映画「
「本を綴る」は、書けなくなったベストセラー作家・一ノ関哲弘を主人公に据えたロードムービー。彼は古書の中でかつての持ち主が出せずにいた恋文を見つけ、その手紙を届けようと旅に出る。その旅先で、一期一会の出会いや友人との再会により刺激と温かさに触れ、書けなくなった原因と向き合っていく。
このたび上映されるのは、
「本を綴る」は10月5日より東京・K's cinema、千葉・京成ローザ10ほか全国で順次ロードショー。
尾崎英子(作家)コメント
本のある場所へ出掛け、誰かと出会う。
本を通じて話したり、聞いたりしているうちに、思いがけず心の奥に封印したはずの想いが溢れる。
ときに、思わぬ秘密を見つけてしまう。そうなればもう、旅に出るしかない。
人との出会いと同じく、本とのそれも一期一会。恋に落ちるように、本に落ちる。
本屋さんで本を探すというのは、なんとも刺激的で、あまやかなことなのだったと思い出させてくれた。
山崎まさよし(シンガーソングライター)コメント
優しい肌触り、人生の柔軟剤のような映画です。
あらためて本、文字の大切さに気付かされました。
途中から主人公が監督と重なりました。
っていうか監督、クレジットされてたみたいですね。見逃した~。
嶽本野ばら(作家)コメント
監督の作品をまだ全部は知らぬのですが、どれよりもいい。
自分も作家、書店が消えゆく現状への憂いから出た言葉でなく、
篠原イズムの核が忖度なく満ち満ちていることへの感動だったのです。
このようなテーマを扱う時、大抵は観客に意識の高さを共有させようとします。
でも「本を綴る」は主張を押し付けない。
焦れるくらい、劇中の人々にも答えを言わせない。
従い、自分がエキストラとなって物語に参加し、行動するしかなくなる。
篠原監督は人間そのものを信じているんだなと、思いがけず心をほっこりとさせられてしまった。
豊島圭介(映画監督)コメント
物語終盤、矢柴俊博演じる主人公がとある重要人物と出会うのだが、
その人物がずっと布団にまつわるある行動をし続ける。
そして、その行動に矢柴俊博も最終的に少しだけ加担する。
それは、連動するふたりのアクションが、「心情」みたいな曖昧なものをすっ飛ばして、
見るものを感動させる瞬間なのだ。
篠原哲雄が、無理矢理「映画」を引き寄せた瞬間でもある。
笠井信輔(フリーアナウンサー)コメント
心が温まりました。癒されました。
そして、セカンドチャンス。
困難が立ちはだかった時に1歩踏み出す、前に進む勇気を与えていただきました。
なんといっても良かったのは一ノ関哲弘を演じた矢柴俊博さんです。
哲弘さんの優しさは、彼の心の弱さから来るものだという部分がにじみ出た芝居が見事でした。
旅をしながら徐々に心模様が変わっていくその変化も見ていて気持ちが良いものでした。
外山文治(映画監督)コメント
人生のページを重ねてきた大人達の、無傷ではいられなかった日々と向き合っていく姿が
哀愁と希望をもって描かれる優しい映画でした。
篠原哲雄監督の眼差しが、私たちもまた結末の書かれていない自分だけの物語を
1ページごとに進めていることを教えてくれます。
ふと立ち止まり、さてどんな1冊の人生に仕上げていくべきかと想いを馳せる贅沢な時間でした。
片岡礼子(俳優)コメント
容易ではないことを受け入れるには覚悟がいる。
絶望感からの浮上はなかなか想像できるものではない。
風の如く一ノ関と共に過去に未来に行き来し読み終わる頃私は扉を開けたくなった。
文字が襷の伴走者に押されて。
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篠原哲雄監督の新作「本を綴る」へコメント寄せさせていただきました🎬 #映画ハピネス #本を綴る
「本を綴る」公開記念、篠原哲雄の「月とキャベツ」など3本を上映 https://t.co/A1rSgm5lsN