東海テレビが製作した「
「いもうとの時間」は1961年に三重と奈良にまたがる集落・葛尾で発生した名張毒ぶどう酒事件を追ったドキュメンタリーだ。村の懇親会で振る舞われたぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡したという同事件で犯人とされたのは当時35歳の奥西勝だったが、客観的証拠はなく、あるのは自白調書のみ。一審判決では無罪を勝ち取ったが、二審では一転して死刑判決が言い渡される。無実を訴え続けるも、奥西は89歳で獄中死した。
再審請求を引き継いだ妹・岡美代子は弁護団を結成し、新証拠を出し続けるが再審の扉は開かず、棄却され続けた月日は半世紀に及ぶ。再審請求は配偶者や直系の親族及び兄弟姉妹しかできないことから、現在94歳の美代子がいなくなれば事件は闇のかなたに消えてしまう。本作では兄の無罪を信じ、長生きを誓う“いもうとの時間”が映し出されていく。
東海テレビは名張事件を46年間取材し続け、これまで8本のドキュメンタリーを制作。映画化された作品は今作が4本目となる。プロデューサー・
映画「いもうとの時間」特報
阿武野勝彦の映画作品
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兄の無罪を信じて…名張毒ぶどう酒事件のドキュメンタリー「いもうとの時間」公開 https://t.co/gZZRxBzKbP