5月4日に84歳で死去した劇作家・演出家の
東京・新宿の花園神社境内での紅テント公演で知られ、状況劇場や
大島は追悼上映に寄せ、本作で目標に掲げていた2つのことを説明しながら「撮影も編集も演出においても、初めて思い切りバットを振った。この作品が、作り手としての私をそれまでと違う場所に導いてくれた。唐さん、劇団員のみなさん、ありがとうございました。本作が時代を超えて多くの人の目に触れ続けることを、心の底から願っています」と語っている。全文は以下の通り。
ネツゲンが配給する「シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録」は、ポレポレ東中野で12月28日まで2週間上映される予定。神奈川・横浜シネマリン、愛知・シネマスコーレ、大阪・第七藝術劇場、兵庫・元町映画館、岡山のシネマ・クレール、長野の長野相生座・ロキシー、大分・別府ブルーバード劇場ほかでの上映が決まっている。
大島新 コメント
追悼上映に寄せて
20代から30代半ばにかけて、ずっとテレビで人物ドキュメンタリーを撮ってきた。それらの仕事のなかで、「本質に迫れていない。撮り足りない」と初めて感じたのが唐十郎さんだった。だから、映画化を企画した。テレビでは出来なかった二つの目標があった。一つは「唐十郎は唐十郎を演じているのではないか?」という疑惑を解き明かすこと。もう一つは、劇団員の芝居にかける思いを描くこと。撮影も編集も演出においても、初めて思い切りバットを振った。この作品が、作り手としての私をそれまでと違う場所に導いてくれた。
唐さん、劇団員のみなさん、ありがとうございました。本作が時代を超えて多くの人の目に触れ続けることを、心の底から願っています。
ポレポレ東中野 @Pole2_theater
唐十郎を追悼、ドキュメンタリー映画「シアトリカル」17年ぶりに全国で再上映(コメントあり) https://t.co/ahuWc2fBZG