文芸誌・群像で濱口竜介を特集、本人による「ミツバチのささやき」映画講座も収録

濱口竜介を特集した文芸誌・群像 10月号が9月6日に発売される。同特集は濱口が著した「他なる映画と 1」「他なる映画と 2」の刊行記念として組まれた。

濱口は監督作「ドライブ・マイ・カー」で第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞。同作で第74回カンヌ国際映画祭、「偶然と想像」で第71回ベルリン国際映画祭、「悪は存在しない」で第80回ヴェネツィア国際映画祭にて賞を獲得した。

同号の「特集・濱口竜介」では、濱口が鳥取の映画館・jig theaterで行った「ミツバチのささやき」をめぐる映画講座を2万字超で収録したほか、木下千花による作家論、伊藤亜紗と藤井仁子が「悪は存在しない」をテーマに執筆した作品論、三浦哲哉による「他なる映画と」のロング書評を掲載する。税込価格は1550円。

「濱口竜介監督特集上映《映画と、からだと、あと何か》」は全国で順次開催中。

群像 2024年10月号「特集・濱口竜介」

「特集・濱口竜介」目次

濱口竜介 「見つめる」ということ──ビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』
木下千花 二個の者がsame space ヲ occupyスル訳には行かぬ──濱口竜介の映画世界における時空間とモノガミー
伊藤亜紗 感嘆と咆哮
藤井仁子 『悪は存在しない』の「わからなさ」について
三浦哲哉 Au hasard Hamaguchi