高校卒業後に熊本・天草から上京し、今はファッションフォト業界のトップフォトグラファーとして活躍する立花海咲(たちばなみさき)は、イタリアのトップデザイナーからも厚い信頼を得ていた。しかし、このところ視力が低下し、もともと軽度な色弱があった彼女は大学病院で精密検査を受けた結果、フォトグラファーとして致命傷となりかねない状況に自分が置かれていることを知る。そんな折、上京以来一度も会っていなかった妹から「会いたい」と便りが届いた。18年ぶりに天草の港に降り立った海咲は、嫌悪感を抱き続けてきた継父・辻村多一郎と遭遇したことでますます落ち込むが、高校時代の親友・松浦晶太郎との再会をきっかけに希望を取り戻していく。
海咲を演じる倉科は「私の故郷熊本が舞台のこの作品で、海咲を通じて、もしかしたら私自身も立ち返り、向き合う機会になるかもしれないなと感じています」とコメント。晶太郎役の毎熊は「天草の海と空、晶太郎という役に身をゆだねて、定義できないような美しい色に出会いたいです」、多一郎役の渡辺は「源氏は自ら脚本と演出を手掛けているからか、見えている世界が非常に明確で、しかも精密です」「素晴らしい自然の中、源氏が描く色濃い人間模様を体感して来ます」と述べている。
「TRUE COLORS」は2025年1月にNHK BSプレミアム4K、NHK BSでスタート。
プレミアムドラマ「TRUE COLORS」
2025年1月スタート
NHK BSプレミアム4K、NHK BS 毎週日曜 22:00~22:49
NHK BSプレミアム4K 毎週金曜 18:10~18:59(再放送)
※全9回
倉科カナ コメント
海咲は故郷に色んなものを置きざりにして、フォトグラファーとして、そして一人の女性として東京で自分を築いて来ました。
それが突然、失われ、時には激情し、ぶつかりながらも沢山の方々や自分と少しずつ向き合って行きます。
あるシーンで「たまには立ち止まって、いま自分の立っている場所をしげしげと見つめてみるのも、悪くない」そんなセリフがあります。
沢山素敵なシーンがある中で私はこのセリフに尽きるなと感じていて、前や上をみて進むだけでなく、時には振り返ったり、足元を見つめてみる。あの頃とまた違った景色が見え、そしてまた新たなステージに立つような。
失った先は喪失だけでなく、何かの芽吹きでもある。
そんな希望のある作品です。
また私の故郷熊本が舞台のこの作品で、海咲を通じて、もしかしたら私自身も立ち返り、向き合う機会になるかもしれないなと感じています。精一杯、努めさせていただきます。ぜひ、楽しみにしていただけたらうれしいです。
毎熊克哉 コメント
海咲の地元の幼なじみ晶太郎を演じます。
色覚異常が悪化し十数年ぶりに天草に帰ってきた海咲をサポートしつつ、自らも彼女に影響されて新しい人生を歩み出そうとする役どころ。
僕は色覚を失っていく感覚を知らないですが、自分という個が何色なのかわからない感覚は昔から知っていて、それは黒雲に覆われるような不安な気持ちにさせます。
天草の海と空、晶太郎という役に身をゆだねて、定義できないような美しい色に出会いたいです。
渡辺謙 コメント
この度、念願だった源孝志作品に出演する事になりました。
以前から機会があれば是非と僕が懇願していました。
源氏は自ら脚本と演出を手掛けているからか、見えている世界が非常に明確で、しかも精密です。
様々なキャラクターや設定が絶妙で、大人が楽しめる作品を作っていると思います。
今回は天草が舞台です。素晴らしい自然の中、源氏が描く色濃い人間模様を体感して来ます。
shikivu @shikivu
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