映画「
雪の降る街を舞台にした同作では、吃音を持つホッケー少年タクヤ、フィギュアスケートを学ぶ少女さくら、さくらのコーチである元フィギュアスケート選手・荒川という3人の視点から物語が紡がれる。越山敬達がタクヤ、中西希亜良がさくら、池松が荒川を演じた。
「ぼくのお日さま」は、第27回釜山国際映画祭の企画マーケット「Asian Project Market(APM)2022」で「ARRI アワード」を受賞したことからスタートした。上映後、拍手が起こる中登場した奥山は「こうして完成した映画と池松さんと一緒に釜山映画祭に戻ってこれたこと本当にうれしく思っています」と挨拶する。また池松も韓国語で自己紹介をしたあとに「釜山から始まったこの映画を、今日釜山の皆さんにご覧いただけることがとてもうれしいです」と話した。
「APMに企画を出したことは、作品にどのようなメリットをもたらしましたか?」と尋ねられた奥山は「APMにはいろんな国の方々が参加しています。フランスの配給会社や台湾の助成金の会社など、それぞれ自分の国にある価値観や文化の視点から意見を言ってくださる。そういう捉え方があるんだ、そういうミスリードが起きるんだという大きな気付きがありました」「『ARRI アワード』をいただいて、撮影にARRIのカメラを使うことができたことも大きかったです」と答える。
「キャストの皆さんはスケートをこの映画のために練習したのですか?」という質問も。奥山が越山・中西はスケート経験者で、池松は未経験から練習したことを伝えると、会場にどよめきが起こる。その反応を受けて池松は「非常に難しくて、とても苦労しました。何回こけたかわかりません」「もしかしたら、この映画を(元フィギュアスケート選手の)キム・ヨナさんが観てくれるときがくるかもしれないので、恥ずかしくないように一生懸命練習しました」と回答し、会場に笑いを起こした。
最後に池松は、越山と中西が釜山国際映画祭に来たがっていたと話しつつ「お土産に、2人から頼まれたオリーブヤングのリップクリームを買って、釜山の皆様がとても真剣に映画を観てくださったことを伝えます」と冗談を交えながら挨拶をして観客の笑いを誘った。
「ぼくのお日さま」は全国で公開中。今後シカゴ国際映画祭、香港アジア映画祭、ストックホルム映画祭などでの上映が決まっている。
映画「ぼくのお日さま」60秒予告
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:池松壮亮と奥山大史、「ぼくのお日さま」の出発点となる釜山映画祭でトーク(イベントレポート / 写真7枚) - 映画ナタリー https://t.co/p2RpuHgSny