楡周平の小説「サンセット・サンライズ」が映画化。脚本を
本作は都会から移住したサラリーマンと宮城県・南三陸で生きる住民の交流をユーモラスに描くコメディ。新型コロナウイルスのパンデミックで世界中がロックダウンに追い込まれた2020年、東京の大企業で働く釣り好きの晋作は、三陸の4LDK・家賃6万円の“神物件”に一目惚れする。お試し移住をすることにした晋作はリモートワークの合間に近くの海へ通って釣りざんまいの日々を過ごすが、町の人たちにとって彼は東京から来た“よそ者”。しかし晋作は持ち前のポジティブな性格と行動力で、一癖も二癖もある地元民の間に溶け込んでいく。
晋作を演じる菅田は「上がってきた脚本は悲しみの先に笑顔を作ろうとする人たちの物語でした。岸さんの生活力と宮藤さんのセンス、お二人の想いが温かい願いとなってこの作品は生まれたんだと思います」とコメント。岸は「悲しみを癒すのに時間の流れというものがあるとしたら、もう一つ、悲しみを癒せるのは、人との出会いかもしれません。菅田さん演じる晋作を見ていてそう思えました」、宮藤は「震災の話になると、僕は疎外感を味わうというか、なんかこう切なくなるんですよね。ずっとモヤモヤしてたんだけど、それに対する答えを現時点で言葉にするならこういう感じかなとしっくりきたんです。それが僕の一番言いたかったことかなと思います」と述べている。
ワーナー・ブラザース映画が配給する「
菅田将暉 コメント
岸善幸監督と「あゝ、荒野」を撮り終わった後、次は笑える作品が良いよねと話していました。沢山涙を流したからか自然と笑顔を求めていたように思います。そんな中、脚本に宮藤官九郎さんが加わると聞きました。上がってきた脚本は悲しみの先に笑顔を作ろうとする人たちの物語でした。岸さんの生活力と宮藤さんのセンス、お二人の想いが温かい願いとなってこの作品は生まれたんだと思います。沢山の方に届き、少しでも笑顔になってもらえたら幸いです。ちなみに目標通り撮影現場は笑顔でいっぱいでした。
僕自身沢山笑い、ほんの少し泣きました。映画「サンセット・サンライズ」宜しくお願いします。
岸善幸 コメント
宮藤さんに初めてお会いしたとき、原作の東北人キャラについて笑い合うことができ、この作品を宮藤さんの脚本でつくってみたいと思いました。自分にとっては初めてのコメディ作品ですが、宮藤さんならではの笑いを大切に演出することを心がけました。
菅田さんとは7年ぶりの作品になりました。俳優としてどんどん新しい役に挑戦を続けていて、久しぶりにあった彼はとても大きな俳優になっていました。一つだけ、変わらないなあと思えたのは、役に向き合う姿勢です。晋作という人物の優しさや繊細さ、感情の振れ幅は見事で、現場ではただただ笑い転げていました。菅田さんの表現領域が広がっていくような瞬間があって、それを目の当たりにできたことが本当に嬉しかったです。
悲しみを癒すのに時間の流れというものがあるとしたら、もう一つ、悲しみを癒せるのは、人との出会いかもしれません。菅田さん演じる晋作を見ていてそう思えました。この映画を観る皆さんにもそれを感じてもらえたら幸せです。
宮藤官九郎 コメント
僕は宮城県出身なのに、そういえば自分の地元を正面から描いたことはまだなかったんです。子供の頃は父親と南三陸で魚釣りをして遊んだりしてて、コロナ禍の趣味として、また釣りを始めていたこともあって、自分の好きな分野の話だし、舞台も方言も知っている土地と言葉だし、僕自身も地元に住んでテレワークで仕事できないかなと考えたことがあったので、他人事とは思えない物語でした。震災の話になると、僕は疎外感を味わうというか、なんかこう切なくなるんですよね。ずっとモヤモヤしてたんだけど、それに対する答えを現時点で言葉にするならこういう感じかなとしっくりきたんです。それが僕の一番言いたかったことかなと思います。
自分の書いた映画で、こんなに食べるものが出てくるのは初めてなんです。東北って本来は食が一つの大きな売りなのに、正直今までピンときていなかったんですよね。どんこ汁を美味い美味いと言って晋作が食べるのは、自分で書いていても新鮮だったし、菅田君が本当に嬉しそうに食べているのが僕の映画じゃないみたいですごく好きです。
佐藤順子(企画・プロデュース)コメント
コロナ後に2年振りに田舎に里帰りした時に、たった2年でガラッと変わってしまった町を見て、地方はどうなってしまうのか?と不安な気持ちになりました。空き家問題や地方と都会の交流で生まれる物語をこのチームで作ることにこだわりました。少しでも観客の皆さまに明るく新鮮な気持ちになってもらいたいと。本作の中に詰まった作りての想いを皆さんに届けられたら嬉しいです。
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
主演・菅田将暉、脚本・宮藤官九郎で楡周平の小説が映画化、監督は岸善幸 https://t.co/KE9LKvTt8k
菅田「上がってきた脚本は悲しみの先に笑顔を作ろうとする人たちの物語でした。岸さんの生活力と宮藤さんのセンス、お二人の想いが温かい願いとなってこの作品は生まれたんだと思います」