カンフー×メタルなファンキー修道士の着想は?監督が企画の始まりや主人公のモデル語る

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映画「エストニアの聖なるカンフーマスター」の監督を務めたライナル・サルネットのインタビューコメントが到着。企画の始まりや主人公のモデルとなった実在のファンキーな修道士について語っている。

「エストニアの聖なるカンフーマスター」場面写真

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「エストニアの聖なるカンフーマスター」ポスタービジュアル

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本作は1970年代のソ連占領下、エストニアにあった正教会の修道院を舞台にしたカンフーコメディ。国境警備の任務に就いていた青年ラファエルの前に3人のカンフーの達人が現れる。革ジャンに身を包み、ラジカセでメタルを鳴らす彼らによって警備隊は壊滅状態に。生還を果たしたラファエルは、その日以降、ブラック・サバスの音楽やカンフーに熱狂するようになる。そして彼は偶然通りかかった山奥の修道院で、カンフーを扱う僧侶に出会い弟子入りを志願するのだった。

「エストニアの聖なるカンフーマスター」メイキング写真より、監督を務めたライナル・サルネット(右)。

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映画の始まりは、意外にも友人へのプレゼントのおふざけがきっかけだったという。サルネットは「入院中の友人に『Not of This World』という本を持って行ったのが始まりだ。この本には若くして亡くなった2人の正教会の修道士の実話が書かれていて、ブラックユーモアのつもりでプレゼントとして持って行ったんだ。でも友人は、その本を見るなり修道士を題材にした映画を作るのはどうかと提案してくれたんだ。逆に私がプレゼントをもらった感じだったよ」と明かす。

「エストニアの聖なるカンフーマスター」場面写真

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その本の中で特に印象的だったのが、1970年代にロシアの修道院で活動した元ヒッピーの若き修道士ラファエルだった。「私はその時代について調べ始め、ロシアの若い修道士の多くが元ヒッピーであることを知った。物質世界への抵抗があり、ヒッピーのように正教会の修道士は髪を伸ばし、黒い服を着て。そんな彼らの世界観は、私にはかなりロックンロールに見えた」と振り返る。

「エストニアの聖なるカンフーマスター」場面写真

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カンフーの達人が国境警備隊を壊滅状態にするという物語もラファエルの実人生から拝借したアイデア。サルネットは「彼は中国国境付近の軍隊に所属していて、その部隊は中国の盗賊に襲われたが、彼だけが生き残ったということが判明した。そこで、ここにカンフーの要素を加えたらいいのではないかという考えが浮かび、主人公ラファエルは中国人がカンフーを使っているのを見て習得したいと思うようになる設定になった」と話す。

さらにブラック・サバスの音楽を使うというアイデアも生まれたが、当初は「映画を作るにあたって、反逆の象徴として修道士×ブラック・サバスをやってもいいのか?」と心配だったそう。監督は事前に正教会の司祭に確認を取ったようで、「オジー・オズボーンも同じ宗教的なことを歌っている、まさに宗教家だからね」とお墨付きをもらい、映画は無事制作できた。なおラファエル役のウルセル・ティルクは、エストニアのアカデミー賞とも呼ばれるEstonian Film and TV Awards(EFTA)2024にて最優秀男優賞を受賞している。

「エストニアの聖なるカンフーマスター」場面写真

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また、サルネットは自身が目指した映画のイメージを「70年代のカンフー映画やソビエトのコメディのような、70年代のポップアートと正教会の図像のような、フラットで明るい映画が撮りたかった。そういったものが私のインスピレーションの源であり、とても身近なものだった」と語っている。

「エストニアの聖なるカンフーマスター」は10月4日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開。

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(c)Homeless Bob Production / White Picture / Neda Film / Helsinki Filmi

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どっこい NT @MIKUtemOZaDOWN

~「70年代のカンフー映画やソビエトのコメディのような、70年代のポップアートと正教会の図像のような、フラットで明るい映画が撮りたかった。~とても身近なものだった」~
カンフー×メタルなファンキー修道士の着想は?監督が企画の始まりや主人公のモデル語る https://t.co/Z8jt3k7q0l

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