同作は、元中学校教師の神尾英一が何者かに殺されたことから始まる物語。かつてラスベガスで名を馳せた元マジシャンで現在はバー経営者の弟・神尾武史が、2カ月後に結婚を控えていた英一の娘・神尾真世とともに、大切な家族が殺された事件の謎に挑む様子が描かれる。
福山は、東野の小説をもとにした「ガリレオ」シリーズで主演を担った縁がある。同シリーズはドラマ2シーズン、映画「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」「沈黙のパレード」が作られ、いずれもヒットを記録した。そして東野が「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を執筆するきっかけになったのは、福山の「ダークヒーローを演じてみたい」という言葉だそう。映像化にあたって主人公の配役に福山の名が挙がると、彼をよく知る東野は「それは当然でしょう」と快諾。福山本人も出演オファーを了承したことで、2人がかつて交わした会話「またいつかお仕事ご一緒できたらいいですね」が現実のものとなった。
福山扮する武史は、頭脳明晰かつ金にシビアで、人をだますのが得意な人物。鮮やかなほどに手癖が悪く、警察や容疑者の所持品を一切バレることなくのぞき見ることができる。彼は卓越したマジックと人間観察力、誘導尋問を武器に活躍していく。同キャラクターを託された福山は「東野先生から託された新時代のダークヒーロー神尾武史へと準備を重ねます」と心境をつづった。
武史の相棒となる真世は、不動産会社に勤める建築士で、父の訃報に動揺しながらも、叔父・武史との再会を機に事件解決のため奔走する。真世役の有村は「自分自身を振り返りながら真世と一緒に過ごしていきたいと思います」と意気込んだ。
なお、福山と有村はこれが初共演。東野は「福山さんの悪党ぶりが今から楽しみです。そんな主人公に振り回される有村架純さんの演技にも期待大です。名コンビ誕生を心よりお祝いいたします」と彼らに期待する。「コンフィデンスマンJP」シリーズで知られ、今作で監督を担当する
「ブラック・ショーマン」は10月下旬にクランクイン予定。東宝が配給を手がけ、2025年に全国で公開される。脚本はドラマ「降り積もれ孤独な死よ」の橋本夏が執筆した。
福山雅治 コメント
東野先生が描かれたブラック・ショーマンの世界、そして原作ファンの皆様のご期待に沿いながら、さらに上回っていくような映像作品にすべく尽力いたします。
僕が演じる神尾武史は元マジシャン。
手品には口という文字が三つ内包されています。
彼は虚実綯い交ぜの言葉と行動で非日常の空間を作り上げます。
「つまらない真実よりも面白い嘘のほうがいい」そんな風に描いていければと思っています。
東野先生から託された新時代のダークヒーロー神尾武史へと準備を重ねます。
有村さんとは初共演ですが、以前、報知映画賞授賞式の舞台袖でお話しさせていただきました。
常に心を込めて向き合う誠実さと、作品に殉ずる覚悟を感じています。
どんなセッションになるのかとても楽しみです。
有村架純 コメント
そんなつもりじゃなかった、という些細なことから大きなことまで、生きているとあると思います。あの時ちゃんと向き合う勇気を持っていれば回避できたことも、自分の中の恐れが邪魔をしてボタンを掛け違えてしまう。自分自身を振り返りながら真世と一緒に過ごしていきたいと思います。福山さんとは授賞式で初めてお会いした際に、作品を一緒に作れたら良いですね、なんてお話ししたことを覚えています。素敵なバディを組めるよう皆さんと共に最後まで頑張ります。
東野圭吾 コメント
新作を書くにあたり、どんな主人公にしようかと考えていた頃、福山雅治さんから、「ダークヒーローを演じてみたいんです」と聞きました。なるほど福山さんの悪党なら是非見てみたいと思ったのが、「ブラック・ショーマン」執筆のきっかけです。主人公は人格者でも正義漢でもなく、人を騙す快感だけを求めて行動します。兄殺しの謎を追うにしても、まともな手段は取りません。福山さんの悪党ぶりが今から楽しみです。そんな主人公に振り回される有村架純さんの演技にも期待大です。名コンビ誕生を心よりお祝いいたします。
田中亮 コメント
東野圭吾さんによって生み出された、「謎を解くためなら手段を選ばないニューヒーロー」に福山雅治さんが命を吹き込む。そしてバディとなる姪には有村架純さん。これほど胸躍る組み合わせがあるでしょうか。原作を初めて読んだ時にページをめくる手が止まらなかったあの疾走感と高揚感を、映像でも体験していただけるようにキャスト・スタッフ一同全力を尽くします。映画「ブラック・ショーマン」が繰り広げる最高のエンターテイメントショーに是非酔いしれてください!
dan-3 @dansan333
福山雅治、東野圭吾原作の映画「ブラック・ショーマン」でダークヒーローに 有村架純と謎に挑む
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