「藍染」を題材にしたドキュメンタリー映画「青い記憶」が11月9日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開決定。
およそ1500年前に大陸から伝来し、長い年月をかけて江戸時代に成熱した藍染の技術。しかし、化学染料の発明によって天然由来の藍の青は徐々に世界中の暮らしから失われていった。本作には藍染に魅せられた7人の人々が登場。藍染の歴史や技術、職人や生産者たちが受け継いできた叡智、そして日本の青の魅力に迫る。
出演には、あえて過去の手間のかかる技法を用いる藍染師・佐々木龍大、江戸時代から続く日下田藍染工房の9代目である染織家・日下田正、古代染色研究家の青木正明、藍染の原料である蒅(すくも)の生産者である北村仁と大西美由紀、イギリスから日本の天然藍に興味を持ち来日した染色家であり研究者のリンダ・ブラシントン、次世代染料を開発するバイオ研究者の清水雅士が名を連ねた。
映画をいち早く鑑賞した池松は「これほど強く実感と意志のある言葉を久しく聞いていなかったように思います。生活と仕事、自然と人、叡智とサイクル。職人の生きた言葉と手仕事と、映る青に感動しました」とコメントを寄せている。
監督を務めたのは、現代美術家・村上隆の創作活動を追ったドキュ メンタリーや職人の手仕事や背景にある風土を映像に収めてきたヨシダシゲル。本作は美術監督・原田満生が発起人を務め、阪本順治の「せかいのおきく」を送り出した「YOIHI PROJECT」のドキュメンタリーシリーズの1作として封切られる。配給はコギトワークスが担当。予告編はYouTubeで公開中だ。
いっきゅう @59aslan
ココ攻めてきたか😳
染め屋も色々あるんだが、藍染めは特に被差別職だった場合が多いのよね。勿論皇室や貴族に献上されて付き合いもあったのだが、大体一子相伝的家業は差別されがちだし、参入を拒む仲間も形成する。繊維や染めに纏わる仕事は歴史があるけど入り込みにくく作品となりにくいよな。 https://t.co/af17En4onJ