(ラジオDJ・翻訳家 / 京都ドーナッツクラブ代表)コメント

往年のファンはもちろんですが、アルジェントのことを知らなかったような若者など、ご新規さんのことも考えつつ、美しく蘇った映像に合わせ、字幕を刷新しました。
どうぞ、ホラーだと身構えず。初期のミステリー要素強めのゾクゾク感は、アルジェント入門に最適ですよ。

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特集上映「ダリオ・アルジェント 動物3部作」予告編

(c)TITANUS Licensed by RAI Com S.p.A. - Rome, Italy. All Rights Reserved. (c)1971 SEDA SPETTACOLI ALL RIGHTS RESEVED. (C)SURF FILM SrI ALL RIGHTS RESERVED.

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