「空(カラ)の味」で知られる
本作は塚田が出身地の長野で制作を続ける、10年かけて地域の子供たちを撮影するプロジェクト「刻」から生まれたオムニバス映画。小説や音楽に没頭しながら自分の居場所を探す中学生の物語「満月」、吃音のある中学生と夢をあきらめつつあるミュージシャンの日々が交差していく「世界」の2編で構成された。一般の学生である
このたびYouTubeで公開された映像には、各作品の主人公たちが日常の中で見せるさまざまな表情のほか、「子どもだって絶望してる。だけどあなたは世界の光。」という塚田による本作のコピーが収められている。塚田は「膨大な可能性を持つ彼らは、その未知な未来に、不安や恐怖を抱いている。絶望も持っている。けれど、その膨大な可能性は、希望です。彼らはこの世界の光です」とコメントした。
「満月、世界」は8月16日よりロケ地である長野の長野ロキシーで先行上映。9月21日から東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。
映画「満月、世界」本予告
塚田万理奈 コメント
自分の中学時代から、大人になるまでに感じたものを、残しておきたい、と思い、私の体験を基に、子どもたちが大人になるまでの10年間の物語を書きました。それを撮ろうと思った時、ひとりの子どもと、10年間かけてその物語を追いたい、と思い、10年かけて、ひとりの役をひとりに任せて、撮影することにしました。(「刻」現在撮影中です。)
その作品に出演してくれる子ども達を探し、色々な出会いを起こしました。
私は私の過去を残したくて、作品「刻」を作ろうと始めました。
けれど、子ども達と出会い、撮影しながら交流していくうちに、今を生きるあの子達、あの子達が生きる未来、それを見つめに生きるようになりました。膨大な可能性を持つ彼らは、その未知な未来に、不安や恐怖を抱いている。絶望も持っている。けれど、その膨大な可能性は、希望です。彼らはこの世界の光です。
彼らの光が残る世界でなければ世界はダメだ。あの光を残さねば。そう思い、彼ら自身から脚本をかいた作品が、この「満月、世界」です。
ただあの子達を見つめただけです。
でも、私は光を見ている。
残れ光。
子ども達。ありがとう。あなた達は世界の光だ。
塚田万理奈の映画作品
リンク
池田良 @ikedaryo_no_tw
「満月、世界」
8/16〜長野で、
9/21〜渋谷ほか全国順次公開です。
予告などぜひご覧ください。 https://t.co/SiFLNgT7zy